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公開日 2010/10/04 16:20
【情報追加】東芝、“REGZA”裸眼3Dテレビや“クラウドテレビサービス”「Regza Apps Connect」を発表
20/12V型の2機種。20V型はCELL搭載
(株)東芝は、同社の液晶テレビ“REGZA”シリーズの新しいラインナップに、裸眼での立体映像視聴を実現する20V/12V型の“グラスレス3Dテレビ”や、“クラウドテレビサービス”「Regza Apps Connect」を発表。明日開幕するCEATEC JAPANの同社ブースで記者会見を開催し、新製品とサービスを公開した。
東芝の裸眼3Dテレビについては、今年の9月に東芝がIFA2010のブースで開催した記者説明会にて、(株)東芝 ビジュアルプロダクツ社社長の大角正明氏が「詳細を10月に明らかにする」ことを宣言していた(関連ニュース)。今回商品として発売されるテレビの詳細が明らかにされた。なお、CEATECの同社ブースでは、56インチの裸眼3Dテレビも参考出展される。
■新開発専用パネル&グラスレス3D専用CELLレグザエンジン搭載機が登場
今回発売される“グラスレス3Dテレビ”は、20V型の「20GL1」と12V型の「12GL1」の2種類。両機とも12月下旬に発売する。価格はいずれもオープンだが、20V型は24万円前後、12V型は12万円前後での販売が予想される。
両機は、インテグラルイメージング方式とレンチキュラーシートを組み合わせたグラスレス3D専用LED液晶パネルを搭載し、裸眼での3D視聴に対応しているのが大きな特徴。液晶パネルは、サブピクセルを斜めに配置し、横9個×縦3個で1画素とする新画素構造と垂直レンチキュラーシートを合わせることで、鮮鋭感があり、輝度ムラの少ない3D映像を実現するとのこと。さらに、画面中央と画面端の光線の向きを変えることにより、視聴範囲を広げているという。
「20GL1」は解像度1,280×720(2D/3Dとも)・約829万画素のパネルを搭載。CELLブロードバンドエンジンをコアに、多視差変換LSIを組み合わせたグラスレス3D専用CELLレグザエンジンを採用している。高い演算処理能力を持つ同エンジンにより、グラスレス3D専用の映像に高精度変換を行うことができるとのこと。推奨3D視聴距離は90cm。
音声面ではCONEQ/Class-Dデジタルパワーアンプを内蔵。ほか、InstaPortに対応したHDMI入力端子を4系統搭載している。
「12GL1」は解像度466×350(2D/3Dとも)・約147万画素。グラスレス3D専用レグザエンジンも備えている。推奨3D視聴距離は65cm。InstaPortに対応したHDMI入力端子を1系統搭載。SDカードへのワンセグ録画や、カード内のJPEG画像やAVCHD動画の再生にも対応する。
また、両モデルともUSB HDDへの録画も可能。最大4台の同時接続に対応している。
■クラウド利用で新たな楽しみを創造する「Regza Apps Connect」
「Regza Apps Connect」は、同社の液晶テレビやビデオレコーダーの録画機能、ネットワーク機能を活かしながら、ウェブ上のクラウドサーバーを基地に、スマートフォンやタブレットPC対応の「Apps」(アプリケーションソフト)を活用した機能を利用できるサービス。同社社長の大角氏は、新しいサービスの立ち上げと共に「東芝クラウドテレビ構想」のコンセプトを提唱し、今後テレビ/レコーダー製品向けの新たなクラウドベースのサービスを継続的に開発・提供していくことを宣言した。
「Regza Apps Connect」の第一弾・アプリケーションサービスとして、10月下旬にアップル「App Store」にて「RZコマンダー」の無料提供が開始される。本アプリは先述の通り、iPad/iPhone/iPod touchなどiOS搭載端末で利用でき、タッチパネル対応デバイスの操作性を活かして、東芝のテレビやレコーダーをリモート操作したり、クラウドサービスを利用した新たな録画番組の視聴機能を楽しむことができる。
なお、「RZコマンダー」による操作に対応する製品は、“CELL REGZA”「X2/XE2」シリーズ、並びに“REGZAブルーレイ”、“RDシリーズ”のラインナップから「ネットdeナビ」の機能を搭載する全ての東芝製レコーダーとなる。
「RZコマンダー」で利用できる機能は、「タッチリモコン」と「タグリストシェア」の二つに大別することができる。それぞれの特徴的な機能の詳細は、こちらのニュースにて詳しくお伝えしている。
本日東芝は、CEATECの同社ブースにてグラスレス3Dテレビと“クラウドテレビサービス”「Regza Apps Connect」の発表会を開催。同社執行役上席常務・ビジュアルプロダクツ社社長の大角正明氏が登壇し、プレゼンテーションを行った。
■今後の流れはグラスレス3Dテレビに − 20/12V型製品以外に56V型試作機も展示
登壇した大角氏は「東芝が目指すのは、“感動のリアリティ”。眼鏡をかけずに楽しめる3Dテレビは、リアリティ追求の姿だと考えている。今回いち早く製品として発売するグラスレス3Dテレビは、東芝のパネル技術とエンジン技術の総合で生まれたもの。パネルは東芝モバイルディスプレイ社製で、エンジンはCell Broadband Engineを進化させたものだ。2010年12月、夢のテレビが現実になる。20V型、12V型の製品版のほかに、既にグラスレス3Dテレビの大型化にも着手しているところ。今回のCEATECブースでは、56V型のグラスレス3Dテレビも参考出展している。大型化に向けて、さらにグラスレス3Dを加速していきたい」と語った。
続いて、「Regza Apps Connect」についても説明を行った。「テレビはホームエンターテイメントの中核。クラウドを利用し、さまざまなデジタル機器を有機的に接合することで、テレビ視聴スタイルに革命を起こす」と意気込みを語る大角氏。
「1980年代のレコーダーによるタイムシフト視聴、2000年のRDスタイルによるHDD録画など大きなイノベーションが起こってきたが、サードインパクトとなるのが今回発表する“クラウドテレビサービス”『Regza Apps Connect』と言える」と自信を見せた。
「Regza Apps Connect」の詳細についてはこちらのニュースにて詳しくお伝えしているが、今後の展開としては、タッチリモコンとタグリストシェアができるApps「RZコマンダー」を10月下旬にiOS搭載機向けアプリから配布をスタート。今後Android OS版やWindows版も順次展開していく予定とのこと。大角氏は「今後さらに便利なAppsを次々に展開し、テレビの視聴スタイルを新たなステージへ進める。東芝はテレビの視聴スタイルの進化を加速していく。今日の2つの新戦略の核は、テレビの普遍的価値である映像を見る楽しさ・喜びをより深めるもの。東芝は、これからも技術革新に取り組み続けていく考えだ」と締めくくった。
以下、発表会で執り行われた質疑応答の主な内容を掲載する。
Q .既に発売中のCellレグザは眼鏡式3Dテレビだ。今後眼鏡あり/眼鏡なし3Dテレビはどのように棲み分けをする考えなのか。
A .3Dを視聴するだけなら眼鏡なしのほうがより自然だと考えている。今後、大きな技術の流れで見れば、私の見解としては3Dは眼鏡なしの方向に移っていくのではないかと考えている。このタイミングでグラスレス3Dを投入したのは、イノベーションとして市場のなかで訴求したいという、技術オリエンテッドな部分がある。20V型/12V型の新製品は、コスト的・サイズ的に完全にユーザーを満足させるレベルではないかも知れないが、まずは当社の技術力をアピールしていきたいと考えている。
Q .“グラスレス3Dテレビ”の大型モデルはいつ頃製品化を予定しているのか。
A .時期については未定。ベストなサイズ、ベストな時期に投入できるよう開発を進めているところだ。
Q .「Regza Apps Connect」は現状無償で提供される予定で、ユーザーがレグザを選ぶ際の大きなアピールポイントになるが、今後サービスを有償化することも考えているか。
A .今後有償化を目指していく流れはあるだろう。しかし現状で最も伝えたいのは、「Regza Apps Connect」は商品そのものを良くすること、より良いサービスを提供することを目的にしている、ということだ。
Q .グラスレス3Dテレビの海外展開についてはどう考えるか。今回発売されるのは20V型/12V型とサイズが小さいが、欧米のニーズにマッチするのか。
A .サイズについては確かに欧米展開を考えれば40V型以上は必要。20V型/12V型をどう欧米展開していくかは現在思案中だ。
Q .販売の目標台数は?
