公開日 2023/04/04 06:30
【特別企画】Spotifyのプレイリストも特別公開
<特別対談>オーディオ評論家が語る“推し”アルバム。ティアック「701シリーズ」で魅力を検証!
土方久明/生形三郎 構成:ファイルウェブオーディオ編集部
「オーディオ評論家は普段どんな音楽を聴いているのだろう?」ということは、オーディオのレビューをよく読む方ならば、きっと一度ならず疑問に思ったことがあるだろう。今回は、若手オーディオ評論家として大活躍中の生形三郎氏と土方久明氏に、2022年よく聴いた音楽をそれぞれ持ち寄っていただき、音楽愛を語っていただく対談企画を実施。どんな音楽をベースに評論活動を行っているかを知ることは、オーディオレビューを深く読み解くヒントにもなるだろう。
システムにはティアックのフラグシッププレーヤー「UD-701N」とパワーアンプ「AP-701」、B&Wの「803 D4」をリファレンスとして使用。オーディオと音楽の切っても切れない深い関係を、たっぷり語っていただいた。
ーー今回は、2022年のPHILE WEBにて、オーディオレビューをたくさんご執筆いただいた生形さんと土方さんにお越しいただきました。おふたりはカーオーディオコンテストの審査員もなさっていて、さまざまな現場でもご一緒されているんですよね
土方 はい、僕は生形さんの記事もよく見ていまして、いい意味でライバルというか、自分にない感性や音のレビューの書き方などいつも勉強させてもらっています。ですから、生形さんが普段どういう楽曲に注目しているのはすごく興味がありますね
生形 土方さんにそう言われるのは光栄です。コンテストや取材でもよくご一緒させていただいていますが、こんなふうに対談する機会も珍しいですし、今日はとても楽しみにしております。
ーー私はおふたりの取材によく立ち合わせていただいていますが、おふたりのリファレンス楽曲のセレクションってまったく違うんですよね。ですので、今回は今年よく聴いた音源をそれぞれ持ち寄っていただき、「音源自慢」ではないですが、こういうところを意識して聴いているとか、あるいはフェイバリットな作品についてお話しいただければと思います。
土方 僕はやっぱり流行りものにすごく憧れがあるんです。中学生の時から邦楽と洋楽のヒットチャートはずっと追いかけていました。いわゆる「ミーハー」ってやつですね。その一方で、1950年代から60年代のジャズ、ハードバップは僕のオーディオの原点とも言えます。あの時代の熱気をいかに再現するか、というのは僕のライフワークでもあります。
生形 私は東京生まれ東京育ちで、大学ではクラシック音楽の専門教育を受けていました。過去には作曲家としてミュージックコンクレートと呼ばれるジャンルの作品を作っていたこともあり、録音〜再生を一連の流れとして捉えているところもあります。レコーディングエンジニアとしての仕事もしており、マニアックな音楽にも関心を持っていますが、その一方でミーハーなところもありますよ(笑)。
ーー普段はどうやって音楽を探しますか?
土方 僕はやはりヒットチャートを重視していて、Spotifyのバイラルチャートを日々チェックして、今の流行りの音楽を常に取り入れるようにしています。またジャズに関しては、TIDALのニューリリースをチェックしてこれもなるべく全部聴くようにしています。
生形 私は、たとえばある気に入った作品があったら、その人のつながり、ほかにどんな作品に参加しているのか、ということを調べていくことが多いです。そのほうが当たる確率が高いと言うか、ヒットチャートではなかなかこれは!というものに出会うことができませんね。
土方 おお!人力Roonだ!実は今回担当編集から、「せっかくなのでSpotifyでプレイリストを作って公開したいので、Spotifyにある曲を持ってきてください」ってリクエストを受けたのですよね。それで探してみたのですが、これが意外と難しい(笑)。
生形 担当氏からのそのリクエストは、半分無視しました(笑)。というのは、音源としてSpotifyで聴けるものもありますが、たとえば2Lレーベルなど、高いフォーマットを活かした作品作りをしているレーベルもあります。そのフォーマットでしか作れない音世界を追求しているものにも惹かれます。
土方 確かに、いろんな音源がストリーミングで聴ける時代ですが、やはりハイレートの音源もオーディオのロマンのひとつとして大切だと思っています。
ーー(苦笑)。今回、おふたりがお持ちいただいた音源については記事の最後にSpotifyのプレイリストとして公開しておりますので、合わせてお楽しみください。ただ、ティアックさんの機材は、現状入手できるデジタル音源はハイスペック音源も含めほぼほぼ再現できますね。
