公開日 2017/04/12 10:08
オンキヨーGRANBEATの「DSDS」って何? SIMとデータプランを知っておトクなエンタメライフ
<山本敦のAV進化論 第129回>
オンキヨーのハイレゾスマホ“GRANBEAT”「DP-CMX1」が発売されてから間もなく2ヶ月が経つ。当サイト読者の中にも本機を購入後、スマホとして、あるいはSIMカードが装着できるハイレゾプレーヤーとして活用している方も少なくないと思う。
今回はGRANBEATに搭載されている「Dual SIM Dual Standby(DSDS)」機能を取り上げながら、本格ハイレゾスマホのオーディオ的な活用術を掘り下げてみたい。
■GRANBEATをSIMフリースマホとして使用するのに重要なDSDS機能
DP-CMX1は、オンキヨーのハイレゾDAP「DP-X1A」の思想と高音質化技術を受け継ぐAndroid OS搭載のハイレゾスマホだ。単純にハイレゾが再生できるスマホなら今どきいくらでもあるが、GRANBEATのこだわりは2.5mm 4極のバランス出力端子を装備したり、DSDネイティブ再生やHiFiグレードのDAC、ヘッドホンアンプの搭載など、よりディープで幅広い。詳細については本機の発表が正式にアナウンスされた時にレポートしているので、あわせてご覧いただきたい。
本稿では、あえて本機の「Dual SIM Dual Standby」機能にフォーカスし、使いこなしを検証してみる。まずは一つにつながっているように見えるキーワードを二つに分解して「Dual SIM」とは何かから紹介する。かんたんに言うと、スマホがセルラーネットワークを使ったモバイル通信を行うために必要なSIMカードを、2枚装着できる機能のことだ。
なぜSIMカードを2枚も装着する必要があるのか、ピンと来ないかもしれない。そもそもDual SIMは海外の国々や地域で普及してきた機能で、2G、3G、そして4Gへと通信インフラ切り替えを日本よりも若干緩いスピードで行ってきた地域でニーズを獲得してきた。欧州やアジアの大陸側の国・地域では、国境を越えると通信規格が異なることもままあるので、1台の端末に異なる通信規格をカバーするSIMをあらかじめ装着しておいた方が便利というわけだ。
日本の場合は大手キャリアが携帯電話と回線契約をセットで販売しているため、Dual SIMの機能がそもそも必要とされなかった。日本でも人気のiPhoneがDual SIM機能を搭載していないことも大きい。ユーザーが利用料金も含めた通信サービスの内容を幅広い選択肢から選んで、SIMロックを解除した端末やSIMフリースマホと合わせて活用する使い方も、最近になって浸透しはじめた。
GRANBEATはユーザーが通信サービスを自由に選べるSIMフリースマホとして販売されており、国内では先行して取り扱う楽天モバイルのSIMカードをはじめ、様々な通信事業者のサービスが利用できる。ただし、GRANBEATがハードウェア的に対応する通信規格には条件がある。例えば4G LTE通信の場合、ドコモ系とワイモバイルを含むソフトバンク系のSIMカードを使うことはできるが、au系回線を利用するSIMサービスは利用できないようなので注意したい。
もう一つのキーワードである「Dual Standby」とは、Dual SIM機能を搭載する端末に2枚のSIMカードを装着し、同時に待ち受けできる機能のことだ。片方のSIMでデータ通信をしながら、もう片方で着信した通話を受けることができる。ただし、通話を受けるともう片側のSIMでは通信ができなくなるので、例えばデータのダウンロードなどはストップする。
もし通話しながらでもデータ通信ができる機能を必要とするのであれば、「Dual SIM Dual Active」対応であることが求められる。ちなみに2つのSIMカードを本体に装着できても、通信できるのカードは1枚だけになる場合は「Dual SIM Single Standby」と呼ぶ。
