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公開日 2009/01/11 17:13
<番外編>北米の“大人のBDソフト"事情を潜入取材
CES2009レポート
現在、ラスベガスのSANDS EXPOで開催されているのはInternational CESだけではない。全米のポルノソフトメーカー、また全世界のトイメーカーなどが集まる「Adult Entertainment EXPO」(AEE)も同じ建物の中で行われているのだ。
VHSがβに勝ったのはアダルトビデオのラインナップが豊富だったから、というのは、具体的な根拠はともかくとして、いまだに語り継がれる有名な話。これが本当だとしたら、ブルーレイのさらなる普及拡大は、アダルト作品の充実が重要なカギを握るはず。
…となれば、この機会を利用して実態調査を行わなければなるまい。果たして、北米におけるアダルトビデオのBD化はどの程度進んでいるのだろうか。日本では少しずつアダルトBDソフトが増えていると風の噂で伝え聞くが、パッケージソフト大国の北米では、どのような作品が販売されているのだろう。ひょっとして、BD-JAVAやBD-LIVEをバリバリに駆使した、超インタラクティブな作品があったりするのだろうか。
これは、ぜひ日本のAVファンに伝えなければならない。使命感に駆られた記者は、CESの取材で疲れたカラダを引きずるようにして会場へと足を運んだ。
AEEは一般のAVファン(アダルトビデオの方)も入れるオープンなイベントなのだが、参加料が100ドル程度必要になる。さすがにそれはご勘弁ということで、プレス登録をしようとしたら、さっそく足止めを食らった。
名刺を差し出したら、「おまえの会社はハイテクを扱っているようだが、アダルトは含まれるのか?」と怖そうなおじさんに睨まれた。ご承知の通り、小社の雑誌やウェブはすごくマジメなものばかりで、アダルトのアの字も登場しないのだが、ここで引き下がったら100ドルを払う羽目になる。「シュア、シュア」と笑顔で繰り返し、何とかプレスバッジを手に入れることができた。
さて、エントランスをくぐると、CES以上の盛り上がりぶりに圧倒された。会場はかなり広大なのだが、まっすぐ歩くことが困難なほど来場者が多い。その間をポルノスターがきわどい衣装で練り歩く、素敵な光景が広がる。
ポルノスターはファンの記念撮影にも気軽に応じ、フレンドリーにサインも行っている。来場者の服装もフリーダム。紺色や鼠色のスーツ姿がメインのCESとは全く異なり、Tシャツにデニムといったラフな服装ばかり。タトゥー率が異様に高く、テンションが思いきりハイなのも特徴だ。
さて、ポルノスターに気を取られずに、さっそく調査結果を報告しよう。北米のアダルトビデオのBD化は、日本よりも格段に進んでいると断言できる。特にVIVIDやDIGITAL PLAYGROUND(DP)やWicked、elegantangelといった大手メーカーは、主要作品のほとんどをBDでもリリースしている。中でもDPはブースの巨大な外壁を利用してBDソフトをアピールし、かなり気合いが入っている。elegantangelも、ブースの1コーナーを割いて、1080p収録の高画質ぶりを訴求していた。
また、アダルト動画のネット配信も盛んに行われているようだ。FIRETVという会社は、専用のSTBを販売しており、様々なアダルト動画をネット経由で配信している。STBの背面を見ると、色差出力端子やHDMI端子、さらにUSBポートを2系統備えるなど、かなり多機能な様子。事実、ブースも盛況で、北米で支持を集めていることが伺えた。
北米では、ソフトのBD化は着実に進んでいる。BDプレーヤーが数百ドルでかんたんに手に入る状況も手伝って、今後、BDソフトのリリースはますます増えることだろう。ただし現在のところ、BDはもっぱら画質の高さだけがアピールされ、インタラクティブ機能にはあまり注意が向けられていない。開発コストがネックになるだろうが、今後BD-LIVEなどの対応機が増えれば、BDのスペックを活かした様々な機能が採用されることになるかもしれない。
