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公開日 2025/03/21 12:35
HD 800 S/HD 660S2/IE 900/IE 600

ゼンハイザーの高級ヘッドホン/イヤホンがAmazonセールで”超”お得! その実力を一挙レビュー


ゼンハイザーは、「AmazonスマイルSALE 新生活 FINAL」などでヘッドホンやイヤホン各種をセール価格にしている。では、そうしたセール品の音質はどうなのか? 歴戦の評論家陣によるレビューをお届けしよう。


今回のセールのゼンハイザー製品で特に注目したいのは、開放型ヘッドホン「HD 800 S」「HD 660S2」、イヤホン「IE 900」「IE 600」という高価格帯モデル4製品。値引き率は最大25%(※Amazon以外でもセールを行っており、販売先によって値引き率が異なる場合あり)。元値が高めである分、セールでの値引き額も大きい。こうした機会に入手するのにピッタリなモデルだと言える。


そうなると気になるのは、音質を始めとする製品の実力だろう。当ファイルウェブでは各モデルのレビュー記事を掲載しているので、以下にそれらの記事から要点を抜き出して紹介したい。購入の際の参考にしてもらえたら幸いだ。


なお、「AmazonスマイルSALE 新生活 FINAL」は3月28日開始だが、本記事掲載時点の3月21日からプレセールが実施されている。本記事で紹介する4モデルもすでに割引販売中だ。


HD 800 S:「理想のサウンド性を持つ」



HD 800 Sは、同社開放型ヘッドホンのフラグシップモデル。先行して展開していた「HD 800」(※型番に“S”が付かない)のユーザーやファンから寄せられた声を元に、新たなコンセプトで音質をチューニングしたというモデルだ。特に中域と低域の再現力を高めたという。


本機の音質については評論家の岩井喬氏がレビュー。シングルエンドとバランス駆動の両面で、HD 800と比較試聴を行っている。


シングルエンドの音質について岩井氏は「HD 800と比較してピアノなどの高域がクリアに際立つ一方、低域方向への音伸びも豊かである」とコメント。「ボーカルの肉付き感もほんのりと見え、リヴァーブのクリアさもより良い。アコギのカラッとした弦のツヤ感も落ち着きを持っており、スネアやシンバルがつぶれないナチュラルな浮き上がり感を味わえる」と評価している。


バランス駆動時は「一層音像が引き締まり分解能高くS/Nの良い空間が広がる」と解説。「アタックのスピード感、余韻の清々しい収束の速さに加え、プレイニュアンスの細やかさが際立つ」と述べている。


また「モニターライクな解像感と有機的で耳当たり良いオーディオライクな音色を融合させた、理想のサウンド性を持つような印象」と紹介。「音色の傾向としては、ある種連綿と受け継がれてきた、濃密で音楽性豊かなゼンハイザートーンへの“原点回帰”という側面も感じる」と語り、「HD 800のサウンドが苦手だと感じたリスナーもぜひHD 800 Sのサウンドに耳を傾けていただきたいと思う所存だ」と言葉を続けている。



HD 660S2:「聴きやすく、それでいて音の特徴やディテールがよく分かる」



「HD 660S2」は、ヘッドホンファンにとってもはや“定番”とも言える人気を持つHD 600シリーズのなかのひとつ。自社開発ダイナミック型ドライバーのブラッシュアップなどを行うことで、従来モデルの特長を引き継ぎつつも“繊細な音の再現力はそのままに低域を豊かに”したという。


評論家の野村ケンジ氏は、その音質について「端的にいえば、HD 660S2はHD 600シリーズのなかで最も歪み感の少ない、そして最も客観的なサウンドを持ち合わせているイメージだ」と説明。


「聴きやすく、それでいて音の特徴やディテールがよく分かるサウンドとなっている」とし、「おかげで、フルオーケストラは各楽器の配置がしっかりと分かり、丁寧なディテール表現とメリハリのよい抑揚が程よくバランスした、臨場感のある演奏が楽しめる」とレビューしている。


