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公開日 2013/01/17 11:21

【CES】日韓メーカーが火花を散らす「スマートTV」競争

テレビ内蔵かタブレット活用か
折原一也
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2013 International CESで、4Kや有機ELと並んで大々的なデモが行われていたのが「スマートTV」だ。日本ではまだまだブレイクしきれていない感があるが、特に北米で大きなシェアを持つサムスン、LGの韓国勢は、今年もプレスカンファレンスで長い時間を割いてスマートTV機能を紹介していた。スマートTV機能は、今や画質に並ぶ、薄型テレビにとっての重要ファクターとなりつつある。

■国内メーカーはテレビ+スマホ・タブレットの2スクリーン化を指向

パナソニック、東芝、ソニーなど日本メーカーのスマートTVは、テレビとタブレットを連動させる2スクリーン・スタイルを前面に打ち出していたことが特徴。テレビのリモコン機能やオンラインの番組情報、VODなどのネットの情報をテレビと連動させる、総合番組視聴アプリとも呼ぶべき環境を提案していた。

大画面テレビとタブレット・スマホの2スクリーンが日本メーカーのスマートTV戦略のようだ

各社ともタブレットでデモを行い、アプリも一新

パナソニックはプレスカンファレンスで「Next Generation TV Experience」という、新しいTV視聴の提案を行っていた。同社の薄型プラズマ・液晶テレビVIERAとタブレット(デモに利用していたのはiPadだった)の専用アプリを連動させることで、手元で番組表を表示したり、検索できるというものだ。北米市場向けのデモということもあってアプリは北米仕様で、CATVの有料チャンネルを、横表示の洗練されたレイアウトで表示する。番組表データはROVI社のものを利用しており、静止画サムネイル付きで閲覧できるほか、過去の放送回、同じ出演者の番組の検索も行えるようになっている。

パナソニックはプレスカンファレンス、キーノートでもスマートTVの顔認識とパーソナライズをアピール

また「OnNow」(放送中)の番組であれば、そのままVIERAの内蔵チューナーからタブレットにリアルタイムで放送を転送し、手元で視聴することが可能。さらにテレビ画面でライブ視聴をコントロールしたり、番組予約(北米では録画文化が発達していないため視聴時間のアラーム予約)を行ったり、また放送終了した番組についてはVODから検索して視聴することなどができる。テレビとタブレットを使い、放送とVODの垣根無くコンテンツを自在に探し出せるメリットをアピールしていた。

非常に洗練された操作性で番組情報を表示できるアプリ

テレビ側のチューナーからWi-Fiで転送し、スマホ・タブレットで番組視聴を行うことが可能

ソニーは「TV SideView」という名称の、テレビと連動する視聴アプリをデモしていた。番組表を手元で視聴できるほか、関連番組の情報を表示したり、さらに番組表のテレビ番組、YouTube、ウェブ、DLNA上のコンテンツ、VODサービス(Video Unlimited、Netflix)のすべてに対して横断検索を行うことが可能。こうやって探し出したコンテンツは、すべてタブレットで視聴することができる。

ソニーの「TV SideView」は基本的には番組表アプリ

番組表、VOD、ネット等の一括検索に対応。タブレット上で再生も可能

番組情報にはグレースノート社を利用する。テレビとの連動はDIALというプロトコルを採用し、再生デバイスを即座に手元のタブレットからテレビに切り替えることも可能だ。他にも基本的なリモコン操作の機能も備える。なお、同アプリはAndroid、iOS、Windows 8向けに公開される。テレビ側の対応はBRAVIAの2013年モデルで日本でも展開される予定で、一部機能は2012年モデルでも利用可能となる見込み。

次ページ東芝は「Media Guide」アプリとクラウドサービスを北米にも展開

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