従来モデルからどう進化したのか?
「iPhone 6」レビュー − 使い勝手やAV関連機能をiPhone 5/5sと比較
■ディスプレイの表示クオリティをチェック!
ディスプレイについては大きさや解像度だけではなく、毎回そうと言えばそうなのだがiPhone 6/6 Plusでも、表示品質の向上も大きな売り。iPhone 4で当時の常識を覆した超高解像度(超ピクセル密度)ディスプレイを「Retinaディスプレイ」というキャッチーな造語で一気にアピールして広めたiPhoneだが、今回は「Retina HDディスプレイ」とのこと。名前からして気合いが入っている。
色再現性において引き続きsRGB規格を満たすといったところも特長だが、今回特に打ち出されているのは「コントラスト比の大幅向上」と「デュアルドメインピクセル技術」による視野角の拡大だ。
コントラスト比というのは簡単に言えば、画面のいちばん暗い部分と明るい部分のその「落差」をどれだけ大きく再現できるか。これが大きいほど明暗がくっきりとそして緻密に再現され、見やすく読みやすく美しい表示が実現される。
実際に見比べてみると、例えばシルバークラシックタビー柄のアメリカンショートヘアの写真だと、白い部分の明るさ、黒い部分の深み、そのグラデーション部分の階調表現等に、iPhone 6の大きな雄を見ることができる。
視野角というのは簡単に言えば、これが良いほどに「画面を斜めから見ても正面から見たときに近い色合い等が維持される」ということ。自分一人でスマートフォンを手に持って見ているときはそんなに気にならないと思うが、スマートフォンをどこかに置いて動画を見るとか、それが特に大人数で見るとなると、視野角は広い方がよい。
実際に見比べてみると、iPhone 5もこの部分が悪いわけではないので極端な差は出ていないように感じるが、それでも確かな向上を見ることはできる。