公開日 2018/10/17 14:47
「Edge A」は約70万円
英ケンブリッジオーディオ、50周年記念「Edge」シリーズ。開発に3年、プリメイン「A」など3機種
編集部:風間雄介
(株)バリュートレードは、英Cambridge Audio(ケンブリッジオーディオ)創業50周年を記念した新製品として、「Edge」シリーズを 12月に発売する。
展開するのはプリメインアンプ「Edge A」、ネットワーク対応プリアンプ「Edge NQ」、パワーアンプ「Edge W」の3機種で、プリメイン「Edge A」は698,000円(税抜)。ほかの2機種の価格などは後日案内される。
ケンブリッジオーディオは、1968年に創業したオーディオブランド。ケンブリッジ大学の学生が創業し、その後現在の社長であるジェームズ・ジョンソン氏(過去のインタビュー記事)と、ゴードン・エッジ氏が買収して現在に至る。これまで、1968年のステレオアンプ「P40」、1984年のプリアンプ・パワーアンプ「C75」「A75」、 2003年から続くAzurシリーズなど、多数の名モデルを展開してきた。なお、ケンブリッジオーディオのオフィスはロンドン市街にあり、そこで設計・研究・開発が行われている。
10月16日に都内で行われた発表会には、ジョンソン社長も出席。ブランドや新製品の詳細について紹介した。
ジョンソン氏は、今回のEdgeシリーズの開発にあたって、エンジニアに「もしなんでも可能だとしたら、何を作るか?」と質問。コストや期限などに制約をもたせず、開発を行ったという。その結果、9人のエンジニアが3年の開発期間をかけて、今回の新製品が誕生したという。
開発過程で強調されたのは、「まず聴いて、あとで計測する」という姿勢だ。部品の価格やスペック、測定した性能でなく、耳で聴いた音の良さで部品を選び、構成していく。「耳に最も心地よいものを選ぶ」ことを徹底したという。
またデザイン面では、曲線を多用したほか、前面からはネジが一切見えないようにするなど、美観にもこだわった。
■プリメインアンプ「Edge A」
プリメインアンプ「Edge A」のパワーアンプ部については、A級アンプの音質と、AB級アンプの効率を両立させた独自の「クラスXA」回路を設計し、搭載。バイアス電圧を巧みにコントロールすることで、クロスオーバーポイントを人間の知覚外へ追いやったと説明している。
またプリアンプ基板は、コンデンサーを取り去った構成とし、歪みを排除したとのこと。また、「信号経路の最短化、最適化」を行ったこともあらためて強調。プリント基板を活用し、不要な部品を取り除くことでピュアな再生を行えるよう設計した。
ボリュームノブの設計にこだわったことも特徴。インプレットセレクターとボリュームの調整を、一つにまとめあげ、デザイン上もすっきりさせている。また31ものパーツを組み合わせて構成しており、一つ一つの部品は航空機グレードの素材を用いているという。
入力端子にXLRバランス、RCAアンバランスに加え、同軸デジタル、光デジタル、USB、Bluetooth、HDMI(ARC)を搭載するなど、デジタル入力が充実しているのが特徴だ。BluetoothのコーデックはSBC/AAC/aptXのほか、aptX HDにも対応している。
電源部は、2つのトロイダルトランスを向かい合わせに配置する構成を採用。トロイダルトランスはもともと磁束漏洩が少ないが、向かい合わせに配置することで互いの磁束漏洩をキャンセルしあい、さらに少なくできるという。
USBオーディオはクラス2.0で、384kHz/32bitに対応。DSD 256までの再生も可能だ。出力は100W/8Ω、200W/4Ω。ヘッドホンアンプも備え、12Ωから600Ωまでヘッドホンを駆動できるという。
周波数帯域は3Hz-80kHz。外形寸法は150x460x405mm、質量は24.4kg。
■ネットワーク対応プリアンプ「Edge NQ」
ネットワーク対応プリアンプ「Edge NQ」は、プリント基板を使ったプリアンプ部、デジタル入力部については、上述の「Edge A」と同じ特徴を持つ。アナログ部の入力端子も同様だ。USB入力は384kHz/32bitのPCM、DSD 256まで対応している。
本機ならではの特徴として、「STREAMMAGIC」機能を搭載。これがネットワークプレーヤー機能となる。イーサネット端子(10/100BASE-T)を備えるほか、Wi-Fi(IEEE802.11b/g/n 2.4GHz)にも対応している。ネットワーク経由では192kHz/24bit、DSD 128までの楽曲データが再生可能だ。
さらにChromecast Built-InやAirPlay、Spotify Connectにも対応している。またBluetoothにも対応しており、コーデックはSBC/AAC/aptXのほか、aptX HDも対応している。
また、本体中央にディスプレイを装備。再生中の楽曲のジャケットや楽曲情報、Wi-Fiの接続状況などを表示できるほか、ボリュームノブを押すと各入力が円上に並んで表示され、直感的に選択することができる。
本体の外形寸法は120×460×405mm、質量は10.2kg。
■パワーアンプ「Edge W」
ステレオパワーアンプ「Edge W」は、信号経路において、たった14の部品しか使っていないとのこと。信号経路をシンプルにすることによって、高純度な音を引き出すことが可能としている。
