公開日 2018/07/21 08:00
ガチのマニアも驚くサウンドをスタイリッシュに。DYNAUDIOのワイヤレススピーカー「MUSIC」を聴く
ハイエンドスピーカーの技術を1BOXに凝縮
■世界的Hi-Fiブランドが提案するライフスタイル・スピーカー
「音楽を楽しむ」という行為はそれこそずっと昔からあるわけだが、どれだけフォーマットやリスニングスタイルの変遷があろうと、その魅力は全く色褪せない。手軽なファイル再生やインターネットラジオ、そして聴き放題のストリーミングサービスなどが登場し、より快適に音楽を聴くことができるように進化している。
最近、生活空間を豊かにするような美しいデザインを持つ一体型スピーカーが多く誕生しているが、これもライフスタイルが多様化した現代ならではのことだろう。しかし一方で、音質というファクターを大切にする私たちオーディオファイルは、こういった“デザインを重視した”製品について「手軽な簡易オーディオ」とイメージする場合が多い。
だが、今回紹介する一体型スピーカー、ディナウディオ「Music」は一味違う。オーディオファイルに高く評価される“硬派”なスピーカーメーカー、ディナウディオが、自社の持つスピーカー開発技術を極めて先進的なアプローチで投入した逸品なのだ。
“Music”シリーズは、Wi-Fi/Bluetoothに対応したワンボディタイプのワイヤレススピーカーシステム。バッテリー内蔵の「Music 1」「Music 3」、据え置き型の「Music 5」「Music 7」という4種類が一挙に登場した。
本シリーズのキャビネットは船をイメージした鋭角なデザインの多面体で構成され、デンマークの著名ブランドであるGABRIEL社の高品質ファブリックがあしらわれている。最近巷で人気の“北欧デザイン”の意匠を持っているわけだ。
Musicシリーズは手持ちのスマホとBluetooth、AirPlayで接続し、手軽に音楽を楽しめるのがコンセプトの1つ。さらにWi-Fiを利用すれば、インターネットラジオやDLNA/UPnPを利用したネットワーク再生も楽しめる。さらに有線入力も備え、全機種がAux in(アナログ入力)と充電/iPod入力に対応したUSB-A端子を搭載。本体に挿入したUSBメモリー内の楽曲再生も行えるなど多機能な面もある。
また、Music 5/7は96kHz/24bit対応の光デジタル入力、Music 7はARC対応のHDMI端子を搭載しており、テレビ用サウンドバーとしても利用できる。
操作は本体と専用のリモコン、iOS/Android向けの専用コントロールアプリ「Dynaudio Music」から行える。生活に溶け込む一体型スピーカーは家庭内の様々なシチュエーションで使われるだろうから、複数の操作方法が用意されているのは嬉しい。
■極めて先進的なアプローチで開発した音質対策
それでは試聴に入りたい。Musicの魅力は、スピーカー専用メーカーのディナウディオが極めて先進的なアプローチで進めた音質対策にある。試聴を通してその全貌をお伝えしていこう。
事前準備は、スマホに操作アプリ「Dynaudio Music」をインストールし、アプリの設定画面からMusicをLANネットワークに参加させれば終了だ。ちなみにMusicは有線LAN端子を装備していないので、無線LAN(Wi-Fi)で接続する。