生形 やはりオーディオ機器としてはいま主流の96kHz/24bitのフォーマットがかかること、DSD11.2MHzやDXDが再生できること、その両方がやはり大切と思います。いまから96kHz/24bitまでのDACを買うというのはなかなかありえないですね。
土方 僕もプレーヤーというか上流のデジタル機材はやはり最先端のスペックを追求したいです。いまレゾリューション競争はほぼ終焉していると言って良いですが、ティアックさんの機材ならば安心して再生できますね。
システムにはティアックのフラグシッププレーヤー「UD-701N」とパワーアンプ「AP-701」、B&Wの「803 D4」をリファレンスとして使用。オーディオと音楽の切っても切れない深い関係を、たっぷり語っていただいた。
ーー今回は、2022年のPHILE WEBにて、オーディオレビューをたくさんご執筆いただいた生形さんと土方さんにお越しいただきました。おふたりはカーオーディオコンテストの審査員もなさっていて、さまざまな現場でもご一緒されているんですよね
土方 はい、僕は生形さんの記事もよく見ていまして、いい意味でライバルというか、自分にない感性や音のレビューの書き方などいつも勉強させてもらっています。ですから、生形さんが普段どういう楽曲に注目しているのはすごく興味がありますね
生形 土方さんにそう言われるのは光栄です。コンテストや取材でもよくご一緒させていただいていますが、こんなふうに対談する機会も珍しいですし、今日はとても楽しみにしております。
ーー私はおふたりの取材によく立ち合わせていただいていますが、おふたりのリファレンス楽曲のセレクションってまったく違うんですよね。ですので、今回は今年よく聴いた音源をそれぞれ持ち寄っていただき、「音源自慢」ではないですが、こういうところを意識して聴いているとか、あるいはフェイバリットな作品についてお話しいただければと思います。
土方 僕はやっぱり流行りものにすごく憧れがあるんです。中学生の時から邦楽と洋楽のヒットチャートはずっと追いかけていました。いわゆる「ミーハー」ってやつですね。その一方で、1950年代から60年代のジャズ、ハードバップは僕のオーディオの原点とも言えます。あの時代の熱気をいかに再現するか、というのは僕のライフワークでもあります。
生形 私は東京生まれ東京育ちで、大学ではクラシック音楽の専門教育を受けていました。過去には作曲家としてミュージックコンクレートと呼ばれるジャンルの作品を作っていたこともあり、録音〜再生を一連の流れとして捉えているところもあります。レコーディングエンジニアとしての仕事もしており、マニアックな音楽にも関心を持っていますが、その一方でミーハーなところもありますよ(笑)。
ーー普段はどうやって音楽を探しますか?
土方 僕はやはりヒットチャートを重視していて、Spotifyのバイラルチャートを日々チェックして、今の流行りの音楽を常に取り入れるようにしています。またジャズに関しては、TIDALのニューリリースをチェックしてこれもなるべく全部聴くようにしています。
生形 私は、たとえばある気に入った作品があったら、その人のつながり、ほかにどんな作品に参加しているのか、ということを調べていくことが多いです。そのほうが当たる確率が高いと言うか、ヒットチャートではなかなかこれは!というものに出会うことができませんね。
土方 おお!人力Roonだ!実は今回担当編集から、「せっかくなのでSpotifyでプレイリストを作って公開したいので、Spotifyにある曲を持ってきてください」ってリクエストを受けたのですよね。それで探してみたのですが、これが意外と難しい(笑)。
生形 担当氏からのそのリクエストは、半分無視しました(笑)。というのは、音源としてSpotifyで聴けるものもありますが、たとえば2Lレーベルなど、高いフォーマットを活かした作品作りをしているレーベルもあります。そのフォーマットでしか作れない音世界を追求しているものにも惹かれます。
土方 確かに、いろんな音源がストリーミングで聴ける時代ですが、やはりハイレートの音源もオーディオのロマンのひとつとして大切だと思っています。
ーー(苦笑)。今回、おふたりがお持ちいただいた音源については記事の最後にSpotifyのプレイリストとして公開しておりますので、合わせてお楽しみください。ただ、ティアックさんの機材は、現状入手できるデジタル音源はハイスペック音源も含めほぼほぼ再現できますね。
生形 やはりオーディオ機器としてはいま主流の96kHz/24bitのフォーマットがかかること、DSD11.2MHzやDXDが再生できること、その両方がやはり大切と思います。いまから96kHz/24bitまでのDACを買うというのはなかなかありえないですね。
土方 僕もプレーヤーというか上流のデジタル機材はやはり最先端のスペックを追求したいです。いまレゾリューション競争はほぼ終焉していると言って良いですが、ティアックさんの機材ならば安心して再生できますね。