出力が100W/8Ω、200W/4Ω。周波数帯域は3Hz-80kHz、S/N比は93dB以上(1W/8Ω)。入力端子はXLRバランスとRCAアンバランスで、出力はスピーカー端子とループアウト。本体の外形寸法は150×460×405mm、質量は23.6kg。
展開するのはプリメインアンプ「Edge A」、ネットワーク対応プリアンプ「Edge NQ」、パワーアンプ「Edge W」の3機種で、プリメイン「Edge A」は698,000円(税抜)。ほかの2機種の価格などは後日案内される。
ケンブリッジオーディオは、1968年に創業したオーディオブランド。ケンブリッジ大学の学生が創業し、その後現在の社長であるジェームズ・ジョンソン氏(過去のインタビュー記事)と、ゴードン・エッジ氏が買収して現在に至る。これまで、1968年のステレオアンプ「P40」、1984年のプリアンプ・パワーアンプ「C75」「A75」、 2003年から続くAzurシリーズなど、多数の名モデルを展開してきた。なお、ケンブリッジオーディオのオフィスはロンドン市街にあり、そこで設計・研究・開発が行われている。
10月16日に都内で行われた発表会には、ジョンソン社長も出席。ブランドや新製品の詳細について紹介した。
ジョンソン氏は、今回のEdgeシリーズの開発にあたって、エンジニアに「もしなんでも可能だとしたら、何を作るか?」と質問。コストや期限などに制約をもたせず、開発を行ったという。その結果、9人のエンジニアが3年の開発期間をかけて、今回の新製品が誕生したという。
開発過程で強調されたのは、「まず聴いて、あとで計測する」という姿勢だ。部品の価格やスペック、測定した性能でなく、耳で聴いた音の良さで部品を選び、構成していく。「耳に最も心地よいものを選ぶ」ことを徹底したという。
またデザイン面では、曲線を多用したほか、前面からはネジが一切見えないようにするなど、美観にもこだわった。
■プリメインアンプ「Edge A」
プリメインアンプ「Edge A」のパワーアンプ部については、A級アンプの音質と、AB級アンプの効率を両立させた独自の「クラスXA」回路を設計し、搭載。バイアス電圧を巧みにコントロールすることで、クロスオーバーポイントを人間の知覚外へ追いやったと説明している。
またプリアンプ基板は、コンデンサーを取り去った構成とし、歪みを排除したとのこと。また、「信号経路の最短化、最適化」を行ったこともあらためて強調。プリント基板を活用し、不要な部品を取り除くことでピュアな再生を行えるよう設計した。
ボリュームノブの設計にこだわったことも特徴。インプレットセレクターとボリュームの調整を、一つにまとめあげ、デザイン上もすっきりさせている。また31ものパーツを組み合わせて構成しており、一つ一つの部品は航空機グレードの素材を用いているという。
入力端子にXLRバランス、RCAアンバランスに加え、同軸デジタル、光デジタル、USB、Bluetooth、HDMI(ARC)を搭載するなど、デジタル入力が充実しているのが特徴だ。BluetoothのコーデックはSBC/AAC/aptXのほか、aptX HDにも対応している。
電源部は、2つのトロイダルトランスを向かい合わせに配置する構成を採用。トロイダルトランスはもともと磁束漏洩が少ないが、向かい合わせに配置することで互いの磁束漏洩をキャンセルしあい、さらに少なくできるという。
USBオーディオはクラス2.0で、384kHz/32bitに対応。DSD 256までの再生も可能だ。出力は100W/8Ω、200W/4Ω。ヘッドホンアンプも備え、12Ωから600Ωまでヘッドホンを駆動できるという。
周波数帯域は3Hz-80kHz。外形寸法は150x460x405mm、質量は24.4kg。
■ネットワーク対応プリアンプ「Edge NQ」
ネットワーク対応プリアンプ「Edge NQ」は、プリント基板を使ったプリアンプ部、デジタル入力部については、上述の「Edge A」と同じ特徴を持つ。アナログ部の入力端子も同様だ。USB入力は384kHz/32bitのPCM、DSD 256まで対応している。
本機ならではの特徴として、「STREAMMAGIC」機能を搭載。これがネットワークプレーヤー機能となる。イーサネット端子(10/100BASE-T)を備えるほか、Wi-Fi(IEEE802.11b/g/n 2.4GHz)にも対応している。ネットワーク経由では192kHz/24bit、DSD 128までの楽曲データが再生可能だ。
さらにChromecast Built-InやAirPlay、Spotify Connectにも対応している。またBluetoothにも対応しており、コーデックはSBC/AAC/aptXのほか、aptX HDも対応している。
また、本体中央にディスプレイを装備。再生中の楽曲のジャケットや楽曲情報、Wi-Fiの接続状況などを表示できるほか、ボリュームノブを押すと各入力が円上に並んで表示され、直感的に選択することができる。
本体の外形寸法は120×460×405mm、質量は10.2kg。
■パワーアンプ「Edge W」
ステレオパワーアンプ「Edge W」は、信号経路において、たった14の部品しか使っていないとのこと。信号経路をシンプルにすることによって、高純度な音を引き出すことが可能としている。
出力が100W/8Ω、200W/4Ω。周波数帯域は3Hz-80kHz、S/N比は93dB以上(1W/8Ω)。入力端子はXLRバランスとRCAアンバランスで、出力はスピーカー端子とループアウト。本体の外形寸法は150×460×405mm、質量は23.6kg。