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公開日 2021/04/12 17:23
将来へつなげる事業承継を実現、パナソニックショップ「ヤギハシデンキ」の取り組み実例
地域電気専門店のリニューアルオープン
横浜市港北区のヤギハシデンキは、4月9日(金) - 11日(日)の3日間にリニューアルオープンセールを開催。初日には関係者一同によるオープニングセレモニーが行われた。同店のリニューアルとは、後継者不足により困難となっている地域電気専門店の事業承継の実現による、新社長の就任である。事業承継を行なった創業者の宮田照夫氏と、新社長となった八木橋道稔氏が揃ってセレモニーに臨んだ。
地域電気専門店の事業承継を新しいかたちで実現
今回の事業承継は、全国のパナソニックショップも抱えているこの課題に対し、パナソニックの販売会社であるパナソニック コンシューマー マーケティング(PCMC)が打ち出しているさまざまな支援策のひとつが奏功したもの。地域電気専門店の現役従業員が他店を継いだ例となった。
ヤギハシデンキの前身は、宮田照夫氏により25年前に創業されたミヤタデンキ。同店では親族にも従業員にも承継の候補者がおらず、2年前にPCMCへ事業承継の候補者がいないか情報提供を依頼。。自身が当時まだ59歳の若さでの、早い決断の理由を宮田氏は「後継者不足は店主が高齢化する今後ますます深刻になります。自分がまだ動ける、余裕があるうちに対応すれば、候補者も見つけやすく、また事業承継の後も一緒に店を盛り立てていけると思いました」と語る。
事業承継の呼びかけにマッチングしたのが、横浜市港北区内のパナソニックショップの従業員であった八木橋道稔氏。「宮田前社長とは、地域の会合で顔を合わせることも多く、15 - 16年前から顔見知りでした。PCMCから話を聞いて、自分の新しい活躍の場がつくれることに魅力を感じましたし、宮田前社長と一緒にやらせていただきたいと思いました」と振り返る。「八木橋さんならぜひ」と宮田氏も喜んだという。
そして八木橋氏は、2019年に従業員としてミヤタデンキに入社。「店主がいきなり変わってしまっては、お客様が離れてしまう。我々が一緒にやっていくことで、八木橋さんの存在も地域に馴染む」との宮田氏の目測どおり、2年間で大きな存在感を示した八木橋氏。いよいよ今年、晴れて事業承継が実現し、店名も「ヤギハシデンキ」となりリニューアルオープンに至ったのである。
オープニングセレモニーで八木橋氏は、 「事業承継とは、先代の思いも一緒に引き継ぐということ。しっかりと受け止めて商売に取り組み、自分も次の世代にいいバトンを渡したい。温故知新を胸に、楽しく業界を盛り上げていきます」と力強い意気込みを語った。
活躍する新社長、LINEで新規顧客との接点拡大、チャンスを広げる
入社後から今日までの間はコロナ禍に見舞われる期間とも重なったが、売上げにはあまり影響しなかった、と八木橋氏。「むしろ給付金によって、テレビや冷蔵庫など大型商材の買い替えが後押しされ、それ以前よりやや上向きです」。販売構成は家電が7割、その他リフォーム商材などが着実に伸長している。
昨今は港北区地域住民の子供世代から、エアコンなど設置工事を伴う注文を地域電気店に、との依頼が増え新規顧客の獲得につながっている。彼らと同世代、43歳の八木橋氏は、顧客とLINEやショートメールで連絡先を交換し「こんなことできる? とか、これはいくらになる? とお問い合わせを寄せていただいています」と、頻繁にコンタクトをとっている。その登録件数は「数えきれないほど」という。
地域へのお役立ちを将来へつなげる強い意志が、困難な承継を成功させ、お店と人材の新たな活躍の場を広げた。宮田氏、八木橋氏の今後の取り組みにも大いに期待したい。
地域電気専門店の事業承継を新しいかたちで実現
今回の事業承継は、全国のパナソニックショップも抱えているこの課題に対し、パナソニックの販売会社であるパナソニック コンシューマー マーケティング(PCMC)が打ち出しているさまざまな支援策のひとつが奏功したもの。地域電気専門店の現役従業員が他店を継いだ例となった。
ヤギハシデンキの前身は、宮田照夫氏により25年前に創業されたミヤタデンキ。同店では親族にも従業員にも承継の候補者がおらず、2年前にPCMCへ事業承継の候補者がいないか情報提供を依頼。。自身が当時まだ59歳の若さでの、早い決断の理由を宮田氏は「後継者不足は店主が高齢化する今後ますます深刻になります。自分がまだ動ける、余裕があるうちに対応すれば、候補者も見つけやすく、また事業承継の後も一緒に店を盛り立てていけると思いました」と語る。
事業承継の呼びかけにマッチングしたのが、横浜市港北区内のパナソニックショップの従業員であった八木橋道稔氏。「宮田前社長とは、地域の会合で顔を合わせることも多く、15 - 16年前から顔見知りでした。PCMCから話を聞いて、自分の新しい活躍の場がつくれることに魅力を感じましたし、宮田前社長と一緒にやらせていただきたいと思いました」と振り返る。「八木橋さんならぜひ」と宮田氏も喜んだという。
そして八木橋氏は、2019年に従業員としてミヤタデンキに入社。「店主がいきなり変わってしまっては、お客様が離れてしまう。我々が一緒にやっていくことで、八木橋さんの存在も地域に馴染む」との宮田氏の目測どおり、2年間で大きな存在感を示した八木橋氏。いよいよ今年、晴れて事業承継が実現し、店名も「ヤギハシデンキ」となりリニューアルオープンに至ったのである。
オープニングセレモニーで八木橋氏は、 「事業承継とは、先代の思いも一緒に引き継ぐということ。しっかりと受け止めて商売に取り組み、自分も次の世代にいいバトンを渡したい。温故知新を胸に、楽しく業界を盛り上げていきます」と力強い意気込みを語った。
活躍する新社長、LINEで新規顧客との接点拡大、チャンスを広げる
入社後から今日までの間はコロナ禍に見舞われる期間とも重なったが、売上げにはあまり影響しなかった、と八木橋氏。「むしろ給付金によって、テレビや冷蔵庫など大型商材の買い替えが後押しされ、それ以前よりやや上向きです」。販売構成は家電が7割、その他リフォーム商材などが着実に伸長している。
昨今は港北区地域住民の子供世代から、エアコンなど設置工事を伴う注文を地域電気店に、との依頼が増え新規顧客の獲得につながっている。彼らと同世代、43歳の八木橋氏は、顧客とLINEやショートメールで連絡先を交換し「こんなことできる? とか、これはいくらになる? とお問い合わせを寄せていただいています」と、頻繁にコンタクトをとっている。その登録件数は「数えきれないほど」という。
地域へのお役立ちを将来へつなげる強い意志が、困難な承継を成功させ、お店と人材の新たな活躍の場を広げた。宮田氏、八木橋氏の今後の取り組みにも大いに期待したい。