• ブランド
    特設サイト
公開日 2014/02/24 16:47

【MWC2014】ソニー、ハイレゾ/4K撮影対応の「Xperia Z2」

ディスプレイには「LiveColour LED」搭載
山本敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
MWC2014に出展するソニーモバイルは、現地時間24日、プレスカンファレンスを開催。4K動画撮影やハイレゾ再生に対応する最上位スマートフォン「Xperia Z2」、カメラ機能を強化した10.1インチタブレット「Xperia Z2 Tablet」などの新製品を発表した。

4K動画撮影やデジタルNC機能を搭載した新フラグシップ「Xperia Z2」

ソニーの新しいフラグシップスマートフォン「Xperia Z2」は、ハイレゾ再生や4K動画撮影など、エンタテインメント機能を大幅に強化した。ヨーロッパでは3月以降に各地域で発売を予定。日本での発売予定については明言されなかったが、Xperiaの正統なフラグシップに位置づけられている機種のため、国内展開も期待できそうだ。

ソニー「Xperia」の最新フラグシップモデル「Xperia Z2」

Xperia Z2を手に持ったところ

Xperia史上最も鮮やかな「LiveColour LED」搭載ディスプレイ

画面はZ1の5インチから、Z2では5.2インチにサイズアップ。フルHD液晶を搭載し、独自の超解像技術である「X-Reality for mobile」や、鮮やかな色再現を特徴とする「トリルミナスディスプレイ for mobile」が採用されている。

さらにZ2では新開発のバックライト技術「LiveColour LED」を搭載。通常のLEDバックライトにはブルーに発光するLEDと黄色のリンの組み合わせが用いられるが、「LiveColour LED」ではブルーのLEDに赤とグリーンのリンを蛍光体に組み合わせることで表示色域を拡大。「Xperia史上、最も鮮やかなディスプレイ」と謳っている。

新技術「LiveColour LED」を搭載

本体のデザインはZ1から大きな変更はなく、デザインコンセプトは「オムニバランスデザイン」を継承。サイドフレームはアルミ、背面にガラスプレートを配置する。画面サイズが5.2インチと拡大されたぶん、本体の縦幅がZ1よりも約2.6mm長くなった。本体の横幅はアルミと樹脂を一体成形にしたことで少し短くし、Z1の約74mmから、Z2では73.3mmになっている。質量は163g。

サイドフレームにはアルミを採用


基本スペックはZ1からの正統進化

カラーバリエーションはブラック/ホワイト/パープルの3色。ブラックモデルはサイドフレームはエッジを斜めにカットした部分がマット仕上げ、側面が光沢仕上げになっており、光沢仕上げの側は、ややシルバーがかった配色のツートンカラーに仕上げている。

カラーバリエーションはブラック/ホワイト/パープルの3色

OSはAndroid 4.4。CPUにはQualcomm社製2.3GHzのクアッドコアプロセッサーが採用されている。メインメモリーはZ1の2GBから、Z2では3GBに増強されている。内蔵メモリーは16GBで、microSDカードスロットを備える仕様はZ1と同様。バッテリー容量は3,200mAhとなり、Z1に比べ、200mAhほどボリュームアップされている。そのほかNFC、Miracastもサポートする。


Xperiaで初めてハイレゾ再生に対応

音楽再生はプリインストールされているプレーヤーアプリ「WALKMAN」を使うことで、96kHz/24bitのFLAC/WAVファイルのデコードが可能。さらにmicroUSBポートからデジタル出力し、ハイレゾ対応のUSB-DACやヘッドホンアンプ、アンプ内蔵スピーカーなどと組み合わせることで高品位な音楽再生が楽しめる。

Xperia Z2によるハイレゾ再生のデモ

設定から「Hi-res Audio via USB」を選ぶとmicroUSB経由でのハイレゾ再生が可能になる

日本国内では、同じソニーのAndroidを搭載するポータブルオーディオプレーヤー”Walkman”ハイレゾ対応モデル「ZX1」「F880」が、moraで配信されているハイレゾ音源を本体に直接ダウンロードして再生できる。Xperia Z2も本機能をサポートすることを期待したい。

専用カナル型イヤホン「MDR-NC31EM」は左右のユニットにマイクを内蔵。これによりデジタルノイズキャンセリング機能を実現した。ポータブルオーディオプレーヤー”ウォークマン”で培った技術がXperiaに初めて搭載された。

専用カナル型イヤホン「MDR-NC31EM」との組み合わせでデジタルNC機能が利用できる

イコライザー機能は、ソニーおすすめの音質に調節された「ClearAudio+」をZ1同様に採用。「SMEのレコーディングスタジオの音をそのまま再現すること」をコンセプトに、ClearAudio+の音づくりを本機から変更した。低音再生をエンハンスする「xLOUD」や、サラウンド再生のバーチャライザー「VPT」なども使用できる。「MusicUnlimited」アプリをプリインストールしており、30日間無料で利用できる。

