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公開日 2010/10/31 19:15
<ヘッドホン祭>フィリップスの上級カナル「SHE9900」/ベイヤー「T5p」登場/KLIPSCH “Image”新モデル/新ブランドninewave
GRADOから最上位カナル「GR10」が登場
フジヤエービック主催のヘッドホンイベント「秋のヘッドホン祭2010」に出展されたフィリップス、クリプシュ、ninewave、beyerdynamic、GRADOの注目製品をご紹介しよう。
■フィリップスが上級カナル型イヤホン「SHE9900」を発表 ー O'NEILLとのコラボモデルも
加賀ハイテックが出展するブースには、同社が取り扱うフィリップスのヘッドホン、イヤホンの注目機が展示されていた。
ひときわ注目を浴びていた製品のひとつが、カナル型イヤホンの新製品「SHE9900」だ。本機はバランスドアーマチュア方式を採用した上級モデルで、イヤーモニターとしての用途も訴求されている。ヘッドホンの先端部分が360度回転する「Flex In-ear」機構を採用しており、心地よい装着感と高音質、遮音性能をあわせて実現している。今回のイベントでは参考出品として展示されたが、正式発表を待ちたい。
ウェットスーツなどマリンスポーツや、スノーボードをはじめとするウィンタースポーツのアパレルブランドとして著名な「O'NEILL(オニール)」とのコラボモデルも、この秋にフィリップスが発売を予定している注目アイテムだ。これも参考出品だったが、本シリーズは近日発売が予定されているという。
「SHO9560」はオーバーヘッド型のヘッドホンで、価格は13,800円前後になる見込み。ヘッドバンド部はねじっても壊れない強化プラスチックを採用しており、スポーツと、高音質な音楽を一緒に楽しむためのヘッドホンとしての魅力を備えている。カラーバリエーションはブラックとレッドのツートンとホワイトの2種類。インナーのヘッドバンド部にはウェットスーツと同じ素材を使用し、頭部周囲に自然なフィット感をもたらしている。イヤーカップから片出しタイプのケーブルを採用しており、イヤーカップに近接する箇所にはコネクターを配置。着脱式のケーブルと組み合わせることで、スポーツ時など、万一ケーブルに手がかかった時などにコネクターからケーブルが外れる安全性の高い機構を採用している。ケーブル本体は外装をファブリック仕様として絡まりにくくなっている。ドライバーは40mm口径で、各帯域にバランスの良好なサウンドを特徴としているという。
この日出展されていた、もう一つのオニールとのコラボモデルが「SHO8800」。ストリートアートを意識したという、ハウジング部のユニークなデザインが特徴的なオーバーヘッド型のヘッドホンだ。本機も40mm口径のドライバーを搭載し、高音質を狙った仕様としている。ケーブルは1.2mの頑丈なファブリック仕様。価格は7,980円前後での販売が見込まれている。
■イーフロンティアはKLIPSCH&ninewaveの新製品を展示
イーフロンティアは、同社が取り扱う米KLIPSCH(クリプシュ)、国内の新鋭ブランドであるninewaveの新製品を出展した。
KLIPSCHからはカナル型イヤホンの「Image S5i」が登場した。本機は「Image S4i」と共通のドライバーを搭載し、音楽再生の基本スペックは同様となるが、イヤホンのハウジング外装部にラバーコートを施し、本体を完全防水仕様とするなど、ウィンタースポーツなどアウトドアでのリスニングにも対応するモデルだ。スリーボタン・リモコン・マイクが搭載されているが、「S4i」のものよりも本体を大型化し、ボタンも大きくレイアウト。クリック感もより強く持たせることで、例えばスノーボードのグローブを装着した状態でも、楽曲のリスニング・コントロールが快適に行えるよう工夫が凝らされている。今回のイベントに出展された製品はプロトタイプであり、実際の商品では、リモコンにもラバーコートが施される計画だという。本機は11月に発売時期の詳細が明らかになる見込みで、価格は13,000円から12,000円前後になりそうだ。
もう一つの新製品は「Image S3」。こちらは現行機種の「Image S2」の後継機種として登場する予定の、ダイナミック型ドライバーを搭載したモデル。4色のカラフルなバリエーションが揃うという。11月中旬に発売が予定されており、価格は6,000円前後になる見込み。
このほか、今回のイベントには出展されていなかったが、近くオーバーヘッド型の新製品も国内市場に導入予定だという。
イーフロンティアが取り扱う、国内の新鋭ブランド“ninewave”は、インナーイヤータイプのイヤホン「NW-STUDIO PRO」を展示していた。同ブランドはソニーの創立者である井深大氏の意志を引き継ぎ、創立された「M.I.Labs」社が開発した、「Pore Controlテクノロジー」による「DUAL Anti-Standing Wave System」を採用し、音楽再生に不適切な音である定在波を抑制し、これまでインナーイヤータイプのイヤホンで味わうことの出来なかった、より自然で臨場感あふれるハイクオリティなサウンドを実現した製品であるという。
