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公開日 2022/09/18 22:56
「ACT03」「RS THREE」が製品版に近い状態で登場
<ヘッドフォン祭>FOCAL新最上位ヘッドホン「UTOPIA SG」試聴が人気/Acoustune、金属/木の音響チャンバーやスタジオモニター
編集部:川田菜月
本日9月18日に東京・中野サンプラザにて開催されている「秋のヘッドフォン祭2022」。本記事では、FOCAL、Acoustune/MADOO、サイラスのブースをレポートする。
ラックスマンのブースでは、同社が取り扱うFOCALの新フラグシップヘッドホン「UTOPIA SG」の試聴をメインに出展。2016年登場の「UTOPIA」から約6年ぶりとなる待望の新世代機登場に、多くのユーザーが試聴に訪れていた。
UTOPIA SGは、“M”字型の断面が特徴的な独自開発の40mmベリリウムドーム・ドライブユニットを搭載する開放型ヘッドホン。新たに銅とアルミニウムの合金を用いたボイスコイルを搭載し、音質向上とともに軽量化も図られている。9月下旬の発売を予定しており、価格は税込660,000円を予定する。
デザイン面も一新され、兄弟モデル「STELLIA」などの要素を取り入れてより機能美を追求、同時に統一感も高めているという。
試聴は、ラックスマンのヘッドホンアンプ「P-750u MARK II」、SACD/CDプレーヤー「D-10X」「D-07X」など組み合わせて実施。時間制とし、チケットを配布が行われたが、開始早々に配布完了となるなど高い注目がうかがえた。
ピクセルの展開するAcoustuneは2つの新製品を出展。フラグシップイヤホン「HS2000MX SHO -笙-」専用のオプション音響チャンバー「ACT03」の試聴展示が行われた。標準付属の「ACT01」、既発のオプション「ACT02」と比較することができた。
「ACT03」は真鍮と木材を組み合わせた音響チャンバー。Acoustuneの製品/オプション品は多くが金属製だが、今回木材を用いたことで、スピーカーのバッフルプレートのように振動を抑える役割を担うとのこと。今夏開催されたポタ研2022 夏にも出展されていたもので、いよいよ発売の見込みも近い様子。価格はおよそ9万円前後を予定しているという。
新設計の「ミリンクスWSドライバー」を搭載。ドライバー径は10mmと従来のミリンクスコンポジットドライバーと同様だが、振動板のドーム部分とその他エッジ部分の容積比率が変更されており、加えて日本製ベリリウム薄膜加工は今回用いられていないとのこと。音質については、レスポンスの特性は継承しつつ、木材の効果もあって、「コンサートホールのようなより自然でマイルドなサウンド」だとしている。
もう一つの新製品、スタジオモニター向けIEM「RS THREE」は、“Monitor RSシリーズ” の第二弾モデル。従来機のRS ONEがステージモニター向けに開発されたのに対して、RS THREEではスタジオ用途を想定し、スピーカーやヘッドホンなどと合わせてモニタリングする際のイヤホンとしての役割を考えて、サウンドチューニングを施したと説明する。
具体的には、高域再生を強めて解像感の高いサウンドを実現。高域の刺さり具合や低域の響きなど、細かな表現をより詳細にチェックできるとしている。ドライバーは新たに「ミリンクスELS」を採用し、音場表現も優れるとしている。
筐体は、スタジオモニターIEMらしさや色付けのない正確なサウンドイメージを表現すべく、クリアカラーを起用したとのこと。価格は2万円以下となる見込みだ。
MADOOでは既存のラインナップを試聴展示。新製品として、たびたびイベント出展されている「Typ500」について今回出展がなかったが、現在最終調整を図っているところとのこと。近く正式な製品版として登場することが期待される。
サイラスのブースでは、同社が取り扱うPW AUDIOより、参考出展となるケーブルを展示。10月頃の発売を予定する、タイタンシリーズの上位モデル「Moloch」と、フラグシップシリーズの最新モデル「First Times Rhodium Ver.」のほか、担当者にもまだ具体が明かされていないという「Meet Agains」「Meet Agains SE」2製品などが試聴できるようになっていた。
「Moloch」では導体にOCC銅リッツ線を採用し、独自構造をベースに設計。拾いサウンドステージを実現し、低音域のレスポンスに優れ、リアルな楽器の音の鳴りを楽しめるとアピールする。
「First Times Rhodium Ver.」は、日本未発売となるOrpheusケーブルの構造をベースに、9ヶ月もの試行錯誤を経て開発されたという最新の銅線導体を採用。自然なディテール表現、ダイナミックなボーカル、またオープン型ヘッドホンのような広い音場が特徴だとしている。
「Meet Agains」「Meet Agains SE」については、内部構造や素材などの仕様詳細は、サイラス担当者にもまだ伏せられているそうだ。この2製品、コネクターはCIEM 2pin、プラグは4.4mmバランスで同様、かつ素材や製造工程、チューニングも同じ方向性なのだが、海外での試聴イベントで出展した時から「音が異なる」というコメントが多くあったため、この度のヘッドフォン祭においても、その聴き比べができるように名前を変えて展示されたとのことだった。