最後に、AEEを盛り上げていたポルノスターの写真をお届けしよう。
VHSがβに勝ったのはアダルトビデオのラインナップが豊富だったから、というのは、具体的な根拠はともかくとして、いまだに語り継がれる有名な話。これが本当だとしたら、ブルーレイのさらなる普及拡大は、アダルト作品の充実が重要なカギを握るはず。
…となれば、この機会を利用して実態調査を行わなければなるまい。果たして、北米におけるアダルトビデオのBD化はどの程度進んでいるのだろうか。日本では少しずつアダルトBDソフトが増えていると風の噂で伝え聞くが、パッケージソフト大国の北米では、どのような作品が販売されているのだろう。ひょっとして、BD-JAVAやBD-LIVEをバリバリに駆使した、超インタラクティブな作品があったりするのだろうか。
これは、ぜひ日本のAVファンに伝えなければならない。使命感に駆られた記者は、CESの取材で疲れたカラダを引きずるようにして会場へと足を運んだ。
AEEは一般のAVファン(アダルトビデオの方)も入れるオープンなイベントなのだが、参加料が100ドル程度必要になる。さすがにそれはご勘弁ということで、プレス登録をしようとしたら、さっそく足止めを食らった。
名刺を差し出したら、「おまえの会社はハイテクを扱っているようだが、アダルトは含まれるのか?」と怖そうなおじさんに睨まれた。ご承知の通り、小社の雑誌やウェブはすごくマジメなものばかりで、アダルトのアの字も登場しないのだが、ここで引き下がったら100ドルを払う羽目になる。「シュア、シュア」と笑顔で繰り返し、何とかプレスバッジを手に入れることができた。
さて、エントランスをくぐると、CES以上の盛り上がりぶりに圧倒された。会場はかなり広大なのだが、まっすぐ歩くことが困難なほど来場者が多い。その間をポルノスターがきわどい衣装で練り歩く、素敵な光景が広がる。
ポルノスターはファンの記念撮影にも気軽に応じ、フレンドリーにサインも行っている。来場者の服装もフリーダム。紺色や鼠色のスーツ姿がメインのCESとは全く異なり、Tシャツにデニムといったラフな服装ばかり。タトゥー率が異様に高く、テンションが思いきりハイなのも特徴だ。
さて、ポルノスターに気を取られずに、さっそく調査結果を報告しよう。北米のアダルトビデオのBD化は、日本よりも格段に進んでいると断言できる。特にVIVIDやDIGITAL PLAYGROUND(DP)やWicked、elegantangelといった大手メーカーは、主要作品のほとんどをBDでもリリースしている。中でもDPはブースの巨大な外壁を利用してBDソフトをアピールし、かなり気合いが入っている。elegantangelも、ブースの1コーナーを割いて、1080p収録の高画質ぶりを訴求していた。
また、アダルト動画のネット配信も盛んに行われているようだ。FIRETVという会社は、専用のSTBを販売しており、様々なアダルト動画をネット経由で配信している。STBの背面を見ると、色差出力端子やHDMI端子、さらにUSBポートを2系統備えるなど、かなり多機能な様子。事実、ブースも盛況で、北米で支持を集めていることが伺えた。
北米では、ソフトのBD化は着実に進んでいる。BDプレーヤーが数百ドルでかんたんに手に入る状況も手伝って、今後、BDソフトのリリースはますます増えることだろう。ただし現在のところ、BDはもっぱら画質の高さだけがアピールされ、インタラクティブ機能にはあまり注意が向けられていない。開発コストがネックになるだろうが、今後BD-LIVEなどの対応機が増えれば、BDのスペックを活かした様々な機能が採用されることになるかもしれない。
最後に、AEEを盛り上げていたポルノスターの写真をお届けしよう。