本機はオープン・ダイナミック型を採用しており、搭載するドライバーの口径は13.5mm。振動板の面積に対して、微細孔の開口面積を約1%に設定することで、強力な空気の機械抵抗で振動板の各種共振を抑制、振動板の動作を抑えてしまうことなく、原音に忠実に低・中・高各音域にフラットな再生特性を獲得させている。イヤホン部は放射孔を下側にのみ設けることで、定材波を抑制する効果をもたらしている。
本体はアルミ削り出し材料を使ったスタイリッシュな外観。11月末から12月初旬頃の発売を予定しており、価格は15,000円前後になる見込みだという。
■ティアックはbeyerdynamicの密閉型ハイエンド「T5p」を公開
ヘッドホン祭の開催前日に、ティアックが発表したbeyerdynamic社の新製品「T5p」(関連ニュース)の試聴コーナーにも常時行列がつくられていた。
昨年末に同ブランドから発表された「T1」に続き、1テスラ(=10,000ガウス)を超える磁束密度を生み出す「テスラテクノロジー」を採用した密閉型のハイエンドモデルが「T5p」だ。ポータブルでの仕様も想定し、コネクターの仕様が3.5mmステレオミニプラグ(L型)をデフォルトとした点や、インピーダンスが32Ωに変更されている点などがポイント。イヤーパッドは本革を使っている。コンパクトなポータブルタイプの「T50p」と併せて、ハイエンドシリーズの試聴を楽しむことができた。
同社が取り扱うKOSSからは、DJ用ヘッドホンの「PRO DJ-100」や、オープン型インナーイヤーの“耳掛け”スタイルのイヤホン“CLIPPER”など新製品が展示されていた。
■GRADOはコンパクトサイズのDAコンバーター「DA-200」を展示
ナイコムは、同社が取り扱う米GRADOの新製品を展示した。カナル型イヤホン「GR10」は11月下旬に発売が予定されている注目機(関連ニュース)。「GR8」に採用されたシングルアーマチュアにさらなる改良を加え、よりいっそうの高音質化が図られている。メタリックグリーンのハウジング部のカラーリングもスタイリッシュなモデルだ。
オーバーヘッド型のプロフェッショナル・シリーズ「PS1000」も注目度の高いモデルだ。GRADOのフラグシップモデルとして、内部に最上のマホガニー材を用いたハイブリッド構造の特殊合金ハウジングを採用し、“リンギング(ringing)”を回避しながら高音質再生を実現している。形式はオープンエア。価格は209,475円(税込)。バランスコネクター仕様のモデルは234,150円(税込)となる。
■フィリップスが上級カナル型イヤホン「SHE9900」を発表 ー O'NEILLとのコラボモデルも
加賀ハイテックが出展するブースには、同社が取り扱うフィリップスのヘッドホン、イヤホンの注目機が展示されていた。
ひときわ注目を浴びていた製品のひとつが、カナル型イヤホンの新製品「SHE9900」だ。本機はバランスドアーマチュア方式を採用した上級モデルで、イヤーモニターとしての用途も訴求されている。ヘッドホンの先端部分が360度回転する「Flex In-ear」機構を採用しており、心地よい装着感と高音質、遮音性能をあわせて実現している。今回のイベントでは参考出品として展示されたが、正式発表を待ちたい。
ウェットスーツなどマリンスポーツや、スノーボードをはじめとするウィンタースポーツのアパレルブランドとして著名な「O'NEILL(オニール)」とのコラボモデルも、この秋にフィリップスが発売を予定している注目アイテムだ。これも参考出品だったが、本シリーズは近日発売が予定されているという。
「SHO9560」はオーバーヘッド型のヘッドホンで、価格は13,800円前後になる見込み。ヘッドバンド部はねじっても壊れない強化プラスチックを採用しており、スポーツと、高音質な音楽を一緒に楽しむためのヘッドホンとしての魅力を備えている。カラーバリエーションはブラックとレッドのツートンとホワイトの2種類。インナーのヘッドバンド部にはウェットスーツと同じ素材を使用し、頭部周囲に自然なフィット感をもたらしている。イヤーカップから片出しタイプのケーブルを採用しており、イヤーカップに近接する箇所にはコネクターを配置。着脱式のケーブルと組み合わせることで、スポーツ時など、万一ケーブルに手がかかった時などにコネクターからケーブルが外れる安全性の高い機構を採用している。ケーブル本体は外装をファブリック仕様として絡まりにくくなっている。ドライバーは40mm口径で、各帯域にバランスの良好なサウンドを特徴としているという。
この日出展されていた、もう一つのオニールとのコラボモデルが「SHO8800」。ストリートアートを意識したという、ハウジング部のユニークなデザインが特徴的なオーバーヘッド型のヘッドホンだ。本機も40mm口径のドライバーを搭載し、高音質を狙った仕様としている。ケーブルは1.2mの頑丈なファブリック仕様。価格は7,980円前後での販売が見込まれている。