スピーカー再生のサウンドも臨場感を高めるため、スピーカーユニットの取り付け位置を変更した。本体を縦に構えた際のディスプレイ上下側にスピーカーダクトをレイアウト。リスナー側にダイレクトに向けることで、音楽・ムービーの再生時により迫力のあるサウンドが楽しめる。スピーカー再生時に立体的なサラウンド音声が楽しめる「S-Force Front Surround」も新しく追加した。


4K動画撮影に対応

カメラ部はZ1の基本スペックを受け継いでいる。ソニー製の1/2.3型CMOSセンサー「Exmor RS for mobile」は有効画素数が約2,070万画素。明るさはF2.0、広角27mmのソニー製Gレンズを搭載した。フロントカメラのセンサーは約220万画素の「Exmor R」。

カメラの画像処理エンジンは「BIONZ for mobile」。「プレミアムおまかせオート」では全画素超解像技術により約20メガのセンサーでキャプチャーした画像から、高精細な約8メガの画像を切り出すことで、手軽に高精細な静止画が撮影できる。電子手ブレ補正やNR処理機能も備える。

メインカメラ側では4K/30p動画の撮影に対応したことが大きく進化したポイント。4K/30p動画出力をサポートするMHL3.0にも対応しており、Z2で撮影した4K動画をMHL接続した2014年発売の4Kブラビアの大画面で楽しめる。

4K動画撮影はカメラアプリとして搭載

MHLケーブルを接続したところ

4K動画関連のユニークな機能として、撮影した動画の一部箇所を、プレビュー中にピンチイン操作でズームできる。

Z2で撮影した4K動画をMHL経由で4Kブラビアに出力するデモ


ハイフレームレート撮影などカメラアプリを追加

ソニーオリジナルの新しいカメラアプリも追加された。

「Timeshift video」では、720p/120fpsのハイフレームレート撮影をした後、本体でプレビューしながらスローモーション再生が楽しめる。スロー再生したいシーンを、タイムラインのシークエンスバー上で選択しながら再生できるUIも面白い。

「Timeshift video」ではスロー再生したいシーンを、タイムラインのシークエンスバー上で選択しながら再生できる

「Creative effectアプリ」は撮影した素材を画面上で確認しながらフィルターがかけられるアプリ。静止画と動画の両方に対応しており、動画を撮影しながらでも最適なエフェクトが選べる。

「ARエフェクト」は従来は静止画のみの対応だったが、今回から動画にも対応。恐竜や深海魚のCGキャラクターを映し込んだ動画を撮りながら、同時に効果音も追加される。ARテーマは追加ダウンロードもできるようになる予定。

「Movie Creator」は手軽に動画シェアを楽しむためのアプリ。撮影した動画を本体上でトリミングしたり、スローモーションなどのエフェクトをかけてSNSや動画共有サイトに公開できる。

ほかにも「Background Defocus」では、撮影後の静止画をプレビューしながら、任意の場所に一眼レフカメラで撮った写真のような”ボケ味”を加えることができる。ミラーレス一眼「NEXシリーズ」で好評を博したアプリが、スマホに初めて搭載された格好だ。

ほかにもZ1やZ1 fにも採用された「タイムシフト連写」「Social live」「Info-eye」などのアプリが従来通りプリインされる。

Xperiaシリーズのエントリースマホ「M2」

このほかにもAndroidスマートフォンのエントリーモデルとなる「Xperia M2」が4月以降ヨーロッパ市場向けに発売される。国や地域によってLTEモデルのほか、3GモデルやデュアルSIMモデルなど異なるタイプのモデルを展開する。カラーバリエーションはブラック/ホワイト/パープルの3色。日本での発売は未定。

エントリーモデルの「Xperia M2」

Xperia M2を手に持ったところ

QHD解像度の約4.8インチ液晶ディスプレイを搭載。8.1メガの「Exmor RS for mobile」センサーを搭載するなど、入門機ながら充実のカメラ機能を搭載する。HDR撮影機能やソニー独自のカメラアプリをプリインストールした。ヨーロッパでの販売価格は220ユーロ以下を目指す。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ソニー、第2世代フラグシップ・ミラーレス一眼「α1 II」。画質、操作性を着実に強化
2 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
3 目黒蓮を“もっとそばに”感じられる特別イベント。「レグザミュージアム〜The 6 STORIES〜」11/21から原宿で開催
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 ビックカメラ.com、「2025年新春福箱」の抽選申し込み開始。全66種類、iPadやPS5も登場
6 覚えておくと絶対便利!iPhoneの「計測」アプリでできる、あんなことこんなこと
7 ビクター「HA-A6T」レビュー!5000円切り完全ワイヤレスイヤホンは「価格を上回るクオリティ」
8 高音質と機能性を両立する新たなスタンダード機!AVIOTのANC完全ワイヤレス「TE-V1R」レビュー
9 Meze Audioが打ち出す待望の入門モデル。開放型ヘッドホン「105 AER」&イヤホン「ALBA」の音質に迫る
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/21 10:37 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX