公開日 2021/08/12 06:30
Fostexの組み立てキット「RPKIT50」で自作体験!世界基準の平面駆動型モニターヘッドホンを自分色にしよう
[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第262回】
■遊べるけれどガチ!な組み立てヘッドホン登場
オーディオ自作勢御用達ブランドであるフォステクスから、ヘッドホン組み立てキット「RPKIT50」が発売された。直販3万3,000円。
フォスター電機/フォステクスは、古くからスピーカー分野にドライバーユニットや自作キットを供給し続け、スピーカー自作の世界を支えてきた存在。近年は、パートナー企業と製品開発アライアンスを結成、そのアライアンスとしてフジヤエービックと共同で「自作イヤホン・ヘッドホンコンテスト」を開催し、コンテストではドライバー提供するなど、イヤホン&ヘッドホン自作文化にも寄り添う姿勢を見せてくれている。
つまりオーディオ自作の分野において、フォステクスはガチ!よってこのヘッドホン組み立てキットもガチ!
これは迷いなく推せる!
それでは早速その推しポイントを列挙しよう。
(1)世界で評価されているRPテクノロジー平面駆動型振動板ドライバー搭載モニターヘッドホンをベースに組み立てキット化
(2)チューニングパーツの組み合わせで自分好みの音を作れる
(3)半完成状態のフレームにドライバーやチューニングパーツを組み込む感じで、組み立ての作業量や難易度はそれほど高くはなく、ドライバー配線のはんだ付けの他は「貼る」「締める」くらいでOK
まとめると「間違いない音の定番モニターヘッドホンをベースにしつつ、その音をさらに自分好みにチューニングできる!しかもその作業はそんな難しくない!」ということだ。
加えて、組み立てとチューニングの作業を通じて、ヘッドホンの基本的な構造や、吸音材やフィルターなどで音を整えてあることなどを、実感を通して理解できる。そのことも趣味を深める助けになるだろう。
なお組み立ての手順等については、動画での解説が公開されているので、組み立て難易度が気がかりな方はそちらも参照してほしい。
特に気になるであろう “はんだ付け” 工程の様子は6分16秒から。そこを見て「これくらいならできそうだ」と思えたなら、全体を通しても問題なく作業できるだろう。
■ベースモデルは世界基準の定番モニターヘッドホン!
ではここからは本格的な紹介、実際に挑戦したくなった人に向けての実践的な解説を進めていこう。
このキットのベースになっているのは、同社RP振動板モニターヘッドホン「T50RPmk3」。1998年発売の第三世代RP振動板ドライバー搭載モデル「T50RP」から二度のアップデートを経た現行世代モデルだ。
つまり「T50RPmk3」を知ることが、それをベースとした組み立てキットである本製品の実力と魅力を知る第一歩となる。
最大の特徴は、ここまでも繰り返し触れてきた「RPテクノロジー平面駆動型振動板ドライバー」だ。フォステクスは1974年の同社ヘッドホン第一弾「T50」からRP平面駆動型ドライバーに取り組み続けてきたメーカーであり、特に「T50RP」シリーズは平面駆動型ヘッドホンのリファレンス的存在とも評価されている。
また同シリーズは国を越えてアメリカなど海外でも高く評価されており、あちらのミュージシャンやエンジニアがスタジオで使用している写真を見かけることもちょくちょくある。そのサウンドがスタジオクオリティであることも実証済みというわけだ。
さらに加えて、市販ヘッドホンに改造を施し自分好みにする趣味人たちの、そのモディファイのベース機としても人気が高い。
つまり!T50RPmk3はデフォルト状態での音の良さも、モディファイで幅広い音を引き出せる潜在能力も、どちらも実証済み!「自分でチューニングできるヘッドホン組み立てキット」のベースとしてぴったりなのだ。
そんなT50RPmk3を基本に、
●組み立てキット化
●組み立て時のパーツ選択で任意のチューニングを可能に
●ケーブル端子変更でバランス駆動にも対応
といったパッケージングで製品化されたのがRPKIT50。やっぱりガチ!間違いない!