A .どちらも月販1,000台を考えている。
Q .20V型が24万円前後、12V型が12万円前後で意外と手頃な価格という印象だ。これはかなり努力した値付けなのか。それとも、沢山売れるとペイしない値付けなのか。
A .コストと売価の関係で言えば、20V型はコスト的にかなりきつい。しかしその後登場する製品のために、ある一定の販売台数をここで狙えないかと考えた。今回の値付けはポリティカルプライスと言える。
東芝の裸眼3Dテレビについては、今年の9月に東芝がIFA2010のブースで開催した記者説明会にて、(株)東芝 ビジュアルプロダクツ社社長の大角正明氏が「詳細を10月に明らかにする」ことを宣言していた(関連ニュース)。今回商品として発売されるテレビの詳細が明らかにされた。なお、CEATECの同社ブースでは、56インチの裸眼3Dテレビも参考出展される。
■新開発専用パネル&グラスレス3D専用CELLレグザエンジン搭載機が登場
今回発売される“グラスレス3Dテレビ”は、20V型の「20GL1」と12V型の「12GL1」の2種類。両機とも12月下旬に発売する。価格はいずれもオープンだが、20V型は24万円前後、12V型は12万円前後での販売が予想される。
両機は、インテグラルイメージング方式とレンチキュラーシートを組み合わせたグラスレス3D専用LED液晶パネルを搭載し、裸眼での3D視聴に対応しているのが大きな特徴。液晶パネルは、サブピクセルを斜めに配置し、横9個×縦3個で1画素とする新画素構造と垂直レンチキュラーシートを合わせることで、鮮鋭感があり、輝度ムラの少ない3D映像を実現するとのこと。さらに、画面中央と画面端の光線の向きを変えることにより、視聴範囲を広げているという。
「20GL1」は解像度1,280×720(2D/3Dとも)・約829万画素のパネルを搭載。CELLブロードバンドエンジンをコアに、多視差変換LSIを組み合わせたグラスレス3D専用CELLレグザエンジンを採用している。高い演算処理能力を持つ同エンジンにより、グラスレス3D専用の映像に高精度変換を行うことができるとのこと。推奨3D視聴距離は90cm。
音声面ではCONEQ/Class-Dデジタルパワーアンプを内蔵。ほか、InstaPortに対応したHDMI入力端子を4系統搭載している。
「12GL1」は解像度466×350(2D/3Dとも)・約147万画素。グラスレス3D専用レグザエンジンも備えている。推奨3D視聴距離は65cm。InstaPortに対応したHDMI入力端子を1系統搭載。SDカードへのワンセグ録画や、カード内のJPEG画像やAVCHD動画の再生にも対応する。
また、両モデルともUSB HDDへの録画も可能。最大4台の同時接続に対応している。
■クラウド利用で新たな楽しみを創造する「Regza Apps Connect」
「Regza Apps Connect」は、同社の液晶テレビやビデオレコーダーの録画機能、ネットワーク機能を活かしながら、ウェブ上のクラウドサーバーを基地に、スマートフォンやタブレットPC対応の「Apps」(アプリケーションソフト)を活用した機能を利用できるサービス。同社社長の大角氏は、新しいサービスの立ち上げと共に「東芝クラウドテレビ構想」のコンセプトを提唱し、今後テレビ/レコーダー製品向けの新たなクラウドベースのサービスを継続的に開発・提供していくことを宣言した。
「Regza Apps Connect」の第一弾・アプリケーションサービスとして、10月下旬にアップル「App Store」にて「RZコマンダー」の無料提供が開始される。本アプリは先述の通り、iPad/iPhone/iPod touchなどiOS搭載端末で利用でき、タッチパネル対応デバイスの操作性を活かして、東芝のテレビやレコーダーをリモート操作したり、クラウドサービスを利用した新たな録画番組の視聴機能を楽しむことができる。
なお、「RZコマンダー」による操作に対応する製品は、“CELL REGZA”「X2/XE2」シリーズ、並びに“REGZAブルーレイ”、“RDシリーズ”のラインナップから「ネットdeナビ」の機能を搭載する全ての東芝製レコーダーとなる。
「RZコマンダー」で利用できる機能は、「タッチリモコン」と「タグリストシェア」の二つに大別することができる。それぞれの特徴的な機能の詳細は、こちらのニュースにて詳しくお伝えしている。
本日東芝は、CEATECの同社ブースにてグラスレス3Dテレビと“クラウドテレビサービス”「Regza Apps Connect」の発表会を開催。同社執行役上席常務・ビジュアルプロダクツ社社長の大角正明氏が登壇し、プレゼンテーションを行った。
