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公開日 2006/08/29 17:03
BD陣営が結束、今秋から本格的な攻勢へ − サポートメーカー19社が合同発表会を開催
Blu-rayフォーマットをサポートする国内のソフトメーカー14社、ハードメーカー5社は29日、合同プレス発表会を開催し、Blu-rayの魅力と各社の今年後半の商品戦略を明らかにした。会場にはソフトメーカーの新作タイトルが一堂に並べられたほか、BDプレーヤー・録画機の参考展示も行われた。
今回の合同発表会に協賛した全19社の内訳は下記の通りだ。
【ソフトメーカー14社】(五十音順)
ウォルト・ディズニー・ジャパン(株)
ブエナ ビスタ ホーム エンターテインメント
(株)角川エンタテインメント
ジェネオン エンタテインメント(株)
(株)GDH
(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(株)ソニー・ミュージック エンタテインメント
20世紀フォックス ホーム エンターテインメント ジャパン(株)
バンダイビジュアル(株)
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
(株)BMGジャパン
(株)プロダクション・アイジー
(株)ポニーキャニオン
翼人伝承会
ワーナー エンターテインメント ジャパン(株)ワーナー・ホーム・ビデオ
【ハードメーカー】(五十音順)
シャープ(株)
ソニー(株)
パイオニア(株)
(株)日立製作所
松下電器産業(株)
発表会開催に先立ち、ソニー(株)コーポレート・エグゼクティブSVP 西谷清氏が挨拶した。
西谷氏ははじめに、今回Blu-rayフォーマットをサポートする国内のソフトウェア、ハードウェアメーカーが一堂に会した背景について「今年の秋以降、各社ともに本格的なBlu-ray関連商品の攻勢をかけて行く。新たなビジネスを立ち上げるにあたり、ソフトとハードのメーカー同士が、あらためて協力関係を深め、アピールしていくことことが大事。魅力的な商品プランを同じ場所で紹介することが有効であると考えた」と説明した。
続いて西谷氏は、Blu-rayの誕生から今日までの歩みを紹介。「ブルーレーザーを開発した当初は、まさに“卵から雛に孵ったばかり”と言うほどの技術で、ハイビジョン映像を10分、20GB程度しか録画できなかった。それでも、Blu-rayを育てようという志を共にするハードメーカーが結束し、21世紀には必ずハイビジョンの時代がやってくると予見し、技術や製品の開発を加速させていった」と当時を振り返った。
その後、2002年にはフォーマット開発の大枠が決定される。ハードメーカーは、コンテンツメーカー各社とともに将来のパッケージメディア像を語りあい、DVDにはない機能や、一層の高画質・高音質を実現しようという方向性が確認され、現在に至った。
ハイビジョン・エンターテインメントの現況について分析した西谷氏は、「国内では地上デジタル放送が始まり、ハイビジョンテレビが急速に普及してきた。ユーザーの方々のコンテンツに対する志向性も、SDからHDへ、クオリティへのこだわりが生まれつつある」と指摘。「既にカムコーダーの分野で、ハイビジョンはユーザーのスタンダードになりつつある。今後はパーソナルコンテンツの自己録再だけでなく、BD-ROMによる映画・音楽のハイビジョンコンテンツが数多く出回ることにより、それを高品位に楽しむためのテレビやプレーヤーなど、ハードの成長を後押しして行くこととなるだろう」と語った。
発表会場に展示されたBlu-rayの最新75タイトルを紹介するパネルには、「未体験の映像革命いよいよ始動!」と謳ったスローガンも掲げられた。西谷氏は最後に「今までのホームシアターは言わば“映画館の家庭版”という位置づけだったが、これからはインタラクティブ機能の魅力なども盛り込みながら、Blu-rayで“プラス・アルファ”を実現するコンテンツを世に送り出してきたい。Blu-rayにより、良質な映像文化を創って行こうとする、我々の意気込みをぜひ感じ取って欲しい」と力を込めて語った。
続いてハードメーカーの代表として、松下電器産業(株)蓄積デバイス事業戦略室 室長の小塚雅之氏が登壇した。小塚氏は同社のBlu-rayオーサリング技術、ならびにディスク製造技術の現状を紹介しながら、コンテンツメーカーにとって、クオリティの高いコンテンツが制作できる環境が整いつつあることを強くアピールした。
今後のBlu-ray関連のハードウェアの動向について、小塚氏は「ビデオレコーダーやカメラなど、幅広いエンターテインメント機器へ展開していきたい。昨今特に人気が高まっている地上デジタル放送対応のハイビジョンテレビ、ハイビジョンビデオレコーダーの魅力を継承する機器として、Blu-ray関連製品を多用途に展開することで、大きなシェアを獲得していくことができるだろう」とコメントし、自信を顕わにした。
