• ブランド
    特設サイト
公開日 2021/12/07 07:00

DAPやポタアンだけじゃない!FiiOの “イヤホンブランドとしての決定打” 「FD7」を聴いた

[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第265回】
高橋 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
イヤホンブランドとしてのFiiOの評価を固める決定打!

FiiOは、DAPやポータブルアンプの分野で評価の高い人気ブランドである。一方、以前まではイヤホンブランドとしての実力に、その評価が追いついていない印象もあった。おそらく「DAPやポタアンのブランドがイヤホンも出している」的な認識に留まってしまいがちで、イヤホンへの “本気度” が伝わりにくかったのかもしれない。

だが現在、同社は幅広く積極的なラインナップを展開している。堅実な進歩と挑戦的な進化を重ね続け、その成果として今、イヤホンの分野でも同社の評価は確立されつつある。そう感じているイヤホンファンも少なからずだろう。

そんなタイミングで登場した新製品「FD7」(実売税込7万9000円前後)は、その高まりつつある評価をさらに固める「決定打」になり得るモデルといえる。

同社ダイナミック型セミオープン機「FD-5」「FD-3」と同系統のフォルム

「開放してますけど何か?」なデザインは伊達じゃない!


パッケージとその内容も豪華

ピュア・ベリリウム振動板がすごい!

同社のラインナップの中で「FD」の型番は、シングル・ダイナミックドライバー構成採用モデルを表しており、おそらくFiiO Dynamicの略を型番名にしたものと思われる。このFD7は、その最新にしてハイエンドだ。

まず注目なのは、口径12mmの「ピュア・ベリリウム」振動板の採用だ。

何か強そう!そして実際強い!

振動板に求められる要素のうち、動きに応じて変形してしまわない頑強さ、動きへの応答性を高める軽さ、振動を伝える速さに注目して、主な金属素材の特性を比較するとこのようになる。

Wikipediaより引用。ここでは細かな値ではなく、相対的な比較に注目!

ベリリウムは、アルミどころかチタンと比べても圧倒的に頑強で、音を伝える速度も速く、比重も軽い。このように優れた材質の採用は、音響的優位につながる。

その上でさらに注目してほしいのは、「ピュア・ベリリウム」振動板の「ピュア」の部分。ここに付く「ピュア」は一般的には、「他の金属との合金ではない純粋なベリリウム」の意味合いだが、イヤホンの振動板においてはもう一つ、「樹脂などを基材として、ベリリウムによるコーティングを施したものではなく、ベリリウム材そのものだけで成形されている」の意味合いも加わる。というか、むしろそちらの意味の方がより強くプッシュされるだろう。

というのも、PET樹脂等にベリリウム・コーティングを施した振動板であれば、現在その採用例は数多くある。FiiOのラインナップでも、例えば1万円を切るエントリーモデル「FD1」がそうだ。

「FD1」 こちらもおすすめできるダイナミック型エントリークラス

対して、ベリリウムそのものだけによる振動板の採用例は、これまでにもあるにはあった。だが、それは主に、20万円とかする「超」ハイエンド価格帯での話。ベリリウムは加工性が著しく低く、イヤホンの振動板として精密成形するのは容易ではないからだ。

つまり、その開発と製造コストを考えれば、それも無理からぬことと言える。だがこの「FD7」は、そのピュア・ベリリウム振動板採用にして、なんと8万円未満。破格だ!


次ページピュア・ベリリウム振動板だけじゃない!革新的な音響設計

1 2 3 4 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 Nintendo Switch 2は49980円、6月5日発売。専用ソフト「マリオカートワールド」同日発売
2 TCL、Dolby Atmos対応サウンドバーのクラファンを開始。7.1.4ch/5.1.2ch/5.1chの3モデル
3 ネットワークオーディオ、ノイズ対策の基礎知識(2)「LAN由来のノイズ対策編」
4 映像機器の性能を一発で見極められる4K UHD BD『4K Great View』、お薦め高画質シーンを厳選レビュー
5 オーディオテクニカ、完全ワイヤレスイヤホン新製品のティザー動画を公開。「あの作品」とのコラボモデルか
6 操作性から映像再現までBenQの圧倒的な技術力が活きる!Mac向けモニター「MAシリーズ」の完成度に迫る
7 押さえておきたい次世代オーディオのキーワード。スマートホームの規格「Matter」とは?
8 “本当に良い音” を普段使いしよう。デノン新完全ワイヤレス「AH-C840NCW」「AH-C500W」レビュー
9 ナスペック、ROKSAN/Vienna Acoustics製品の価格改定を4/25から実施。ROKSAN製品は値下げへ
10 Fi audio、“マスタリング”クオリティのDAC/ヘッドホンアンプ「iDSD Valkyrie」。K2HD搭載
4/3 10:02 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX