公開日 2018/09/18 06:00
DAP連携や22.5MHz DSD対応にも対応。ミュージックサーバー「Soundgenic」の進化を探る
HGモデル&通常モデルの比較試聴も
今年はじめにアイ・オー・データから登場した小型ミュージックサーバー「Soundgenic」。同社が手がけるfidataブランドの高級ミュージックサーバー「HFAS1」シリーズの機能性をほぼ完全に継承しつつ、手軽な価格を実現したその存在は、品薄状態が続くほどの大ヒットとなったことも記憶に新しい。
そんな注目のSoundgenicがこの夏、大規模なファームウェア・アップデートを遂げ、ポータブル機器との連携にまで利用の幅を広げるなど、機能面での著しい進化を獲得。加えて“ハイグレード”を意味する「HG」を冠した、新たなラインナップも追加された。音質やストレージ容量の向上など、さらなる魅力を持った上位機がSoundgenicシリーズに仲間入りを果たしたのである。
本稿では、最新のファームウェア・アップデートとHGシリーズの登場という2つの柱から、進化するSoundgenicの最前線をレポートする。
Soundgenicシリーズ
<通常モデル>
・「HDL-RA2HF」(2TB HDD搭載) ¥OPEN(予想実売価格35,000円前後)
・「RAHS-S1」(1TB SSD搭載) ¥OPEN(予想実売価格83,000円前後)
<HGモデル>
・「HDL-RA3HG」(3TB HDD搭載) ¥OPEN(予想実売価格54,800円前後)
・「RAHF-S2HG」(2TB SSD搭載) ¥OPEN(予想実売価格148,000円前後)
■DAP連携からCDリッピングまで機能性をアップデートで大幅に強化
まずは、ファームウェア・アップデートの内容から紹介していこう。この度のアップデートでは、主に次の4つの大幅な機能拡張が行われた。それぞれの機能を実際にSoundgenicを使って検証しながらご紹介していこう。
1、DAPなどのUSBマスストレージ機器への転送がより手軽に
Soundgenicは今回のアップデートで、USBマスストレージ・デバイスとして使用できるポータブルオーディオプレーヤー(DAP)などを直接USB接続することでストレージとして認識させることができるようになった。具体的には、exFAT形式およびマルチストレージデバイスに対応したことで、DAPの内蔵メモリーやSDカードに音楽ファイルを転送することが可能になったのだ。
さらに今回のアップデートでは、fidata Music Appにおける通常のサーバー曲選択ペインにおいて、アルバムや曲名をロングタップするか、もしくはメニューを呼び出すことで、USB機器へ楽曲データを転送することができるようになった。fidata Music Appでライブラリをブラウズする感覚でコピーしたい音楽を探すこともでき、PCレスでのデータ転送がより簡潔かつスムーズに実施できる。
これにより、パソコンを用いることなく、SoundgenicをDAPの「母艦」として積極的に利用して、リッピングしたCDのデータやハイレゾ配信サイトからダウンロードしたデータをごく簡単に転送できるようになったわけだ。
実際にソニーの“Walkman”「NW-ZX300」と組み合わせて使ってみた。WalkmanをUSBケーブルでSoundgenicに繋ぐと、パソコンと接続しているときと同じように、Walkmanの画面がUSBマスストレージ機器モードに移行した。すると、WalkmanがSoundgenicに繋がった外部ストレージとして表示され、「fidata Music App」のファイル操作UIはもちろん、サーバー曲選択ペインからもWalkmanへファイル転送をスムーズに行うことができた。
2、アプリからe-onkyo/moraの楽曲を検索。Soundgenicで試聴・購入まで行える
fidata Music App自体のユニークかつ画期的な機能のひとつが外部データベースとの連携である。音楽出版社「CDジャーナル」データベースを参照し、ローカルライブラリ内のアーティストのプロフィール情報やディスコグラフィー、そしてニュースなどを、アプリ画面内で表示させることができる。今回のアップデートによって、それの延長線上の機能として、アーティストの未取得アルバムに対して、e-onkyo music及びmoraで検索できるショートカット機能が追加された。
画面内に表示された「このアルバムを検索」ボタンをタップし、いずれかの配信サイトを選ぶと、fidata Music App内から、配信サイトのアルバムページに直接飛ぶことができた。この「fidata Music App内で」というのがミソだ。つまり、アプリの切り替えなく、fidata Music App内で音源の購入・自動ダウンロードまでが可能になるのだ。しかも、Soundgenicに接続されたUSB-DACを経由して、購入前の試聴も行える。
実際に操作してみると、お気に入りのアーティストの未知のリリースを発見できるだけでなく、シームレスにサイト内の試聴コンテンツ再生までを行えるのが楽しい。気に入ったらそのまま購入して、パソコンなどを介することなくSoundgenicにダウンロードして再生まで行える。