GRANBEATのDSDS機能は、4Gと3Gの回線を同時に待ち受けられる仕様だ。本体側面にあるSIMカードスロットを開けると、2枚のSIMカードを装着できるトレイが出現する。フタに向かって手前側の「スロット1」が4G/3G、奥の「スロット2」が3G/2Gまでの対応になる。
今回はGRANBEATに搭載されている「Dual SIM Dual Standby(DSDS)」機能を取り上げながら、本格ハイレゾスマホのオーディオ的な活用術を掘り下げてみたい。
■GRANBEATをSIMフリースマホとして使用するのに重要なDSDS機能
DP-CMX1は、オンキヨーのハイレゾDAP「DP-X1A」の思想と高音質化技術を受け継ぐAndroid OS搭載のハイレゾスマホだ。単純にハイレゾが再生できるスマホなら今どきいくらでもあるが、GRANBEATのこだわりは2.5mm 4極のバランス出力端子を装備したり、DSDネイティブ再生やHiFiグレードのDAC、ヘッドホンアンプの搭載など、よりディープで幅広い。詳細については本機の発表が正式にアナウンスされた時にレポートしているので、あわせてご覧いただきたい。
本稿では、あえて本機の「Dual SIM Dual Standby」機能にフォーカスし、使いこなしを検証してみる。まずは一つにつながっているように見えるキーワードを二つに分解して「Dual SIM」とは何かから紹介する。かんたんに言うと、スマホがセルラーネットワークを使ったモバイル通信を行うために必要なSIMカードを、2枚装着できる機能のことだ。
なぜSIMカードを2枚も装着する必要があるのか、ピンと来ないかもしれない。そもそもDual SIMは海外の国々や地域で普及してきた機能で、2G、3G、そして4Gへと通信インフラ切り替えを日本よりも若干緩いスピードで行ってきた地域でニーズを獲得してきた。欧州やアジアの大陸側の国・地域では、国境を越えると通信規格が異なることもままあるので、1台の端末に異なる通信規格をカバーするSIMをあらかじめ装着しておいた方が便利というわけだ。
日本の場合は大手キャリアが携帯電話と回線契約をセットで販売しているため、Dual SIMの機能がそもそも必要とされなかった。日本でも人気のiPhoneがDual SIM機能を搭載していないことも大きい。ユーザーが利用料金も含めた通信サービスの内容を幅広い選択肢から選んで、SIMロックを解除した端末やSIMフリースマホと合わせて活用する使い方も、最近になって浸透しはじめた。
GRANBEATはユーザーが通信サービスを自由に選べるSIMフリースマホとして販売されており、国内では先行して取り扱う楽天モバイルのSIMカードをはじめ、様々な通信事業者のサービスが利用できる。ただし、GRANBEATがハードウェア的に対応する通信規格には条件がある。例えば4G LTE通信の場合、ドコモ系とワイモバイルを含むソフトバンク系のSIMカードを使うことはできるが、au系回線を利用するSIMサービスは利用できないようなので注意したい。
もう一つのキーワードである「Dual Standby」とは、Dual SIM機能を搭載する端末に2枚のSIMカードを装着し、同時に待ち受けできる機能のことだ。片方のSIMでデータ通信をしながら、もう片方で着信した通話を受けることができる。ただし、通話を受けるともう片側のSIMでは通信ができなくなるので、例えばデータのダウンロードなどはストップする。
もし通話しながらでもデータ通信ができる機能を必要とするのであれば、「Dual SIM Dual Active」対応であることが求められる。ちなみに2つのSIMカードを本体に装着できても、通信できるのカードは1枚だけになる場合は「Dual SIM Single Standby」と呼ぶ。
GRANBEATのDSDS機能は、4Gと3Gの回線を同時に待ち受けられる仕様だ。本体側面にあるSIMカードスロットを開けると、2枚のSIMカードを装着できるトレイが出現する。フタに向かって手前側の「スロット1」が4G/3G、奥の「スロット2」が3G/2Gまでの対応になる。