■イーフロンティアはKLIPSCH&ninewaveの新製品を展示
イーフロンティアは、同社が取り扱う米KLIPSCH(クリプシュ)、国内の新鋭ブランドであるninewaveの新製品を出展した。
KLIPSCHからはカナル型イヤホンの「Image S5i」が登場した。本機は「Image S4i」と共通のドライバーを搭載し、音楽再生の基本スペックは同様となるが、イヤホンのハウジング外装部にラバーコートを施し、本体を完全防水仕様とするなど、ウィンタースポーツなどアウトドアでのリスニングにも対応するモデルだ。スリーボタン・リモコン・マイクが搭載されているが、「S4i」のものよりも本体を大型化し、ボタンも大きくレイアウト。クリック感もより強く持たせることで、例えばスノーボードのグローブを装着した状態でも、楽曲のリスニング・コントロールが快適に行えるよう工夫が凝らされている。今回のイベントに出展された製品はプロトタイプであり、実際の商品では、リモコンにもラバーコートが施される計画だという。本機は11月に発売時期の詳細が明らかになる見込みで、価格は13,000円から12,000円前後になりそうだ。
もう一つの新製品は「Image S3」。こちらは現行機種の「Image S2」の後継機種として登場する予定の、ダイナミック型ドライバーを搭載したモデル。4色のカラフルなバリエーションが揃うという。11月中旬に発売が予定されており、価格は6,000円前後になる見込み。
このほか、今回のイベントには出展されていなかったが、近くオーバーヘッド型の新製品も国内市場に導入予定だという。
イーフロンティアが取り扱う、国内の新鋭ブランド“ninewave”は、インナーイヤータイプのイヤホン「NW-STUDIO PRO」を展示していた。同ブランドはソニーの創立者である井深大氏の意志を引き継ぎ、創立された「M.I.Labs」社が開発した、「Pore Controlテクノロジー」による「DUAL Anti-Standing Wave System」を採用し、音楽再生に不適切な音である定在波を抑制し、これまでインナーイヤータイプのイヤホンで味わうことの出来なかった、より自然で臨場感あふれるハイクオリティなサウンドを実現した製品であるという。
本機はオープン・ダイナミック型を採用しており、搭載するドライバーの口径は13.5mm。振動板の面積に対して、微細孔の開口面積を約1%に設定することで、強力な空気の機械抵抗で振動板の各種共振を抑制、振動板の動作を抑えてしまうことなく、原音に忠実に低・中・高各音域にフラットな再生特性を獲得させている。イヤホン部は放射孔を下側にのみ設けることで、定材波を抑制する効果をもたらしている。
本体はアルミ削り出し材料を使ったスタイリッシュな外観。11月末から12月初旬頃の発売を予定しており、価格は15,000円前後になる見込みだという。
■ティアックはbeyerdynamicの密閉型ハイエンド「T5p」を公開
ヘッドホン祭の開催前日に、ティアックが発表したbeyerdynamic社の新製品「T5p」(関連ニュース)の試聴コーナーにも常時行列がつくられていた。
昨年末に同ブランドから発表された「T1」に続き、1テスラ(=10,000ガウス)を超える磁束密度を生み出す「テスラテクノロジー」を採用した密閉型のハイエンドモデルが「T5p」だ。ポータブルでの仕様も想定し、コネクターの仕様が3.5mmステレオミニプラグ(L型)をデフォルトとした点や、インピーダンスが32Ωに変更されている点などがポイント。イヤーパッドは本革を使っている。コンパクトなポータブルタイプの「T50p」と併せて、ハイエンドシリーズの試聴を楽しむことができた。
同社が取り扱うKOSSからは、DJ用ヘッドホンの「PRO DJ-100」や、オープン型インナーイヤーの“耳掛け”スタイルのイヤホン“CLIPPER”など新製品が展示されていた。
■GRADOはコンパクトサイズのDAコンバーター「DA-200」を展示
ナイコムは、同社が取り扱う米GRADOの新製品を展示した。カナル型イヤホン「GR10」は11月下旬に発売が予定されている注目機(関連ニュース)。「GR8」に採用されたシングルアーマチュアにさらなる改良を加え、よりいっそうの高音質化が図られている。メタリックグリーンのハウジング部のカラーリングもスタイリッシュなモデルだ。
オーバーヘッド型のプロフェッショナル・シリーズ「PS1000」も注目度の高いモデルだ。GRADOのフラグシップモデルとして、内部に最上のマホガニー材を用いたハイブリッド構造の特殊合金ハウジングを採用し、“リンギング(ringing)”を回避しながら高音質再生を実現している。形式はオープンエア。価格は209,475円(税込)。バランスコネクター仕様のモデルは234,150円(税込)となる。