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公開日 2014/09/04 01:31
<IFA>パナソニック、直下型LEDバックライト4K液晶テレビ「AX900」− 4K/60p対応民生4Kムービーなども登場
プレスカンファレンスレポートも掲載
パナソニックは、直下型LEDバックライトを採用した4K液晶テレビ「AX900」シリーズを発表。ヨーロッパと日本において今年秋に発売する。価格は未定。
「AX900」は65/55インチをラインナップ。基本性能が同等の「X940」(85インチ)も用意される。バックライトのLEDは白色のみで、どの程度の分割なのかは非公表だが、今年4月発売の「AX800」が「3×3」の分割だったことに対し、AX900は「5×5」と一層細かい分割となり、滑らかなディミングを可能にしたという。
パネルは「AX800」とは全く違うものとのことで、画素の枠が細くなったことや、バックライトの輝度が向上したことにより、高い輝度とコントラスト、広視野角を実現した。ただしコントラスト比や視野角、色域などの詳細も「非公表」とのことだった。
本シリーズが初搭載となる新開発クアッドコアプロセッサーを搭載。処理速度が向上し、スマートTVなど機能向上を実現したという。音質面ではスピーカーユニットを改良し、低域の強化をおこなったとのことだ。
カラーマネジメントはAX800に引き続きPHLが監修。輝度を落とすと色が青みがかりがちな液晶の特性を補正している。なお本機はTHX 4Kディスプレイ規格の認証を取得している。
ブースでは昨年秋モデルの液晶テレビWT600と、AX900、プラズマテレビZT60を並べた比較視聴デモも実施。AX900のプラズマに匹敵するほどの黒の沈み込みや、これまで液晶が苦手としてきた赤と緑の色表現性が向上している点などをアピールしていた。
■4K/60p対応初民生ムービー「HC-X1000」
4K/60pに対応したパナソニック初のコンシューマー向け4Kムービーカメラ「HC-X1000」も登場した。
本機は60p/50pの4K動画撮影が可能な点が大きな特徴。操作性を向上するためフォーカス/ズーム/アイリスを操作できるリングを用意。各種操作ボタンも本体左側前方に集約している。
4K映像をSDXCカード(UHDスピードクラス3対応のもの)1枚に記録可能。SDカードスロットは2つ設けているので、リレー記録やバックアップ記録も行える。4K/60p記録時のビットレートは150Mbps。4K/60p出力時は4:2:0/8bitとなる。
また、本体の小型化を実現している点も特徴。これは信号処理エンジンが小さくなったほか、放熱処理の効率化を実現したことが貢献したという。これによりハンドリングしやすくなっている。
レンズは光学20倍ズーム。バッテリーは、モードにもよるが約5時間程度の連続使用が可能だという。
■湾曲4K有機ELディスプレイが参考出展
65インチの湾曲型4K有機ELディスプレイも参考出展されていた。こちらはパネル製造方法に「従来方式とは違う新しい方式」を採用しているのが特徴。製造方法の詳細については非公表というが、この方式を採用すると製造しやすさが向上するのだという。なお、製造場所なども非公表。
湾曲4K有機ELディスプレイは今年のCESにも出展されていたが(関連ニュース)、「より商品化に近づいている」(同社説明員)とのことだ。
■BDプレーヤー上位モデル「BDT700」登場
欧州にて発売されたばかりのBDプレーヤーの上位モデル「DMP-BDT700」(549ユーロ)も出展されている。日本での発売は未定。
日本でも発売されているハイエンドBDレコーダー「DMR-BZT9600」(関連ニュース)に搭載したのと同じシステムLSI「ユニフィエ」を、BDプレーヤーとして初めて搭載。コスト的には厳しくなるものの、画質等の向上に貢献するという。BDT700の画質系処理はBZT9600と一緒で、音質もBZT9600の流れを受け継いでいるという。なお「MGVC」には公式に対応アナウンスはしていないが、再生は可能とのこと。公式アナウンスがない理由については「欧州向け市場でMGVC対応ソフトを発売する目処が今のところないため」としている。
■プレスカンファレンス詳報
3日15時から行われたプレスカンファレンスには、Panasonic EuropeのCEO laurent Abadie氏や、パナソニック ホームエンターテインメント事業部の楠見雄規事業部長らが登壇した。
