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公開日 2006/08/22 18:18
三菱、フルHDパネル搭載の液晶プロジェクター「LVP-HC5000」を発売
三菱電機(株)は、液晶パネル「C2(クリスタルクリア)FINE」を採用することでフルHD表示に対応した液晶プロジェクター「LVP-HC5000」を10月12日より発売する。価格はオープンだが450,000円前後での販売が予想される。
本機は3LCD方式の液晶プロジェクター。1,920×1,080ドットの表示に対応したエプソン製液晶パネルC2FINEを搭載し、D6パネルに対応する駆動方式を採用した。
C2FINEは、無機材料を使用することで長寿命化を実現した液晶パネル。これまでの有機材料はランプの短波長を吸収し劣化を起こしていたが、今回無機材料を採用することでこの吸収を無くし、3〜4倍の寿命を実現している。また本パネルは、電圧をかけていない状態で液晶分子が垂直に並ぶ「ノーマリーブラック」方式を採用することで、黒の表現力を向上させている。
また本機は、静音性能を大幅に向上。新開発の液晶パネル冷却ダクトや吸気効率を改善した冷却ファンの搭載により、ランプ低モードで19dBという低騒音性を実現している。
レンズは、ガラスレンズに比べ性能の高いED(超低分散)レンズを含む14群17枚構成レンズを採用。周辺フォーカスと周辺の色ズレを大幅に低減した。ズームは1.6倍で、100インチの映像を3.1mの距離から投写可能だ。またレンズシフトは電動で、上下75%、左右5%のシフトが可能だ。
I/P変換・スケーリング回路にはシリコンオプティクス社製のIC「Reon-VX」を採用。ハイビジョン放送のスタジオや局で使用される業務用のLSIを搭載することで高画質な映像再現を実現している。Reon-VXは、HQVノイズリダクションを搭載しており、SD映像などのモスキートノイズなどの低減も図っている。
光学系には、新開発のオートアイリスも搭載。従来の輝度情報の検出に加え、色情報も検出する独自のアルゴリズムにより、10,000対1の高コントラストを実現している。なおネイティブコントラストは2,000対1。
160Wの光源ランプは、低モードで5,000時間の長寿命を実現。本体側面からランプを取り出せる「サイドアクセスランプ交換」の採用により、本体を動かすことなく交換作業を行うことが可能だ。
本日同社は本機を含む、プロジェクター新製品3モデルの発表会を開催した。発表会に出席したリビング・デジタル メディア事業本部 副事業本部長の栗坂伸継氏は次のように語った。
「テレビはCRT、液晶、リアプロとやっているが、80インチ以上はプロジェクターでやっていきたい。プロジェクターは教育やプレゼン用途がほとんどだったが、ここにきてホームシアター用途の需要が拡大してきており、HDコンテンツも広がってきている。欧州では大きな需要があり、日本でも盛り上がり始めている。2006年を“フルHD元年”と位置付け、グローバルな展開を図っていく」。
また同席した京都製作所 所長の重里英夫氏は、フルHDプロジェクター市場について説明を行った。同氏は、プロジェクターの高解像度モデルの需要は年々高まるとし、フルHDモデルは06年度に10%、07年度には15%になると予想した。
発表会で行われた質疑応答の主な内容は以下の通り。
Q.今回、DLPではなく3LCD方式にした理由は?
A.フルHD、高画質、低騒音を50万円以下で実現するのが目標で、これにマッチするのが液晶パネルだった。今後は液晶に変更するというわけではなく、適宜パネルを選択していく。
Q.低価格化できた要因は?
A.光学エンジンが大きい。必要なスペックにあわせて選択することで低価格につくることができた。
Q.販売目標は?
A.現在シェアは約6%。これを10%まで引き上げたい。
Q.BDレコーダー/プレーヤーの発売予定は?
