公開日 2017/08/10 16:02
徹底して良い音を目指した“最強のエントリー”を謳う、Unique Melody「MACBETH II Classic」レビュー
空間表現に長けたバランス良いサウンド
■“最強のエントリー”のコンセプトを継承し再構築された「MACBETH II Classic」
カスタムイヤーモニターというアイテムに、エンジニアやミュージシャンではなく日本の一般のオーディオファンが注目し始めたその時期、比較的手頃な価格設定ながら、ユニークなイヤホン設計と高いクオリティによって「はじめてのカスタム」の有力候補となっていたブランドの一つが“Unique Melody”だ。
近年の新作はドライバーの数にしても組み合わせ方にしても、凝りに凝ったハイエンドモデルの方が目立っているのは事実。ユニバーサルモデルにおいても、個性あるモデルが多く展開されている。そこで同社は、あらかじめサウンドデザインの方向性を決めるのではなく、ただ良い音質を追求して同社の上位機にも引けを取らない製品=『最強のエントリーモデル』の開発を行い、結果として生まれた「MACBETH」がそれを体現していた。
今回そのコンセプトを継承しつつ、新たに開発されたのが「MACBETH II Classic」である(関連ニュース)。今回もカスタムではなく、ユニバーサルモデルとして登場。価格は税抜6万3000円。この前後の価格帯は“本格イヤモニタイプのエントリークラス”とも考えられる。
Unique Melodyの数あるハイエンドモデルにも負けない新たな“最強のエントリーモデル”として登場したMACBETH II Classic。本格イヤモニタイプのエントリーという意味でも、本機はその名に相応しく、この価格帯のクラス全体を底上げできる実力を持ったイヤホンだと言える。
■名前とコンセプトは継承、モデルとしては別物
面白いのは「コンセプトを継承」という考え方。今回の二代目は、ドライバー構成だとかそういった技術面での初代とのつながりはあまり無い。というかほとんど無い。サウンドも別物だ。
このシリーズにおける最大の要件は「最強のエントリー」であること。最強のエントリーに求められるサウンドの傾向やクオリティ、使い勝手などは、その時期によって変化している。ならば2015年夏の最強のエントリー「MACBETH」と2017年夏の最強のエントリー「MACBETH II Classic」が結果的にほとんど別物になったことも、彼らにしてみれば当然のことなのかもしれない。
一番分りやすいところとしては、まずドライバー構成が決定的に異なっている。初代MACBETHは各ドライバーが何基ずつなどの詳細は非公開だったが、BAとダイナミックのハイブリッド構成。
対して今回の二代目MACBETHは、同じく詳細は非公開だが、BAのみによる構成とのこと。ハイブリッド構成はサウンドにおいても話題性においても、初代の大きなポイントだった。そこをガラっと変えてきたことに、このモデルの意味合いが特に端的に現われていると思える。
カスタムイヤーモニターというアイテムに、エンジニアやミュージシャンではなく日本の一般のオーディオファンが注目し始めたその時期、比較的手頃な価格設定ながら、ユニークなイヤホン設計と高いクオリティによって「はじめてのカスタム」の有力候補となっていたブランドの一つが“Unique Melody”だ。
近年の新作はドライバーの数にしても組み合わせ方にしても、凝りに凝ったハイエンドモデルの方が目立っているのは事実。ユニバーサルモデルにおいても、個性あるモデルが多く展開されている。そこで同社は、あらかじめサウンドデザインの方向性を決めるのではなく、ただ良い音質を追求して同社の上位機にも引けを取らない製品=『最強のエントリーモデル』の開発を行い、結果として生まれた「MACBETH」がそれを体現していた。
今回そのコンセプトを継承しつつ、新たに開発されたのが「MACBETH II Classic」である(関連ニュース)。今回もカスタムではなく、ユニバーサルモデルとして登場。価格は税抜6万3000円。この前後の価格帯は“本格イヤモニタイプのエントリークラス”とも考えられる。
Unique Melodyの数あるハイエンドモデルにも負けない新たな“最強のエントリーモデル”として登場したMACBETH II Classic。本格イヤモニタイプのエントリーという意味でも、本機はその名に相応しく、この価格帯のクラス全体を底上げできる実力を持ったイヤホンだと言える。
■名前とコンセプトは継承、モデルとしては別物
面白いのは「コンセプトを継承」という考え方。今回の二代目は、ドライバー構成だとかそういった技術面での初代とのつながりはあまり無い。というかほとんど無い。サウンドも別物だ。
このシリーズにおける最大の要件は「最強のエントリー」であること。最強のエントリーに求められるサウンドの傾向やクオリティ、使い勝手などは、その時期によって変化している。ならば2015年夏の最強のエントリー「MACBETH」と2017年夏の最強のエントリー「MACBETH II Classic」が結果的にほとんど別物になったことも、彼らにしてみれば当然のことなのかもしれない。
一番分りやすいところとしては、まずドライバー構成が決定的に異なっている。初代MACBETHは各ドライバーが何基ずつなどの詳細は非公開だったが、BAとダイナミックのハイブリッド構成。
対して今回の二代目MACBETHは、同じく詳細は非公開だが、BAのみによる構成とのこと。ハイブリッド構成はサウンドにおいても話題性においても、初代の大きなポイントだった。そこをガラっと変えてきたことに、このモデルの意味合いが特に端的に現われていると思える。
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