従来モデルからどう進化したのか?
「iPhone 6」レビュー − 使い勝手やAV関連機能をiPhone 5/5sと比較
文字入力は、(Plusではない)6の場合は、フリック入力に使う範囲には僕の場合問題なく親指が届き、5と比べて打ちにくいことはない。通常キーボードでの英字やローマ字の入力は、キーボードが大きくなった分だけ、片手にせよ両手にせよ少しは打ちやすくなっているかもしれないが、特別に打ちやすくなったとは感じない。まあ現状維持程度だ。
なお、フリックも通常キーボードもその表示範囲の「高さ」は6でも5でも同じ。横にだけ広がっているので少し間延びした感じではある。
しかしおかげで、6でディスプレイが縦に広がった分はキーボードに隠されることなく純粋に表示領域、一度に見られる情報量の拡大に回されている。
■大型化による情報量の変化は?
いまもキーボードの話で少し触れたが、大型化の最大のメリットは個人的には、一覧できる情報量の増加だと考えている。写真や動画を見ることはあまりないのでその再生の際の迫力などはさほど気にしていない。
まずは単純に、ディスプレイの物理的な大きさの違いを写真で確認してみよう。左から5/5s/6だ。
5/5sのディスプレイサイズ=対角4インチはおおよそ「カードサイズ」だ。なので6の4.7インチディスプレイの上に適当なカードを乗せると、両方のディスプレイを重ねた状態を想像して比較しやすい。
ということで財布に入っていたカード類の中でセキュリティ上の問題がない(カードに氏名や番号等が印字されていない面がある)ものを適当に選んで乗せてみた。
そして情報量について画面の大きさに加えてもうひとつ重要な要素はピクセル数だ。ピクセル密度と合わせて確認しておこう。
・iPhone 5/5s:1136×640(326ppi)
・iPhone 6:1334×750(326ppi)
・iPhone 6 Plus:1920×1080(401ppi)
といった要素によって一度に表示できる情報量が増加したことは、例えばSafariでウェブを見ているときやTwitterのタイムライン等でわかりやすいだろう。