野村氏は本機を総合的に「リスニングおよびその他の用途でも十分に魅力的なアッパークラスのヘッドホンといえる」と評価。「ケーブルやイヤーパッド、ヘッドバンドインナーなど簡単に交換できる整備性のよさも含めて、長い期間にわたって愛機となってくれそうだ」と高く評価している。



IE 900:「聴く人を瞬く間に虜にする魅力がある」



photo by阿部良寛


「IE 900」は、同社有線イヤホンのフラグシップモデル。自社開発の7mmダイナミック型「フラグシップTrueResponseトランスデューサー」、3つの溝状のレゾネーターチャンバーが特定の周波数帯域のレスポンスを高めるという「トリプルレゾネーターチャンバー」、空気の流れをコントロールする「アコースティックヴォルテックス」という3つの要素を組み合わせた「X3Rテクノロジー」を搭載している。


本機については評論家の山本敦氏がレビュー。取材当時、本機が登場するまでのフラグシップ機である「IE 800S」を普段から愛用していたという山本氏は、「大きな成長を遂げていることに驚かされた」と高く評価。「これは演奏家のパフォーマンスをいっそう生々しく描き出せるイヤホンだ」と評している。


具体的には「ボーカルや楽器の音に歪みがなく芯がブレない。S/Nの高さは、同じクラスのイヤホンの中でも群を抜いている」とコメント。「音像の立体感、充実したエネルギーの伝達力と限界を感じさせないダイナミックレンジのゆとりは、堂々とした王者の風格すら漂わせる」と紹介している。


また、オーケストラの演奏を試聴し、「香り立つ雄大なスケール感の再現と、繊細なニュアンスの描き込みの両方に長けたイヤホンであることがよくわかる」とも評価。「冷静さと激しさが同居するIE 900のサウンドには聴く人を瞬く間に虜にする魅力がある」と語っている。(山本 敦)



IE 600:「音楽の核心を余すところなく引き出す」



「IE 600」は、上記IE 900の兄弟機で、自社開発7mmダイナミック型ドライバーをIE 900から継承。一方、独自の特徴として、ハウジング素材に独ヘレウス社製の「アモルファス・ジルコニウム」を採用した。高い耐久性/堅牢性を備えるほか、高密度による遮音性にも優れるという。


本機の実力については、上記IE 900もレビューした山本敦氏に、今回の記事のためにあらためてレビューを寄稿してもらった。下記のように、とても高く評価している。





IE 600はゼンハイザーのコンシューマー向けハイエンドIEMの銘機。自社で設計・開発するダイナミック型の「TrueResponseドライバー」により、原音再生を真摯に追求したニュートラルでリアリスティックなサウンドが魅力。


スペック上は再生周波数帯域を4Hzから46.5kHzとしているが、人の声や楽器の音色がとことん鮮やかで活き活きとしている。ハウジング内部のデュアルレゾネーターチャンバーが不要な共振を抑制しながら、音楽の核心を余すところなく引き出す。


音づくりの面ではコンシューマー向けのイヤホンではあるものの、ゼンハイザーのプロ用IEMであるIE PROシリーズの音づくりの思想も垣間見える。


ハウジングには宇宙航空グレードのジルコニア素材「ZR01」を採用する。鋼鉄の約3倍という優れた耐久性を備えており、経年変化にも強い。ユーザーがラフに使い込んでも、美しさと装着時のコンフォートを併せ持つハウジングの魅力が損なわれることがない。


高強度パラ系アラミド繊維のケーブルや、耐久性の高いFidelity+ MMCX端子など、有線イヤホンのタフネスに対するゼンハイザーのこだわりが随所に活きている。


付属品には3.5mmアンバランスと4.4mmバランスケーブルがある。本機は2022年発売のイヤホンだが、当時と比べて今はスマホでハイレゾが楽しめるポータブルDACや音楽サービスが充実している。多くの人にIE 600によるホンモノのいい音に触れてほしいと思う。



高級モデルを大幅割引で購入できるチャンス!


このように、いずれのモデルも評論家たちが高く評価していることがわかる。通常価格よりも数万円レベルでお得に入手できるこのタイミングで、購入を検討してみるのもよいのではないだろうか。


(提供:Sonova Consumer Hearing Japan)

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