A.今年度中に出す予定はない。
【問い合わせ先】
三菱電機お客様相談センター
TEL/0120-139-365
(Phile-web編集部)
本機は3LCD方式の液晶プロジェクター。1,920×1,080ドットの表示に対応したエプソン製液晶パネルC2FINEを搭載し、D6パネルに対応する駆動方式を採用した。
C2FINEは、無機材料を使用することで長寿命化を実現した液晶パネル。これまでの有機材料はランプの短波長を吸収し劣化を起こしていたが、今回無機材料を採用することでこの吸収を無くし、3〜4倍の寿命を実現している。また本パネルは、電圧をかけていない状態で液晶分子が垂直に並ぶ「ノーマリーブラック」方式を採用することで、黒の表現力を向上させている。
また本機は、静音性能を大幅に向上。新開発の液晶パネル冷却ダクトや吸気効率を改善した冷却ファンの搭載により、ランプ低モードで19dBという低騒音性を実現している。
レンズは、ガラスレンズに比べ性能の高いED(超低分散)レンズを含む14群17枚構成レンズを採用。周辺フォーカスと周辺の色ズレを大幅に低減した。ズームは1.6倍で、100インチの映像を3.1mの距離から投写可能だ。またレンズシフトは電動で、上下75%、左右5%のシフトが可能だ。
I/P変換・スケーリング回路にはシリコンオプティクス社製のIC「Reon-VX」を採用。ハイビジョン放送のスタジオや局で使用される業務用のLSIを搭載することで高画質な映像再現を実現している。Reon-VXは、HQVノイズリダクションを搭載しており、SD映像などのモスキートノイズなどの低減も図っている。
光学系には、新開発のオートアイリスも搭載。従来の輝度情報の検出に加え、色情報も検出する独自のアルゴリズムにより、10,000対1の高コントラストを実現している。なおネイティブコントラストは2,000対1。
160Wの光源ランプは、低モードで5,000時間の長寿命を実現。本体側面からランプを取り出せる「サイドアクセスランプ交換」の採用により、本体を動かすことなく交換作業を行うことが可能だ。
本日同社は本機を含む、プロジェクター新製品3モデルの発表会を開催した。発表会に出席したリビング・デジタル メディア事業本部 副事業本部長の栗坂伸継氏は次のように語った。
「テレビはCRT、液晶、リアプロとやっているが、80インチ以上はプロジェクターでやっていきたい。プロジェクターは教育やプレゼン用途がほとんどだったが、ここにきてホームシアター用途の需要が拡大してきており、HDコンテンツも広がってきている。欧州では大きな需要があり、日本でも盛り上がり始めている。2006年を“フルHD元年”と位置付け、グローバルな展開を図っていく」。
また同席した京都製作所 所長の重里英夫氏は、フルHDプロジェクター市場について説明を行った。同氏は、プロジェクターの高解像度モデルの需要は年々高まるとし、フルHDモデルは06年度に10%、07年度には15%になると予想した。
発表会で行われた質疑応答の主な内容は以下の通り。
Q.今回、DLPではなく3LCD方式にした理由は?
A.フルHD、高画質、低騒音を50万円以下で実現するのが目標で、これにマッチするのが液晶パネルだった。今後は液晶に変更するというわけではなく、適宜パネルを選択していく。
Q.低価格化できた要因は?
A.光学エンジンが大きい。必要なスペックにあわせて選択することで低価格につくることができた。
Q.販売目標は?
A.現在シェアは約6%。これを10%まで引き上げたい。
Q.BDレコーダー/プレーヤーの発売予定は?
A.今年度中に出す予定はない。
【問い合わせ先】
三菱電機お客様相談センター
TEL/0120-139-365
(Phile-web編集部)
関連リンク
- ブランドMITSUBISHI
- 型番LVP-HC5000
- 発売日2006年10月12日
- 価格¥OPEN(予想実売価格450,000円前後)
【SPEC】●投射方式:0.74型 液晶パネル3枚 ●画素数:1920×1080 ●投射画面サイズ:50〜300型 ●明るさ:1000lm ●コントラスト比:10,000対1(オートアイリス) ●映像入力端子:HDMI×1、DVI-D×1、コンポーネントRCA×1、コンポジットRCA×1、S映像×1、ミニD-SUB15ピン×1RS232C×1 ●消費電力:250W ●外形寸法:334W×125H×352Dmm ●質量:5.6kg