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PR 公開日 2023/12/29 07:00

令和にミニコン、むしろアリ! デノン「RCD-N12」がHEOSアプデで全方位隙なしシステムになっていた

高音質&多機能&コンパクトに「快適な操作感」がプラス
編集部:杉山康介
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オーディオには「ミニコンポ」、いわゆるミニコンという製品ジャンルがある。音楽プレーヤーからアンプ、スピーカーまでをまとめたコンパクトなオーディオセットだが、おそらく世代によって、ミニコンへの印象は大きく変わってくるかと思う。

例えば4、50代くらいの方であれば、大学入学のお祝いに買ってもらった思い出だったり、ミニコンをきっかけにオーディオの世界に足を踏み入れた過去があったりするだろう。一方、1991年生まれの記者は中学時代、親にねだったのは当時最先端だったiPod nanoであり、ミニコンへの思い入れはほとんど無いに等しい。

では、もうミニコンは “終わったジャンル” なのかといえば、決してそんなことはない。むしろCDにサブスク、ハイレゾと音楽再生が多様化した今、一周回ってミニコンが最高に面白くなっている。

中でも注目を集めているのが、CDドライブやネットワークオーディオ機能に加え、HDMI端子を搭載してテレビに繋げるようになったデノン「RCD-N12」である。そしてこの度、ネットワークオーディオシステム「HEOS」が大幅進化を果たし、一層使いやすくなったので、改めてその魅力に迫りたい。

「RCD-N12」希望小売価格:110,000円(税込)

■HDMI搭載でテレビも高音質に! リビングオーディオを豊かにするミニコンポ「RCD-N12」



RCD-N12はデノンのオールインワンコンポ “CEOLシリーズ” の最新モデル。CDやネットワーク、Bluetooth、USB、FM/AMラジオの再生機能に加え、デノンのミニシステムでは初めてHDMI ARC端子を搭載したほか、今やカルチャーとして定着したであろうレコード再生用のフォノ入力(MMカートリッジ対応)も新たに備えている。

RCD-N12の背面部。HDMI端子を搭載し、テレビに繋ぐことができるようになった

製品として特筆すべきは、やはりHDMI端子の存在だ。日本の住宅事情を考えると、オーディオとホームシアターで個別にシステムを組むのはなかなかハードルが高い。AVアンプやサウンドバーを音楽/AV兼用システムとして使うのもひとつの手だが、当然ながら純粋なステレオ再生能力はオーディオコンポーネントの方が上だ。

また、間取りの都合や家族の冷ややかな視線から、テレビのあるリビングにサラウンドシステムなんてとても組めない、という方もいるだろう。そうなると、せっかく良いAVアンプを買っても、そのポテンシャルの何割かを眠らせたまま使うことになってしまう。

そこで最適解となってくるのが「HDMI端子を備えたオーディオシステム」である。近年はこういったHDMI搭載オーディオ機器が注目を集めているのだが、RCD-N12はその中でも群を抜いて多機能かつコンパクトな製品。しかもデザインも北欧調で、リビングに綺麗に馴染んでくれる。

さらにN12はHDMIコントロール機能(CEC)に対応しているため、電源オン/オフをテレビに連動させたり、テレビリモコンからボリューム調整ができたりと、テレビ単体とほぼ変わらない操作感で使えるところもポイント。

スピーカーこそ別途用意する必要があるものの、裏を返せば部屋の間取りに合わせた柔軟な置き方ができたり、好みの音質を目指して微調整ができたりと、設置の自由度の高さがある。デノンでは純正品として「SC-N10」(希望小売価格:税込22,550円/ペア)を用意しているが、手持ちのスピーカーを使ったり、後からスピーカーをアップグレードすることも可能だ。

純正スピーカー「SC-N10」(希望小売価格:税込22,550円/ペア)を用意。もちろん自前で用意したスピーカーでも大丈夫だ

HEOSがUI刷新で一気に使いやすく。サービス横断検索機能も搭載

今回のトピックである「HEOS」についても説明しよう。HEOSはデノン/マランツの一部製品に搭載されるネットワークオーディオシステムで、SpotifyやAmazon Musicといったストリーミングサービス、ハイレゾなどのデータ音源、さらにN12であればCDも、スマホアプリ上から一括して操作できる。

今回の大型アップデートでは、機能性はそのままにUI部分が大きく進化。これまでのバージョンでは「ルーム」「ミュージック」「再生中」の3タブ構成だったのが、「ホーム」「ルーム」「検索」の3タブ構成へと変更されている。

左が前バージョンの「ミュージック」タブで、右が新バージョンの「ホーム」タブ。UIが刷新され、一気にユーザーフレンドリーになっている

中でも新しいホーム画面が圧倒的に使いやすい。誤解を恐れずに言えば「音楽ストリーミングサービスのホーム画面っぽい」のだ。最近再生されたコンテンツ、ストリーミングサービス、USBやCDなどその他ソースなどいくつかのブロックで構成され、各ブロックは横スクロールでブラウジングが可能と、日常的にスマホで音楽を聴いている方ならすぐにでも使いこなせるだろう。

また、検索画面ではソースを横断しての検索が可能。例えばAmazon Musicを連携、USBメモリを接続した状態で「大滝詠一」と検索してみると、Amazon Music/TuneIn/USBメモリ内の大滝詠一情報が一括で表示される。前バージョンではAmazon MusicなりUSBなり、都度お目当ての音源があるサービス/ソースにアクセスするところから始める必要があったため、ここのアップデートはかなり有難い。

「検索」タブではストリーミングからローカルまで、サービスを横断しての検索が可能

一点、惜しむらくはSpotifyがこの検索に対応していないことだ。これはSpotify Connect側の仕様のようなので仕方ないところだが……。仕方ないついでに言うと、アプリ内の「新着情報」欄を見る限りTidalは検索に対応しているようなので、是非ともTidalにも早い日本ローンチをお願いしたい。

ホーム画面の並びは自分で編集して、より使いやすくすることができる

「新着情報」欄を見るとTidalは横断検索ができるようだが……

次ページRCD-N12の音を実際に確かめてみた

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