なおこのヘッドホン、強いて弱点を挙げるとすれば、スタジオモニター仕様ということもあってかなり低感度。実力を発揮させるにはそれなりに強力なヘッドホンアンプ回路でのドライブが必要だ。バランス駆動対応はシンプルにパワー面でも有効と言えるだろう。
オーディオ自作勢御用達ブランドであるフォステクスから、ヘッドホン組み立てキット「RPKIT50」が発売された。直販3万3,000円。
フォスター電機/フォステクスは、古くからスピーカー分野にドライバーユニットや自作キットを供給し続け、スピーカー自作の世界を支えてきた存在。近年は、パートナー企業と製品開発アライアンスを結成、そのアライアンスとしてフジヤエービックと共同で「自作イヤホン・ヘッドホンコンテスト」を開催し、コンテストではドライバー提供するなど、イヤホン&ヘッドホン自作文化にも寄り添う姿勢を見せてくれている。
つまりオーディオ自作の分野において、フォステクスはガチ!よってこのヘッドホン組み立てキットもガチ!
これは迷いなく推せる!
それでは早速その推しポイントを列挙しよう。
(1)世界で評価されているRPテクノロジー平面駆動型振動板ドライバー搭載モニターヘッドホンをベースに組み立てキット化
(2)チューニングパーツの組み合わせで自分好みの音を作れる
(3)半完成状態のフレームにドライバーやチューニングパーツを組み込む感じで、組み立ての作業量や難易度はそれほど高くはなく、ドライバー配線のはんだ付けの他は「貼る」「締める」くらいでOK
まとめると「間違いない音の定番モニターヘッドホンをベースにしつつ、その音をさらに自分好みにチューニングできる!しかもその作業はそんな難しくない!」ということだ。
加えて、組み立てとチューニングの作業を通じて、ヘッドホンの基本的な構造や、吸音材やフィルターなどで音を整えてあることなどを、実感を通して理解できる。そのことも趣味を深める助けになるだろう。
なお組み立ての手順等については、動画での解説が公開されているので、組み立て難易度が気がかりな方はそちらも参照してほしい。
特に気になるであろう “はんだ付け” 工程の様子は6分16秒から。そこを見て「これくらいならできそうだ」と思えたなら、全体を通しても問題なく作業できるだろう。
■ベースモデルは世界基準の定番モニターヘッドホン!
ではここからは本格的な紹介、実際に挑戦したくなった人に向けての実践的な解説を進めていこう。
このキットのベースになっているのは、同社RP振動板モニターヘッドホン「T50RPmk3」。1998年発売の第三世代RP振動板ドライバー搭載モデル「T50RP」から二度のアップデートを経た現行世代モデルだ。
つまり「T50RPmk3」を知ることが、それをベースとした組み立てキットである本製品の実力と魅力を知る第一歩となる。
最大の特徴は、ここまでも繰り返し触れてきた「RPテクノロジー平面駆動型振動板ドライバー」だ。フォステクスは1974年の同社ヘッドホン第一弾「T50」からRP平面駆動型ドライバーに取り組み続けてきたメーカーであり、特に「T50RP」シリーズは平面駆動型ヘッドホンのリファレンス的存在とも評価されている。
また同シリーズは国を越えてアメリカなど海外でも高く評価されており、あちらのミュージシャンやエンジニアがスタジオで使用している写真を見かけることもちょくちょくある。そのサウンドがスタジオクオリティであることも実証済みというわけだ。
さらに加えて、市販ヘッドホンに改造を施し自分好みにする趣味人たちの、そのモディファイのベース機としても人気が高い。
つまり!T50RPmk3はデフォルト状態での音の良さも、モディファイで幅広い音を引き出せる潜在能力も、どちらも実証済み!「自分でチューニングできるヘッドホン組み立てキット」のベースとしてぴったりなのだ。
そんなT50RPmk3を基本に、
●組み立てキット化
●組み立て時のパーツ選択で任意のチューニングを可能に
●ケーブル端子変更でバランス駆動にも対応
といったパッケージングで製品化されたのがRPKIT50。やっぱりガチ!間違いない!
なおこのヘッドホン、強いて弱点を挙げるとすれば、スタジオモニター仕様ということもあってかなり低感度。実力を発揮させるにはそれなりに強力なヘッドホンアンプ回路でのドライブが必要だ。バランス駆動対応はシンプルにパワー面でも有効と言えるだろう。
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