■今後の流れはグラスレス3Dテレビに − 20/12V型製品以外に56V型試作機も展示
登壇した大角氏は「東芝が目指すのは、“感動のリアリティ”。眼鏡をかけずに楽しめる3Dテレビは、リアリティ追求の姿だと考えている。今回いち早く製品として発売するグラスレス3Dテレビは、東芝のパネル技術とエンジン技術の総合で生まれたもの。パネルは東芝モバイルディスプレイ社製で、エンジンはCell Broadband Engineを進化させたものだ。2010年12月、夢のテレビが現実になる。20V型、12V型の製品版のほかに、既にグラスレス3Dテレビの大型化にも着手しているところ。今回のCEATECブースでは、56V型のグラスレス3Dテレビも参考出展している。大型化に向けて、さらにグラスレス3Dを加速していきたい」と語った。
続いて、「Regza Apps Connect」についても説明を行った。「テレビはホームエンターテイメントの中核。クラウドを利用し、さまざまなデジタル機器を有機的に接合することで、テレビ視聴スタイルに革命を起こす」と意気込みを語る大角氏。
「1980年代のレコーダーによるタイムシフト視聴、2000年のRDスタイルによるHDD録画など大きなイノベーションが起こってきたが、サードインパクトとなるのが今回発表する“クラウドテレビサービス”『Regza Apps Connect』と言える」と自信を見せた。
「Regza Apps Connect」の詳細についてはこちらのニュースにて詳しくお伝えしているが、今後の展開としては、タッチリモコンとタグリストシェアができるApps「RZコマンダー」を10月下旬にiOS搭載機向けアプリから配布をスタート。今後Android OS版やWindows版も順次展開していく予定とのこと。大角氏は「今後さらに便利なAppsを次々に展開し、テレビの視聴スタイルを新たなステージへ進める。東芝はテレビの視聴スタイルの進化を加速していく。今日の2つの新戦略の核は、テレビの普遍的価値である映像を見る楽しさ・喜びをより深めるもの。東芝は、これからも技術革新に取り組み続けていく考えだ」と締めくくった。
以下、発表会で執り行われた質疑応答の主な内容を掲載する。
Q .既に発売中のCellレグザは眼鏡式3Dテレビだ。今後眼鏡あり/眼鏡なし3Dテレビはどのように棲み分けをする考えなのか。
A .3Dを視聴するだけなら眼鏡なしのほうがより自然だと考えている。今後、大きな技術の流れで見れば、私の見解としては3Dは眼鏡なしの方向に移っていくのではないかと考えている。このタイミングでグラスレス3Dを投入したのは、イノベーションとして市場のなかで訴求したいという、技術オリエンテッドな部分がある。20V型/12V型の新製品は、コスト的・サイズ的に完全にユーザーを満足させるレベルではないかも知れないが、まずは当社の技術力をアピールしていきたいと考えている。
Q .“グラスレス3Dテレビ”の大型モデルはいつ頃製品化を予定しているのか。
A .時期については未定。ベストなサイズ、ベストな時期に投入できるよう開発を進めているところだ。
Q .「Regza Apps Connect」は現状無償で提供される予定で、ユーザーがレグザを選ぶ際の大きなアピールポイントになるが、今後サービスを有償化することも考えているか。
A .今後有償化を目指していく流れはあるだろう。しかし現状で最も伝えたいのは、「Regza Apps Connect」は商品そのものを良くすること、より良いサービスを提供することを目的にしている、ということだ。
Q .グラスレス3Dテレビの海外展開についてはどう考えるか。今回発売されるのは20V型/12V型とサイズが小さいが、欧米のニーズにマッチするのか。
A .サイズについては確かに欧米展開を考えれば40V型以上は必要。20V型/12V型をどう欧米展開していくかは現在思案中だ。
Q .販売の目標台数は?
A .どちらも月販1,000台を考えている。
Q .20V型が24万円前後、12V型が12万円前後で意外と手頃な価格という印象だ。これはかなり努力した値付けなのか。それとも、沢山売れるとペイしない値付けなのか。
A .コストと売価の関係で言えば、20V型はコスト的にかなりきつい。しかしその後登場する製品のために、ある一定の販売台数をここで狙えないかと考えた。今回の値付けはポリティカルプライスと言える。