本日の会場には、オーディオ・ビジュアル評論家の麻倉怜士氏も登場し、BD-ROMが実現する次世代エンターテインメントを巡る講演を行った。麻倉氏はBD-ROMの登場について「やっと出てくれたという思いで、大いに歓迎したい」とコメント。今後BD-ROMが普及することで、フルHD対応のハード機器がより充実するだろうと期待を示した。また、ユーザーのマインドが刺激されることによって、フルハイビジョンの魅力が一般化し、ホンモノを求めるシアターカルチャーが急速に普及するだろうとも語った。
発表会ではソフトメーカー各社のBlu-ray最新作品より、トレーラー映像の一部も紹介されたほか、ハードメーカーのBlu-rayディスク対応プレーヤー、録画機の参考出品が行われた。ハードウェア、並びにソフトメーカーによるBlu-ray最新作品の詳細については別項でお伝えする。
※合同発表会 参列者名
(写真上段左から)
・(株)プロダクション・アイジー 代表取締役社長 石川久光氏
・翼人伝承会(『AIR』製作委員会) (株)ムービック 取締役 営業統括部長 太布尚弘氏
・ワーナー エンターテインメント ジャパン(株)ワーナー・ホーム・ビデオ 日本代表 原田健氏
・シャープ(株)デジタルメディア事業部 事業部長 小田守氏
・ソニー(株)コーポレート・エグゼクティブ SVP 西谷清氏
・パイオニア(株)執行役員 技術開発本部次長 ホームシステム開発センター所長 松村純孝氏
・(株)日立製作所 ユビキタスプラットフォームグループ 技師長 中川一三夫氏
・松下電器産業(株)蓄積デバイス事業戦略室 室長 小塚雅之氏
(写真下段左から)
・ウォルト・ディズニー・ジャパン(株)ブエナ ビスタ ホーム エンターテインメント 日本代表 塚越隆行氏
・(株)角川エンタテインメント 代表取締役社長 椎名保氏
・ジェネオン エンタテインメント(株)代表取締役 社長 気賀純夫氏
・(株)GDH 執行役員 テレビアニメ事業部長 兼 プロデュース部長 沖浦泰斗氏
・(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 執行役員 ホームエンターテインメント部門 日本代表 土居健人氏
・(株)ソニー・ミュージック エンタテインメント コーポレイト・エグゼクティブ レーベル&コンテンツビジネスグループ COO 北川直樹氏
・20世紀フォックス ホーム エンターテインメント ジャパン(株)代表取締役社長 内藤友樹氏
・パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 代表取締役社長 浅香衣世氏
・(株)BMG JAPAN 取締役 営業本部長 兼 ストラテジックマーケティング本部長 米山規雄氏
(Phile-web編集部)
今回の合同発表会に協賛した全19社の内訳は下記の通りだ。
【ソフトメーカー14社】(五十音順)
ウォルト・ディズニー・ジャパン(株)
ブエナ ビスタ ホーム エンターテインメント
(株)角川エンタテインメント
ジェネオン エンタテインメント(株)
(株)GDH
(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(株)ソニー・ミュージック エンタテインメント
20世紀フォックス ホーム エンターテインメント ジャパン(株)
バンダイビジュアル(株)
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
(株)BMGジャパン
(株)プロダクション・アイジー
(株)ポニーキャニオン
翼人伝承会
ワーナー エンターテインメント ジャパン(株)ワーナー・ホーム・ビデオ
【ハードメーカー】(五十音順)
シャープ(株)
ソニー(株)
パイオニア(株)
(株)日立製作所
松下電器産業(株)
発表会開催に先立ち、ソニー(株)コーポレート・エグゼクティブSVP 西谷清氏が挨拶した。
西谷氏ははじめに、今回Blu-rayフォーマットをサポートする国内のソフトウェア、ハードウェアメーカーが一堂に会した背景について「今年の秋以降、各社ともに本格的なBlu-ray関連商品の攻勢をかけて行く。新たなビジネスを立ち上げるにあたり、ソフトとハードのメーカー同士が、あらためて協力関係を深め、アピールしていくことことが大事。魅力的な商品プランを同じ場所で紹介することが有効であると考えた」と説明した。
続いて西谷氏は、Blu-rayの誕生から今日までの歩みを紹介。「ブルーレーザーを開発した当初は、まさに“卵から雛に孵ったばかり”と言うほどの技術で、ハイビジョン映像を10分、20GB程度しか録画できなかった。それでも、Blu-rayを育てようという志を共にするハードメーカーが結束し、21世紀には必ずハイビジョンの時代がやってくると予見し、技術や製品の開発を加速させていった」と当時を振り返った。