ラックスマン/FOCAL
ラックスマンのブースでは、同社が取り扱うFOCALの新フラグシップヘッドホン「UTOPIA SG」の試聴をメインに出展。2016年登場の「UTOPIA」から約6年ぶりとなる待望の新世代機登場に、多くのユーザーが試聴に訪れていた。
UTOPIA SGは、“M”字型の断面が特徴的な独自開発の40mmベリリウムドーム・ドライブユニットを搭載する開放型ヘッドホン。新たに銅とアルミニウムの合金を用いたボイスコイルを搭載し、音質向上とともに軽量化も図られている。9月下旬の発売を予定しており、価格は税込660,000円を予定する。
デザイン面も一新され、兄弟モデル「STELLIA」などの要素を取り入れてより機能美を追求、同時に統一感も高めているという。
試聴は、ラックスマンのヘッドホンアンプ「P-750u MARK II」、SACD/CDプレーヤー「D-10X」「D-07X」など組み合わせて実施。時間制とし、チケットを配布が行われたが、開始早々に配布完了となるなど高い注目がうかがえた。
Acoustune
ピクセルの展開するAcoustuneは2つの新製品を出展。フラグシップイヤホン「HS2000MX SHO -笙-」専用のオプション音響チャンバー「ACT03」の試聴展示が行われた。標準付属の「ACT01」、既発のオプション「ACT02」と比較することができた。
「ACT03」は真鍮と木材を組み合わせた音響チャンバー。Acoustuneの製品/オプション品は多くが金属製だが、今回木材を用いたことで、スピーカーのバッフルプレートのように振動を抑える役割を担うとのこと。今夏開催されたポタ研2022 夏にも出展されていたもので、いよいよ発売の見込みも近い様子。価格はおよそ9万円前後を予定しているという。
新設計の「ミリンクスWSドライバー」を搭載。ドライバー径は10mmと従来のミリンクスコンポジットドライバーと同様だが、振動板のドーム部分とその他エッジ部分の容積比率が変更されており、加えて日本製ベリリウム薄膜加工は今回用いられていないとのこと。音質については、レスポンスの特性は継承しつつ、木材の効果もあって、「コンサートホールのようなより自然でマイルドなサウンド」だとしている。
もう一つの新製品、スタジオモニター向けIEM「RS THREE」は、“Monitor RSシリーズ” の第二弾モデル。従来機のRS ONEがステージモニター向けに開発されたのに対して、RS THREEではスタジオ用途を想定し、スピーカーやヘッドホンなどと合わせてモニタリングする際のイヤホンとしての役割を考えて、サウンドチューニングを施したと説明する。
具体的には、高域再生を強めて解像感の高いサウンドを実現。高域の刺さり具合や低域の響きなど、細かな表現をより詳細にチェックできるとしている。ドライバーは新たに「ミリンクスELS」を採用し、音場表現も優れるとしている。
筐体は、スタジオモニターIEMらしさや色付けのない正確なサウンドイメージを表現すべく、クリアカラーを起用したとのこと。価格は2万円以下となる見込みだ。
MADOOでは既存のラインナップを試聴展示。新製品として、たびたびイベント出展されている「Typ500」について今回出展がなかったが、現在最終調整を図っているところとのこと。近く正式な製品版として登場することが期待される。
サイラス
サイラスのブースでは、同社が取り扱うPW AUDIOより、参考出展となるケーブルを展示。10月頃の発売を予定する、タイタンシリーズの上位モデル「Moloch」と、フラグシップシリーズの最新モデル「First Times Rhodium Ver.」のほか、担当者にもまだ具体が明かされていないという「Meet Agains」「Meet Agains SE」2製品などが試聴できるようになっていた。
「Moloch」では導体にOCC銅リッツ線を採用し、独自構造をベースに設計。拾いサウンドステージを実現し、低音域のレスポンスに優れ、リアルな楽器の音の鳴りを楽しめるとアピールする。
「First Times Rhodium Ver.」は、日本未発売となるOrpheusケーブルの構造をベースに、9ヶ月もの試行錯誤を経て開発されたという最新の銅線導体を採用。自然なディテール表現、ダイナミックなボーカル、またオープン型ヘッドホンのような広い音場が特徴だとしている。
「Meet Agains」「Meet Agains SE」については、内部構造や素材などの仕様詳細は、サイラス担当者にもまだ伏せられているそうだ。この2製品、コネクターはCIEM 2pin、プラグは4.4mmバランスで同様、かつ素材や製造工程、チューニングも同じ方向性なのだが、海外での試聴イベントで出展した時から「音が異なる」というコメントが多くあったため、この度のヘッドフォン祭においても、その聴き比べができるように名前を変えて展示されたとのことだった。
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