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公開日 2015/03/09 20:27

サヤ、ハイレゾ対応のプリメインアンプとUSB-DACをリニューアル

176.4/88.2KHzにも対応
編集部:近藤 貴彦
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(株)サヤは、ハイレゾ対応のプリメインアンプ「UIA5200」(関連ニュース)およびUSB-DAC「DSA192UT」の機能を拡張し、型式はそのままに2015年モデルとしてリニューアルした。価格は「UIA5200」が据え置きで220,000円(税抜)、「DSA192UT」は65,000円(税抜)と為替の影響もあり値上げした。

UIA5200

DSA192UT

両機種ともに、従来は非対応だったUSB入力での176.4/88.2KHzへ新たに対応。192/176.4/96/88.2KHzに対応することとなった。また、USB入力のDSD対応(Windowsのみ)、Xperia Z2/Z3などハイレゾUSB機能を持つAndroidスマートフォンへの対応などを行った。

両機種とも、全信号経路を高速広帯域の電流帰還型・上下対称コンプリメンタリプッシュプル回路で統一し、各デバイスごとに電源ノイズフィルタを配置するなどしている。

今回リニューアルに至った背景を同社では「ハイレゾやDSDなどの新しいフォーマットばかりが注目されがちな中、多くのオーディオ機器がこのような音源の分解能を生かすスペックを達成していない状況を踏まえてのこと」だと説明。「現実には、ハイレゾ音源の理論性能に近づけることは現代の科学技術では不可能だが、今回のリニューアルモデルはハイレゾ音源の理論性能に少しでも近づけたいという想いの下で設計した」という。

UIA5200

パラレル左右独立DAC→電子ボリューム→インスツルメンテーションパワーアンプというプリアンプレスデザインで、全段をバランス伝送化。無駄なゲインを抑え、高S/N化を実現したとしている。

パワーアンプは多重帰還型MOS-FET-AB級で、消費電力を抑え高い物理性能を達成している。

電源フィルタは24系統、安定化電源は11系統に達し、これによってクロストークを抑えS/Nを向上させたという。これにより、デジタル入力からスピーカー出力時の歪率は、5ppm(1W/1KHz)、残留ノイズは44μV(IEC-A)となった。

また、全回路を1枚の基板に集積しており、ワイヤコネクタを廃している。

シングルボード、ワイヤコネクタレスの設計

UIA5200の端子部

入力はライン1系統、光デジタル2系統、同軸デジタル1系統、USB1系統。出力はスピーカー1系統、ヘッドホン1系統、アンプリンク2系統(5台10チャンネルを連動可能)。

最大出力は45W+45W(8Ω)。歪率は0.0006%(20Hz-20KHz/1W/USB→スピーカー出力)、0.002%(20Hz-20KHz/10W/USB→スピーカー出力)、S/N比は96.4dB(IEC-A/1W/USB入力-1dB/スピーカー出力)、112.5dB(IEC-A/40W/USB入力-1dB/スピーカー出力)。消費電力は135W(無入力時28W)。

外形寸法は310W×73H×273Dmm(端子・ノブ含む)、質量は2.9Kg。

DSA192UT

ハイレゾDACとDCサーボヘッドホンアンプをパッケージ化。ヘッドホンはダイアフラムが小型なため、ここにストレスがかからないよう、DCサーボを組み込み、残留DC電圧を0.9mV以下に抑えた。

DACもアンプもUIA5200と同じくパラレル左右独立DACに、電流帰還型・上下対称コンプリメンタリプッシュプル回路を採用。また、全回路を1枚の基板に集積し、ワイヤコネクタを廃している点も同様。

シングルボード、ワイヤコネクタレスの設計

DSA192UTの端子部

入力は光デジタル1系統、USB1系統。出力はヘッドホン1系統、ライン1系統。

最大出力は330mW+330mW(16Ω)。歪率は0.00041%(20Hz-20KHz/-3dB/USB→ヘッドホン出力)、S/N比は112.1dB(IEC-A/2.1Vrms/ライン出力)。消費電力は2.7W。

外形寸法は111.2W×32.5H×120Dmm、質量は435g。

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