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公開日 2008/09/10 18:28
ソニー、20インチ台有機ELパネルを09年度中に出荷予定 − 厚さ約0.3mmの試作パネルも展示
ソニーが本日開催した「ソニーディーラーコンベンション2008」。本項では、ディスプレイやプレーヤー、デジカメなど映像機器を中心にレポートしよう。
■厚さ約0.3mmの超薄型有機ELパネルを展示
展示内容の中で最も注目したいのは、11V型の「XEL-1」が大量に置かれた有機ELディスプレイコーナー。試作機が大量に展示されている。まず、注目したいのが厚さ約0.3mmの超薄型有機ELパネル。通常のパネルは厚さが約1.4mm程度なので、4分の1以下に薄型化したことになる。
有機ELパネルは、有機ELや保護膜、カラーフィルター、樹脂などをガラス基板で両側から挟み込む構造となっているが、今回試作した厚さ0.3mmのパネルでは、ガラス基板を削ることで超薄型化を実現した。展示ではディスプレイの端から引っ張ってガラスを反らせ、その薄さをアピールしていた。なお、これだけ薄型化しても、画質は「XEL-1」のパネルと同等レベルを確保しているという。
また、この0.3mmのパネルを搭載した、ディスプレイ部の厚みが0.9mmの試作機も公開。XEL-1は3mm程度なので、いかに薄かがお分かり頂けるだろう。
さらに、有機ELディスプレイの応用例をいくつか展示。ワイヤレス通信機能を備えたモデルは、チューナー部をセパレート構成にすることで壁提げスタイルを実現。また、可動アーム式のスピーカーを取り付けたフロアスタンド型スタイルのテレビも展示された。
リチウムイオンバッテリーを背面に内蔵したモデルも参考出品。有機ELは消費電力が少ないため、「現段階でも映画1本分を見られる程度の連続しよう時間を実現している」(同社説明員)という。
なお、今回は27V型試作機の展示はなかったが、同社説明員によると、こちらの記事で紹介しているとおり、有機ELパネルの中大型化・高精細化のための設備投資を今年後半に実行。「具体的な画面サイズは決まっていないが、20インチ台のパネルを2009年度中に出荷開始する予定」という。
■テレビとレコーダーなどを組み合わせて“群”の力をアピール
そのほか会場では、先日発表された新BRAVIAを大量に展示。最薄部9.9mmのワイヤレスモニターを採用した「ZX1」はソファーなどの家具と並べられ、実際の生活シーンの中でのスタイル提案を行っていた。また、LEDバックライトのエリア制御システムを搭載した「X1」は、通常のCCFLを搭載した液晶テレビとの画質比較デモを実施。さらに、240Hz駆動の「W1」シリーズも、60Hz/120Hz表示のテレビと比較展示することで、その動画解像度の高さをアピールしていた。
BRAVIAと並んで展示に力を入れていたのがBDレコーダー。14ビットのHD高画質化LSI「CREAS(クリアス)」の効果をデモするのはもちろん、style Lではビデオカメラとの連携機能を実演し、style XについてはDRC-MF v3による高画質化をアピールするなど、各シリーズごとの特徴がわかりやすく展示されていた。
今後ソニーは、各サブブランドを組み合わせた際の“群”の力をアピールしていく考えだが、今回の展示でも、BRAVIAとBDレコーダーにシアターラック「RHT-G500」を組み合わせ、さらにデジタルメディアポートBluetoothアダプター「TDM-BT10」をつなげて携帯電話やウォークマンの音声を再生するなど、同社の製品同士をつなげた際の利便性が理解できるよう工夫されていた。
カメラ関連では、別項でくわしくご紹介するデジタル一眼レフカメラのフラグシップモデル“α 900"のほか、“Cyber-Shot”シリーズでは世界最薄の光学手ブレ搭載機「DSC-T77」や、4GBメモリーを搭載した「DSC-T700」を大量展示。笑顔を自動検知してシャッターを切る「スマイルシャッター」機能についても強くアピールを行っていた。
■「Giga Pocket Digital」の新機能「番組おすすめ機能」
VAIOは、昨日発表された6機種16モデル(関連ニュース)を中心に展示。新モデルでは、type Rとtype Aに、写真編集機能を強化した「フォトモデル」が追加されたが、コンベンションの会場内でもカメラコーナーの脇にtype Aのフォトモデルが置かれるなど、αとVAIOの連携を積極的に推し進める方針が展示スタイルにも現れていた。
また、地デジに対応したVAIO秋モデルにプリインストールされる録画ソフト「Giga Pocket Digital」については、新機能「番組おすすめ機能」のデモンストレーションを行っていた。視聴番組や録画番組からおすすめ番組を3段階の重み付けで表示するもので、それだけなら同社製レコーダーに搭載されている「おまかせまる録」などと大差ないように思えるが、本機能は、たとえばSMAPをキーワードに設定しておけば、各メンバーの出演番組もおすすめ番組に反映するなど、より高度な解析を行っているのだという。学習エンジンの名称は「お好み学習エンジン」。今後、VAIO「TP1」などでも、ソフトウェアアップデートによって同機能を追加する予定。
(Phile-web編集部)
■厚さ約0.3mmの超薄型有機ELパネルを展示
展示内容の中で最も注目したいのは、11V型の「XEL-1」が大量に置かれた有機ELディスプレイコーナー。試作機が大量に展示されている。まず、注目したいのが厚さ約0.3mmの超薄型有機ELパネル。通常のパネルは厚さが約1.4mm程度なので、4分の1以下に薄型化したことになる。
有機ELパネルは、有機ELや保護膜、カラーフィルター、樹脂などをガラス基板で両側から挟み込む構造となっているが、今回試作した厚さ0.3mmのパネルでは、ガラス基板を削ることで超薄型化を実現した。展示ではディスプレイの端から引っ張ってガラスを反らせ、その薄さをアピールしていた。なお、これだけ薄型化しても、画質は「XEL-1」のパネルと同等レベルを確保しているという。
また、この0.3mmのパネルを搭載した、ディスプレイ部の厚みが0.9mmの試作機も公開。XEL-1は3mm程度なので、いかに薄かがお分かり頂けるだろう。
さらに、有機ELディスプレイの応用例をいくつか展示。ワイヤレス通信機能を備えたモデルは、チューナー部をセパレート構成にすることで壁提げスタイルを実現。また、可動アーム式のスピーカーを取り付けたフロアスタンド型スタイルのテレビも展示された。
リチウムイオンバッテリーを背面に内蔵したモデルも参考出品。有機ELは消費電力が少ないため、「現段階でも映画1本分を見られる程度の連続しよう時間を実現している」(同社説明員)という。
なお、今回は27V型試作機の展示はなかったが、同社説明員によると、こちらの記事で紹介しているとおり、有機ELパネルの中大型化・高精細化のための設備投資を今年後半に実行。「具体的な画面サイズは決まっていないが、20インチ台のパネルを2009年度中に出荷開始する予定」という。
■テレビとレコーダーなどを組み合わせて“群”の力をアピール
そのほか会場では、先日発表された新BRAVIAを大量に展示。最薄部9.9mmのワイヤレスモニターを採用した「ZX1」はソファーなどの家具と並べられ、実際の生活シーンの中でのスタイル提案を行っていた。また、LEDバックライトのエリア制御システムを搭載した「X1」は、通常のCCFLを搭載した液晶テレビとの画質比較デモを実施。さらに、240Hz駆動の「W1」シリーズも、60Hz/120Hz表示のテレビと比較展示することで、その動画解像度の高さをアピールしていた。
BRAVIAと並んで展示に力を入れていたのがBDレコーダー。14ビットのHD高画質化LSI「CREAS(クリアス)」の効果をデモするのはもちろん、style Lではビデオカメラとの連携機能を実演し、style XについてはDRC-MF v3による高画質化をアピールするなど、各シリーズごとの特徴がわかりやすく展示されていた。
今後ソニーは、各サブブランドを組み合わせた際の“群”の力をアピールしていく考えだが、今回の展示でも、BRAVIAとBDレコーダーにシアターラック「RHT-G500」を組み合わせ、さらにデジタルメディアポートBluetoothアダプター「TDM-BT10」をつなげて携帯電話やウォークマンの音声を再生するなど、同社の製品同士をつなげた際の利便性が理解できるよう工夫されていた。
カメラ関連では、別項でくわしくご紹介するデジタル一眼レフカメラのフラグシップモデル“α 900"のほか、“Cyber-Shot”シリーズでは世界最薄の光学手ブレ搭載機「DSC-T77」や、4GBメモリーを搭載した「DSC-T700」を大量展示。笑顔を自動検知してシャッターを切る「スマイルシャッター」機能についても強くアピールを行っていた。
■「Giga Pocket Digital」の新機能「番組おすすめ機能」
VAIOは、昨日発表された6機種16モデル(関連ニュース)を中心に展示。新モデルでは、type Rとtype Aに、写真編集機能を強化した「フォトモデル」が追加されたが、コンベンションの会場内でもカメラコーナーの脇にtype Aのフォトモデルが置かれるなど、αとVAIOの連携を積極的に推し進める方針が展示スタイルにも現れていた。
また、地デジに対応したVAIO秋モデルにプリインストールされる録画ソフト「Giga Pocket Digital」については、新機能「番組おすすめ機能」のデモンストレーションを行っていた。視聴番組や録画番組からおすすめ番組を3段階の重み付けで表示するもので、それだけなら同社製レコーダーに搭載されている「おまかせまる録」などと大差ないように思えるが、本機能は、たとえばSMAPをキーワードに設定しておけば、各メンバーの出演番組もおすすめ番組に反映するなど、より高度な解析を行っているのだという。学習エンジンの名称は「お好み学習エンジン」。今後、VAIO「TP1」などでも、ソフトウェアアップデートによって同機能を追加する予定。
(Phile-web編集部)