「50周年モデルだからこそ、妥協は一切存在しなかった」
KEFの最高技術責任者、マーク・ドット氏が語る「LS50」開発秘話
ニアフィールドモニタースピーカー「LS50」の爆発的なヒットで改めて注目を集めるKEF。同社の技術分野における最高責任者であるマーク・ドット氏が来日。音元出版を訪れ、彼自身が手がけた「LS50」や「X300A」について、その開発秘話を語ってくれた。
マーク・ドット氏は「LS50」の設計を手がけた。LS50の技術が多く踏襲されたX300Aについては、ドット氏の部下が設計を担当し、ドット氏がサウンドチェックを行ったという。
徹底的なコンピューター解析がベースとなった「LS50」
ドット氏はまず、KEF創立50周年記念モデルである「LS50」開発への道のりについて語ってくれた。
KEFは1961年に創立され、2011年に創立50周年を迎えた。50周年を記念する第1弾モデルとなったのが、フラグシップスピーカー「Blade」である。そしてLS50は、50周年記念スピーカーの第2弾として企画された。KEF創始者レイモンド・クック氏が英国BBCでエンジニアを務めていたこと、そしてクックがBBCとともにニアフィールドモニターの銘機「LS3/5a」を作り上げ、それが世界的な評価を得たことはあまりにも有名だ。
「KEFを象徴するモデルのひとつであるLS3/5aのモダンバージョンを作りたい。ニアフィールドモニターというコンセプトはそのままに、KEFが培ってきた新しい技術で再創造したい。そういう思いから、LS50のプロジェクトはスタートしました」。
LS3/5aはコンパクトな2ウェイ・スピーカー。ウーファーに「B110」、トゥイーターに「T27」というユニットを用いていた。これらをUni-Qに置き換えることが、LS50へのスタートとなった。
LS3/5aは1975年に登場したスピーカーである。驚くべきことに、KEFはこの時点で、LS3/5aの設計にコンピューター解析を用いていた。コンピューターが今とは比較にならないほど高価なものだった時代である。KEFはスピーカーの設計や設計に世界ではじめてコンピュータを利用したブランドなのだと、ドット氏は誇らしげに語る。
「KEFは常に革新的、先進的な企業でした。そして、新しいチャレンジにおいては、常に徹底した分析/解析による科学的裏付けを行ってきました。LS50を設計する上でも、コンピュータ解析を徹底的に行いました」。
マーク・ドット氏は「LS50」の設計を手がけた。LS50の技術が多く踏襲されたX300Aについては、ドット氏の部下が設計を担当し、ドット氏がサウンドチェックを行ったという。
徹底的なコンピューター解析がベースとなった「LS50」
ドット氏はまず、KEF創立50周年記念モデルである「LS50」開発への道のりについて語ってくれた。
KEFは1961年に創立され、2011年に創立50周年を迎えた。50周年を記念する第1弾モデルとなったのが、フラグシップスピーカー「Blade」である。そしてLS50は、50周年記念スピーカーの第2弾として企画された。KEF創始者レイモンド・クック氏が英国BBCでエンジニアを務めていたこと、そしてクックがBBCとともにニアフィールドモニターの銘機「LS3/5a」を作り上げ、それが世界的な評価を得たことはあまりにも有名だ。
「KEFを象徴するモデルのひとつであるLS3/5aのモダンバージョンを作りたい。ニアフィールドモニターというコンセプトはそのままに、KEFが培ってきた新しい技術で再創造したい。そういう思いから、LS50のプロジェクトはスタートしました」。
LS3/5aはコンパクトな2ウェイ・スピーカー。ウーファーに「B110」、トゥイーターに「T27」というユニットを用いていた。これらをUni-Qに置き換えることが、LS50へのスタートとなった。
LS3/5aは1975年に登場したスピーカーである。驚くべきことに、KEFはこの時点で、LS3/5aの設計にコンピューター解析を用いていた。コンピューターが今とは比較にならないほど高価なものだった時代である。KEFはスピーカーの設計や設計に世界ではじめてコンピュータを利用したブランドなのだと、ドット氏は誇らしげに語る。
「KEFは常に革新的、先進的な企業でした。そして、新しいチャレンジにおいては、常に徹底した分析/解析による科学的裏付けを行ってきました。LS50を設計する上でも、コンピュータ解析を徹底的に行いました」。
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