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公開日 2012/02/02 20:50
ソニー、平井新CEOとストリンガー氏が会見 − 新体制での重点施策4点を発表
テレビ事業などについて語る
ソニーは、昨日発表した社長およびCEOの交代人事について、ハワード・ストリンガー氏と平井一夫氏が出席し記者会見を行った。
■ストリンガー氏「今が交代の時期」 − 平井氏は4つの重点施策を発表
「この3年間で後継者について真剣に考えるようになった」というストリンガー氏は、新しい世代の人材を引き上げるために経営体制を改革してきたとコメント。「後継者はその中にいると思っていたがその通りだった」と、平井氏を評価する。そして「今年については東日本大震災やタイの洪水などの影響も大きかった。そういったものがなければ黒字化の報告を今日できていたかもしれない。ただ、もし黒字化していたとしても社長交代の発表をしていただろう」と語り、「今がその時期だ」と言葉を続けた。
また「方向を変えるのではなくギアをシフトするということ」と社長交代を表現。「新しいアプローチで課題に立ち向かっていく人物」「ソニーのリーダーたる人物」だと平井氏を評し、「“超コネクト社会”にとって変化することは必須だし、非常に良いこと。変化の象徴が平井氏だ」と語った。
紹介を受けた平井氏は「いかにしてソニーを立て直すかという経営方針や戦略など、詳しい話は別途改めてお話する機会を設けさせていただくつもりだが、今日はその礎となる私の考えを述べたい」とコメント。平井氏が特に重要視しているという4つの改革領域を発表した。
まずひとつめが「コア事業の強化」。デジタルイメージング事業とゲーム事業という、同社が持つ2つの領域での垂直統合型ビジネスにおけるナンバーワンポジションを確立し、確実に利益を創出すること、それらのビジネスで培った資源を最大限に活用することで、今後特に成長が見込まれるモバイル事業の強化を図るとした。
またデジタルイメージングについては、センサーや画像信号処理技術などを追求することはもちろん、撮影された膨大なデータの管理をネットワーク上で行うなど、ユーザーにとって新しく快適なサービスの構築を目指すともコメント。デジタルイメージングで培った技術を基に革新的な技術を開発し、メディカル分野に応用することで将来のコア事業化を狙うとした。
なお、ゲームについては「欧米ではPS Vitaの発売を控えているし、PS3はまさに今が収穫期にある。PS3、PSP、PS Vitaという3つのプラットフォームで確実に利益に貢献していきたい」とした。
そして平井氏は「最も重要なのが、これらの既存の強いビジネスで培った資産をモバイル領域に投入し、ソニーならではのモバイル商品を創出すること」とコメント。「昨年に携帯電話事業の買収を決定したことで、この動きを一層加速していきたい」とし、「デジタルイメージング、ゲーム、スマートモバイルを集中領域としてリソースを集め、ゲーム、カメラ、カムコーダー、動画配信などを組み合わせて新しい商品の創造を目指ししていく」と言葉を続けた。
なお、モバイル事業の強化については、例えばCybe-shotで培ってきた画像処理技術をXperiaに積極的に投入したり、Music UnlimitedやVideo Unlimitedをあらかじめ搭載することなどで、Android端末のなかでの差異化を図るとも説明した。
■「テレビ事業は大変重要な領域」
重点施策の二点目が「テレビ事業の立て直し」。「テレビは家庭のエンターテイメントの中心であり続ける商品だと認識している。しかし一方でコモディティ化が進んでおり、事業としての立て直しは待ったなしだ」とし、「アセットライトが可能な領域については引き続きこれを推進し、リソースについても取捨選択を徹底。他社との協業による設計コストや固定費の低減も視野に入れながら、投資本を最小限に抑える施策によって事業の立て直しを図っていく」と語った。
■ストリンガー氏「今が交代の時期」 − 平井氏は4つの重点施策を発表
「この3年間で後継者について真剣に考えるようになった」というストリンガー氏は、新しい世代の人材を引き上げるために経営体制を改革してきたとコメント。「後継者はその中にいると思っていたがその通りだった」と、平井氏を評価する。そして「今年については東日本大震災やタイの洪水などの影響も大きかった。そういったものがなければ黒字化の報告を今日できていたかもしれない。ただ、もし黒字化していたとしても社長交代の発表をしていただろう」と語り、「今がその時期だ」と言葉を続けた。
また「方向を変えるのではなくギアをシフトするということ」と社長交代を表現。「新しいアプローチで課題に立ち向かっていく人物」「ソニーのリーダーたる人物」だと平井氏を評し、「“超コネクト社会”にとって変化することは必須だし、非常に良いこと。変化の象徴が平井氏だ」と語った。
紹介を受けた平井氏は「いかにしてソニーを立て直すかという経営方針や戦略など、詳しい話は別途改めてお話する機会を設けさせていただくつもりだが、今日はその礎となる私の考えを述べたい」とコメント。平井氏が特に重要視しているという4つの改革領域を発表した。
まずひとつめが「コア事業の強化」。デジタルイメージング事業とゲーム事業という、同社が持つ2つの領域での垂直統合型ビジネスにおけるナンバーワンポジションを確立し、確実に利益を創出すること、それらのビジネスで培った資源を最大限に活用することで、今後特に成長が見込まれるモバイル事業の強化を図るとした。
またデジタルイメージングについては、センサーや画像信号処理技術などを追求することはもちろん、撮影された膨大なデータの管理をネットワーク上で行うなど、ユーザーにとって新しく快適なサービスの構築を目指すともコメント。デジタルイメージングで培った技術を基に革新的な技術を開発し、メディカル分野に応用することで将来のコア事業化を狙うとした。
なお、ゲームについては「欧米ではPS Vitaの発売を控えているし、PS3はまさに今が収穫期にある。PS3、PSP、PS Vitaという3つのプラットフォームで確実に利益に貢献していきたい」とした。
そして平井氏は「最も重要なのが、これらの既存の強いビジネスで培った資産をモバイル領域に投入し、ソニーならではのモバイル商品を創出すること」とコメント。「昨年に携帯電話事業の買収を決定したことで、この動きを一層加速していきたい」とし、「デジタルイメージング、ゲーム、スマートモバイルを集中領域としてリソースを集め、ゲーム、カメラ、カムコーダー、動画配信などを組み合わせて新しい商品の創造を目指ししていく」と言葉を続けた。
なお、モバイル事業の強化については、例えばCybe-shotで培ってきた画像処理技術をXperiaに積極的に投入したり、Music UnlimitedやVideo Unlimitedをあらかじめ搭載することなどで、Android端末のなかでの差異化を図るとも説明した。
■「テレビ事業は大変重要な領域」
重点施策の二点目が「テレビ事業の立て直し」。「テレビは家庭のエンターテイメントの中心であり続ける商品だと認識している。しかし一方でコモディティ化が進んでおり、事業としての立て直しは待ったなしだ」とし、「アセットライトが可能な領域については引き続きこれを推進し、リソースについても取捨選択を徹底。他社との協業による設計コストや固定費の低減も視野に入れながら、投資本を最小限に抑える施策によって事業の立て直しを図っていく」と語った。