fidata Music Appは、日本語の音楽データベースを参照できる貴重なアプリであり、その機能を使うためだけにでもSoundgenicを導入する価値があると感じていた。このデータベースを活用しながら、試聴・購入・ダウンロードまでをSoundgenicとfidata Music Appでシームレスに完結できるようになったのだから、便利になっただけでなく音楽の楽しみ方の幅まで広がると言える。
そんな注目のSoundgenicがこの夏、大規模なファームウェア・アップデートを遂げ、ポータブル機器との連携にまで利用の幅を広げるなど、機能面での著しい進化を獲得。加えて“ハイグレード”を意味する「HG」を冠した、新たなラインナップも追加された。音質やストレージ容量の向上など、さらなる魅力を持った上位機がSoundgenicシリーズに仲間入りを果たしたのである。
本稿では、最新のファームウェア・アップデートとHGシリーズの登場という2つの柱から、進化するSoundgenicの最前線をレポートする。
Soundgenicシリーズ
<通常モデル>
・「HDL-RA2HF」(2TB HDD搭載) ¥OPEN(予想実売価格35,000円前後)
・「RAHS-S1」(1TB SSD搭載) ¥OPEN(予想実売価格83,000円前後)
<HGモデル>
・「HDL-RA3HG」(3TB HDD搭載) ¥OPEN(予想実売価格54,800円前後)
・「RAHF-S2HG」(2TB SSD搭載) ¥OPEN(予想実売価格148,000円前後)
■DAP連携からCDリッピングまで機能性をアップデートで大幅に強化
まずは、ファームウェア・アップデートの内容から紹介していこう。この度のアップデートでは、主に次の4つの大幅な機能拡張が行われた。それぞれの機能を実際にSoundgenicを使って検証しながらご紹介していこう。
1、DAPなどのUSBマスストレージ機器への転送がより手軽に
Soundgenicは今回のアップデートで、USBマスストレージ・デバイスとして使用できるポータブルオーディオプレーヤー(DAP)などを直接USB接続することでストレージとして認識させることができるようになった。具体的には、exFAT形式およびマルチストレージデバイスに対応したことで、DAPの内蔵メモリーやSDカードに音楽ファイルを転送することが可能になったのだ。
さらに今回のアップデートでは、fidata Music Appにおける通常のサーバー曲選択ペインにおいて、アルバムや曲名をロングタップするか、もしくはメニューを呼び出すことで、USB機器へ楽曲データを転送することができるようになった。fidata Music Appでライブラリをブラウズする感覚でコピーしたい音楽を探すこともでき、PCレスでのデータ転送がより簡潔かつスムーズに実施できる。
これにより、パソコンを用いることなく、SoundgenicをDAPの「母艦」として積極的に利用して、リッピングしたCDのデータやハイレゾ配信サイトからダウンロードしたデータをごく簡単に転送できるようになったわけだ。
実際にソニーの“Walkman”「NW-ZX300」と組み合わせて使ってみた。WalkmanをUSBケーブルでSoundgenicに繋ぐと、パソコンと接続しているときと同じように、Walkmanの画面がUSBマスストレージ機器モードに移行した。すると、WalkmanがSoundgenicに繋がった外部ストレージとして表示され、「fidata Music App」のファイル操作UIはもちろん、サーバー曲選択ペインからもWalkmanへファイル転送をスムーズに行うことができた。
2、アプリからe-onkyo/moraの楽曲を検索。Soundgenicで試聴・購入まで行える
fidata Music App自体のユニークかつ画期的な機能のひとつが外部データベースとの連携である。音楽出版社「CDジャーナル」データベースを参照し、ローカルライブラリ内のアーティストのプロフィール情報やディスコグラフィー、そしてニュースなどを、アプリ画面内で表示させることができる。今回のアップデートによって、それの延長線上の機能として、アーティストの未取得アルバムに対して、e-onkyo music及びmoraで検索できるショートカット機能が追加された。
画面内に表示された「このアルバムを検索」ボタンをタップし、いずれかの配信サイトを選ぶと、fidata Music App内から、配信サイトのアルバムページに直接飛ぶことができた。この「fidata Music App内で」というのがミソだ。つまり、アプリの切り替えなく、fidata Music App内で音源の購入・自動ダウンロードまでが可能になるのだ。しかも、Soundgenicに接続されたUSB-DACを経由して、購入前の試聴も行える。
実際に操作してみると、お気に入りのアーティストの未知のリリースを発見できるだけでなく、シームレスにサイト内の試聴コンテンツ再生までを行えるのが楽しい。気に入ったらそのまま購入して、パソコンなどを介することなくSoundgenicにダウンロードして再生まで行える。
fidata Music Appは、日本語の音楽データベースを参照できる貴重なアプリであり、その機能を使うためだけにでもSoundgenicを導入する価値があると感じていた。このデータベースを活用しながら、試聴・購入・ダウンロードまでをSoundgenicとfidata Music Appでシームレスに完結できるようになったのだから、便利になっただけでなく音楽の楽しみ方の幅まで広がると言える。