• ブランド
    特設サイト
公開日 2015/09/30 10:38

空の旅の快適さはノイキャンヘッドホンで決まる! フィリップス「NC1」を20時間フライトで検証

ノイキャン性能から音質、バッテリー持続時間まで確かめる
折原 一也
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
IFAへ向かう航空機にノイキャン搭載ヘッドホン「NC1」を持ち出す

8月も終わりの見えた某日ーー ドイツ・ベルリンで開催されるIFAの取材へ向かおうとしていた筆者の元に、フィリップスのノイズキャンセリングヘッドホン“Fidelio”「NC1」(関連ニュース)が届いた。

Fidelio NC1 ¥OPEN(予想実売価格32,200円前後)

長いフライトを快適に過ごす“お供”に、ノイズキャンセリング・ヘッドホンを使うのは定番中の定番。しかも今回のフライトは、経由地の都合で合計20時間以上にもなる。出発前日にNC1を受け取り、ベルリンへの旅に出発した。

今回はモスクワ経由で一度マドリッドへ入り、そこからベルリンへと向かう。まずは成田空港からモスクワ行きのアエロフロート航空に乗り込んだ。エアバス社「A330-300」という最新機体で運航されているのだが、安定飛行に入ってから運悪く“ハズレ”の席を引いたことに気づいた。筆者の座席では、「ゴー」と唸るような重低音の騒音と、やや周波数が高く「ブー」と響くような騒音が聞こえてくる。そして後者がいつもより気になる。それもそのはず、窓の外を見るとジェットエンジンが眼下にあったのだ。

最初に搭乗した成田−モスクワ間のフライト

騒音がダイレクトに伝わるエンジン間近の席で検証となった・・・

これが数時間続くと考えたらゾッとする、NC1を持ってきてよかった・・・安堵した私は早速、機内でNC1のノイズキャンセル性能を確認してみた。

NC1はコンパクトに折りたためるオンイヤータイプのヘッドホン。折りたためば付属のキャリングケースへと収納できるため、出発直前には難なく機内持ち込み手荷物に入れることができた。キャリングケースは見た目以上にハードな作りで、空港のセキュリティチェックなど少々手荒な扱いがあってもヘッドホンをしっかり保護してくれる。その点でも安心して機内へ持ち込めたことも付け加えておこう。

ハードタイプのケースに収納されたFidelio NC1

「ハイブリッドANCテクノロジー」によるナチュラルなノイズキャンセルを実感

まずはNC1のノイズキャンセル性能にフォーカスしてみよう。NC1では、ノイズキャンセルのために本体外部のフィードフォワードマイクと、ハウジング内側のフィードバックマイクを用い、アナログ方式のノイズキャンセルを働かせる「ハイブリッドANCテクノロジー」を採用している。ノイズキャンセル機能は本体のイヤーカップにあるスイッチを入れるだけなので調整も不要だ。

音楽プレーヤーを繋げずノイズキャンセリングのスイッチをオンにしてみたのだが、その効果は素晴らしい。盛大な騒音がある航空機の環境であるから「あたりは静寂に包まれた」というわけにはいかないのだが、航空機内につきものの「ゴー」と響くような重低音のノイズが抑えられ、「ブー」と響く高周波数のノイズも軽減。十分過ごしやすい環境が確保された。また、デジタル・ノイズキャンセル対応モデルにありがちな耳が吸い寄せられるようなストレスがない点は、アナログ方式ノイズキャンセリングのメリットだ。

またオンイヤー型ながら側圧もほどよく、装着感も良い。音楽を流さないでノイズキャンセルのみを目当てに装着していても煩わしさを感じなかった点も気に入った。

Fidelio NC1のノイズキャンセルは左カップのスイッチを入れるのみ

快適なノイズキャンセリング性能を確認できたので、あとは機内のエンターテイメントシステムにつなげば騒音はもう気にならないーーと思いきや、アームレストの下にあるヘッドホン端子が、昔ながらの航空機用2ピンタイプだった。最近は航空機でも通常のステレオミニ端子が増えていたので予想外だった。

しかし、そんなときにも心配ご無用。NC1には航空機用端子からの変換アダプターが付属している。変換アダプター経由でNC1を接続して、映画や音楽を快適に楽しむことができた。

一部航空機には未だ2ピンのヘッドフォンジャックが残っている

Fidelio NC1の付属プラグで接続

実際に機内で使ってみて感じたNC1の美点の長所をもう1つ挙げておきたい。本機の内蔵バッテリーの充電はmicroUSB端子で行えるので、最近増えてきた機内のエンターテイメントシステムに用意されているUSBポートからも充電できる。荷造りの前に充電する時間すらなかったという場合も、チャージをしながらリスニングできるので安心だ。

機内のUSBポートによるバッテリージャージも可能

次ページ機内エンターテイメントやPS Vitaで使い倒す!

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX