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公開日 2009/06/12 11:51
B&Wから高音質かつスタイリッシュな新“XTシリーズ”が登場 − 第1弾はフロア型の「XT8」
上位機譲りのFSTユニットなど搭載
マランツ コンシューマー マーケティングは、B&Wのスピーカー“XTシリーズ"をリニューアルし、新たに6月から販売開始する。
新XTシリーズは、今年のInternational CESで公開された(関連ニュース)。新たに発売されるのはラインナップは3ウェイフロア型の「XT8」とセンタースピーカー「XTC」、さらにブックシェルフ「XT2」の3モデル。これに、すでに発売されているサブウーファー「PV1」を組み合わせ、5.1chシステムを構築することができる。
2005年に同社がXTシリーズを発売(関連ニュース)したことをご記憶の方も多いだろう。今回、このXTシリーズの内容を大幅に刷新し、音質を高めて再登場する。まずは6月に完全新設計のフロア型スピーカー「XT8」が発売され、その後順次、XTCとXT2が投入されることになる。
「XT8」の価格は250,000円(1本/税込)で、本体色はXT4のポリッシュドシルバーから“ブラッシュド・シルバー”というヘアライン仕上げに変更した。筐体は全面的にアルミが用いられている。外形寸法(ベース部を除く)は154W×1,155H×200Dmmで、CMシリーズなどと比べかなりスリムかつ全高も高い。
グリルはブラック・クロスで、D&Mホールディングス マランツ・ブランド 音質担当マネージャーの澤田龍一氏は「開口率が大きく向上した。グリルを装着してもそれほど音質が低下しなくなった」と説明する。
本スピーカーの構成は3ウェイ4スピーカー・バスレフ型。まずミッドレンジから見ていくと、XT4は130mm径のケブラーコーンを採用していたが、XT8では口径は同じ130mmmながら、同社の800シリーズと同じウォーブン・ケブラーコーンのFST(フィクスト・サスペンション・トランスデューサー)ユニットに変更された。マグネットにはネオジウムを使用しドライブ能力を高めたほか、「エッジレス構造となっているのでスピードが高まった」(澤田氏)。
ウーファーは130mmのペーパーケブラーを振動板に採用し、2基をパラレルで駆動。同社独自の“フローポート”技術を備えたバスレフポートも、それぞれのユニットの上部に配置している。ドライバーは10cm径のフェライトマグネットを搭載。このユニットはCM9などと似た構造になっているとのことで、キャップ部分はボビンに装着され、駆動時にコーンに触れないよう工夫している。
トゥイーターはおなじみの「Nautilus チューブローデッド・アルミドーム・トゥイーター」を搭載。XT4はメタルドームだったので、素材の変更も進化点の一つとなる。トゥイーターは、CM7/CM9のようにキャビネット内部に入れ込んでいるのではなく、キャビネットの外に取り付けられているので音の濁りが少ないという。
トゥイーターにもミッドレンジと同様にネオジウムマグネットを搭載し、銅のショートリングを採用している。
ネットワークについては、上がおだやかなスロープに、下は急峻になるよう調整。ウーファーの上は18dB/oct.、ミッドレンジの下は12dB/oct.、同じくミッドレンジの上は6dB/oct.となっているという。再生周波数帯域は34Hz〜50kHz(-6dB)、クロスオーバー周波数は360Hz/3.5kHz。
キャビネットの内部は、ミッドレンジの下で分割した構造となっており、ウーファーに1つの空気室を割り当てている。これによりユニット間の干渉を抑えている。さらに、2つのバスレフポートには、同社スピーカーの多くに採用されている、2重構造のスポンジダクトプラグが同梱されており、これで音を自分好みにチューニングすることも可能。
1つのポートだけで全開/中央のみ開/全閉の3通りがあり、しかもポートが2つあるので、様々な組み合わせが可能だが、B&Wでは、両方のポートにプラグを入れない「全開」状態か、上のポートだけを閉める状態を推奨しているという。澤田氏は「下だけ閉めると上のポートに圧力が集中してしまい、これがミッドレンジに悪影響を及ぼす恐れがあるので、これは避けた方が良い」と説明している。
ベース部は鋳鉄製の重量級のもので、サイズも本体幅に比べかなり大型。これにより地震などで転倒しないよう配慮している。なお、ベースの底部には5つのスパイク穴も用意されている。
澤田氏は「これまでのXTシリーズは“スタイリッシュ”という側面が強かったが、今回の新モデルはB&Wが本気でハイファイ再生を目指した本格派。同ブランドのほかのスピーカーと比べても遜色のない、あるいは上回る音質を実現している。特にスピーカー自体が細いので、音場表現力の高さは特筆できる」と説明。XT8の完成度に自信を見せた。
今後発表される見込みの「XT2」は2ウェイのブックシェルフ型スピーカー。サラウンド用だけでなく、コンパクトなステレオシステムにも使用できる。XT8の開発で培った技術が投入され、旧「XT2」にくらべ音質を向上さえた。ミッドレンジ/バス兼用のケブラーユニットとNautilus テーパード・チューブ。トゥイーターを搭載。さらにウォールマウント用アダプターも同梱されている。また別売りの専用スタンド「FS-XT」を使用することも可能。
センタースピーカー「XTC」も2ウェイで、ユニット構成はXT2と同様となる。なおXT2とXTCについては、詳細な公式発表があり次第続報をお伝えする。
【問い合わせ先】
(株)マランツ コンシューマー マーケティング
お客様ご相談センター
TEL/03-3719-3481
新XTシリーズは、今年のInternational CESで公開された(関連ニュース)。新たに発売されるのはラインナップは3ウェイフロア型の「XT8」とセンタースピーカー「XTC」、さらにブックシェルフ「XT2」の3モデル。これに、すでに発売されているサブウーファー「PV1」を組み合わせ、5.1chシステムを構築することができる。
2005年に同社がXTシリーズを発売(関連ニュース)したことをご記憶の方も多いだろう。今回、このXTシリーズの内容を大幅に刷新し、音質を高めて再登場する。まずは6月に完全新設計のフロア型スピーカー「XT8」が発売され、その後順次、XTCとXT2が投入されることになる。
「XT8」の価格は250,000円(1本/税込)で、本体色はXT4のポリッシュドシルバーから“ブラッシュド・シルバー”というヘアライン仕上げに変更した。筐体は全面的にアルミが用いられている。外形寸法(ベース部を除く)は154W×1,155H×200Dmmで、CMシリーズなどと比べかなりスリムかつ全高も高い。
グリルはブラック・クロスで、D&Mホールディングス マランツ・ブランド 音質担当マネージャーの澤田龍一氏は「開口率が大きく向上した。グリルを装着してもそれほど音質が低下しなくなった」と説明する。
本スピーカーの構成は3ウェイ4スピーカー・バスレフ型。まずミッドレンジから見ていくと、XT4は130mm径のケブラーコーンを採用していたが、XT8では口径は同じ130mmmながら、同社の800シリーズと同じウォーブン・ケブラーコーンのFST(フィクスト・サスペンション・トランスデューサー)ユニットに変更された。マグネットにはネオジウムを使用しドライブ能力を高めたほか、「エッジレス構造となっているのでスピードが高まった」(澤田氏)。
ウーファーは130mmのペーパーケブラーを振動板に採用し、2基をパラレルで駆動。同社独自の“フローポート”技術を備えたバスレフポートも、それぞれのユニットの上部に配置している。ドライバーは10cm径のフェライトマグネットを搭載。このユニットはCM9などと似た構造になっているとのことで、キャップ部分はボビンに装着され、駆動時にコーンに触れないよう工夫している。
トゥイーターはおなじみの「Nautilus チューブローデッド・アルミドーム・トゥイーター」を搭載。XT4はメタルドームだったので、素材の変更も進化点の一つとなる。トゥイーターは、CM7/CM9のようにキャビネット内部に入れ込んでいるのではなく、キャビネットの外に取り付けられているので音の濁りが少ないという。
トゥイーターにもミッドレンジと同様にネオジウムマグネットを搭載し、銅のショートリングを採用している。
ネットワークについては、上がおだやかなスロープに、下は急峻になるよう調整。ウーファーの上は18dB/oct.、ミッドレンジの下は12dB/oct.、同じくミッドレンジの上は6dB/oct.となっているという。再生周波数帯域は34Hz〜50kHz(-6dB)、クロスオーバー周波数は360Hz/3.5kHz。
キャビネットの内部は、ミッドレンジの下で分割した構造となっており、ウーファーに1つの空気室を割り当てている。これによりユニット間の干渉を抑えている。さらに、2つのバスレフポートには、同社スピーカーの多くに採用されている、2重構造のスポンジダクトプラグが同梱されており、これで音を自分好みにチューニングすることも可能。
1つのポートだけで全開/中央のみ開/全閉の3通りがあり、しかもポートが2つあるので、様々な組み合わせが可能だが、B&Wでは、両方のポートにプラグを入れない「全開」状態か、上のポートだけを閉める状態を推奨しているという。澤田氏は「下だけ閉めると上のポートに圧力が集中してしまい、これがミッドレンジに悪影響を及ぼす恐れがあるので、これは避けた方が良い」と説明している。
ベース部は鋳鉄製の重量級のもので、サイズも本体幅に比べかなり大型。これにより地震などで転倒しないよう配慮している。なお、ベースの底部には5つのスパイク穴も用意されている。
澤田氏は「これまでのXTシリーズは“スタイリッシュ”という側面が強かったが、今回の新モデルはB&Wが本気でハイファイ再生を目指した本格派。同ブランドのほかのスピーカーと比べても遜色のない、あるいは上回る音質を実現している。特にスピーカー自体が細いので、音場表現力の高さは特筆できる」と説明。XT8の完成度に自信を見せた。
今後発表される見込みの「XT2」は2ウェイのブックシェルフ型スピーカー。サラウンド用だけでなく、コンパクトなステレオシステムにも使用できる。XT8の開発で培った技術が投入され、旧「XT2」にくらべ音質を向上さえた。ミッドレンジ/バス兼用のケブラーユニットとNautilus テーパード・チューブ。トゥイーターを搭載。さらにウォールマウント用アダプターも同梱されている。また別売りの専用スタンド「FS-XT」を使用することも可能。
センタースピーカー「XTC」も2ウェイで、ユニット構成はXT2と同様となる。なおXT2とXTCについては、詳細な公式発表があり次第続報をお伝えする。
【問い合わせ先】
(株)マランツ コンシューマー マーケティング
お客様ご相談センター
TEL/03-3719-3481
関連リンク
- ジャンルスピーカーシステム
- ブランドB&W
- 型番XT8
- 発売日2009年6月
- 価格¥250,000(1本/税込)
【SPEC】●形式:3ウェイ・4スピーカー バスレフ型 ●使用ユニット:25mm アルミニウムドームトゥイーター、130mm ウォーブン・ケブラーコーン・FSTミッドレンジ、130mm ペーパー/ケブラー コーン・バス×2 ●再生周波数帯域:34Hz〜50kHz(-6dB) ●出力音圧レベル:86dB(2.83V/1m) ●公称インピーダンス:8Ω(最低3.1Ω) ●クロスオーバー周波数:360Hz/3.5kHz ●外形寸法:154W×1155H×200Dmm ●質量:24.5kg