その後、2002年にはフォーマット開発の大枠が決定される。ハードメーカーは、コンテンツメーカー各社とともに将来のパッケージメディア像を語りあい、DVDにはない機能や、一層の高画質・高音質を実現しようという方向性が確認され、現在に至った。
ハイビジョン・エンターテインメントの現況について分析した西谷氏は、「国内では地上デジタル放送が始まり、ハイビジョンテレビが急速に普及してきた。ユーザーの方々のコンテンツに対する志向性も、SDからHDへ、クオリティへのこだわりが生まれつつある」と指摘。「既にカムコーダーの分野で、ハイビジョンはユーザーのスタンダードになりつつある。今後はパーソナルコンテンツの自己録再だけでなく、BD-ROMによる映画・音楽のハイビジョンコンテンツが数多く出回ることにより、それを高品位に楽しむためのテレビやプレーヤーなど、ハードの成長を後押しして行くこととなるだろう」と語った。
発表会場に展示されたBlu-rayの最新75タイトルを紹介するパネルには、「未体験の映像革命いよいよ始動!」と謳ったスローガンも掲げられた。西谷氏は最後に「今までのホームシアターは言わば“映画館の家庭版”という位置づけだったが、これからはインタラクティブ機能の魅力なども盛り込みながら、Blu-rayで“プラス・アルファ”を実現するコンテンツを世に送り出してきたい。Blu-rayにより、良質な映像文化を創って行こうとする、我々の意気込みをぜひ感じ取って欲しい」と力を込めて語った。
続いてハードメーカーの代表として、松下電器産業(株)蓄積デバイス事業戦略室 室長の小塚雅之氏が登壇した。小塚氏は同社のBlu-rayオーサリング技術、ならびにディスク製造技術の現状を紹介しながら、コンテンツメーカーにとって、クオリティの高いコンテンツが制作できる環境が整いつつあることを強くアピールした。
今後のBlu-ray関連のハードウェアの動向について、小塚氏は「ビデオレコーダーやカメラなど、幅広いエンターテインメント機器へ展開していきたい。昨今特に人気が高まっている地上デジタル放送対応のハイビジョンテレビ、ハイビジョンビデオレコーダーの魅力を継承する機器として、Blu-ray関連製品を多用途に展開することで、大きなシェアを獲得していくことができるだろう」とコメントし、自信を顕わにした。
本日の会場には、オーディオ・ビジュアル評論家の麻倉怜士氏も登場し、BD-ROMが実現する次世代エンターテインメントを巡る講演を行った。麻倉氏はBD-ROMの登場について「やっと出てくれたという思いで、大いに歓迎したい」とコメント。今後BD-ROMが普及することで、フルHD対応のハード機器がより充実するだろうと期待を示した。また、ユーザーのマインドが刺激されることによって、フルハイビジョンの魅力が一般化し、ホンモノを求めるシアターカルチャーが急速に普及するだろうとも語った。
発表会ではソフトメーカー各社のBlu-ray最新作品より、トレーラー映像の一部も紹介されたほか、ハードメーカーのBlu-rayディスク対応プレーヤー、録画機の参考出品が行われた。ハードウェア、並びにソフトメーカーによるBlu-ray最新作品の詳細については別項でお伝えする。
※合同発表会 参列者名
(写真上段左から)
・(株)プロダクション・アイジー 代表取締役社長 石川久光氏
・翼人伝承会(『AIR』製作委員会) (株)ムービック 取締役 営業統括部長 太布尚弘氏
・ワーナー エンターテインメント ジャパン(株)ワーナー・ホーム・ビデオ 日本代表 原田健氏
・シャープ(株)デジタルメディア事業部 事業部長 小田守氏
・ソニー(株)コーポレート・エグゼクティブ SVP 西谷清氏
・パイオニア(株)執行役員 技術開発本部次長 ホームシステム開発センター所長 松村純孝氏
・(株)日立製作所 ユビキタスプラットフォームグループ 技師長 中川一三夫氏
・松下電器産業(株)蓄積デバイス事業戦略室 室長 小塚雅之氏
(写真下段左から)
・ウォルト・ディズニー・ジャパン(株)ブエナ ビスタ ホーム エンターテインメント 日本代表 塚越隆行氏
・(株)角川エンタテインメント 代表取締役社長 椎名保氏
・ジェネオン エンタテインメント(株)代表取締役 社長 気賀純夫氏
・(株)GDH 執行役員 テレビアニメ事業部長 兼 プロデュース部長 沖浦泰斗氏
・(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 執行役員 ホームエンターテインメント部門 日本代表 土居健人氏
・(株)ソニー・ミュージック エンタテインメント コーポレイト・エグゼクティブ レーベル&コンテンツビジネスグループ COO 北川直樹氏
・20世紀フォックス ホーム エンターテインメント ジャパン(株)代表取締役社長 内藤友樹氏
・パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 代表取締役社長 浅香衣世氏
・(株)BMG JAPAN 取締役 営業本部長 兼 ストラテジックマーケティング本部長 米山規雄氏
(Phile-web編集部)