Abadie氏は藤沢でのスマートシティの取り組みや、スウェーデンでのスマートホームの取り組みについて紹介した。
またアプライアンス部門のシニアバイスプレジデントである本間哲朗氏は、同社が提案するホームアプライアンス製品の狙いは“プレミアムライフスタイル”の提供であると説明。パナソニックの持つ様々な技術を集約して新たなシナジーを生み出す製品づくりに取り組む。一例として、イメージプロセッシング技術と、バイタルコンディション解析技術を合わせ、肌状態のチェックやメイクアップシミュレーションを行える鏡が紹介された。また、4Kテレビと、テレビと連動する照明なども例示された。
そしてAV事業について説明した楠見氏は、「五感を解き放つような製品づくりを目指す。4Kテレビはもちろん、4K BDプレーヤー、4Kムービーカメラ、4K動画撮影も可能なミラーレス一眼カメラ『DMC-GH4』、ウェアラブルカメラなどを、コンシューマー/プロシューマー/ビジネスの各分野を網羅する製品を用意。パナソニックの “4Kワールド”の拡大を進める考えだ」と語った。
「AX900」は65/55インチをラインナップ。基本性能が同等の「X940」(85インチ)も用意される。バックライトのLEDは白色のみで、どの程度の分割なのかは非公表だが、今年4月発売の「AX800」が「3×3」の分割だったことに対し、AX900は「5×5」と一層細かい分割となり、滑らかなディミングを可能にしたという。
パネルは「AX800」とは全く違うものとのことで、画素の枠が細くなったことや、バックライトの輝度が向上したことにより、高い輝度とコントラスト、広視野角を実現した。ただしコントラスト比や視野角、色域などの詳細も「非公表」とのことだった。
本シリーズが初搭載となる新開発クアッドコアプロセッサーを搭載。処理速度が向上し、スマートTVなど機能向上を実現したという。音質面ではスピーカーユニットを改良し、低域の強化をおこなったとのことだ。
カラーマネジメントはAX800に引き続きPHLが監修。輝度を落とすと色が青みがかりがちな液晶の特性を補正している。なお本機はTHX 4Kディスプレイ規格の認証を取得している。
ブースでは昨年秋モデルの液晶テレビWT600と、AX900、プラズマテレビZT60を並べた比較視聴デモも実施。AX900のプラズマに匹敵するほどの黒の沈み込みや、これまで液晶が苦手としてきた赤と緑の色表現性が向上している点などをアピールしていた。
■4K/60p対応初民生ムービー「HC-X1000」
4K/60pに対応したパナソニック初のコンシューマー向け4Kムービーカメラ「HC-X1000」も登場した。
本機は60p/50pの4K動画撮影が可能な点が大きな特徴。操作性を向上するためフォーカス/ズーム/アイリスを操作できるリングを用意。各種操作ボタンも本体左側前方に集約している。
4K映像をSDXCカード(UHDスピードクラス3対応のもの)1枚に記録可能。SDカードスロットは2つ設けているので、リレー記録やバックアップ記録も行える。4K/60p記録時のビットレートは150Mbps。4K/60p出力時は4:2:0/8bitとなる。
また、本体の小型化を実現している点も特徴。これは信号処理エンジンが小さくなったほか、放熱処理の効率化を実現したことが貢献したという。これによりハンドリングしやすくなっている。
レンズは光学20倍ズーム。バッテリーは、モードにもよるが約5時間程度の連続使用が可能だという。
■湾曲4K有機ELディスプレイが参考出展
65インチの湾曲型4K有機ELディスプレイも参考出展されていた。こちらはパネル製造方法に「従来方式とは違う新しい方式」を採用しているのが特徴。製造方法の詳細については非公表というが、この方式を採用すると製造しやすさが向上するのだという。なお、製造場所なども非公表。
湾曲4K有機ELディスプレイは今年のCESにも出展されていたが(関連ニュース)、「より商品化に近づいている」(同社説明員)とのことだ。
■BDプレーヤー上位モデル「BDT700」登場
欧州にて発売されたばかりのBDプレーヤーの上位モデル「DMP-BDT700」(549ユーロ)も出展されている。日本での発売は未定。
日本でも発売されているハイエンドBDレコーダー「DMR-BZT9600」(関連ニュース)に搭載したのと同じシステムLSI「ユニフィエ」を、BDプレーヤーとして初めて搭載。コスト的には厳しくなるものの、画質等の向上に貢献するという。BDT700の画質系処理はBZT9600と一緒で、音質もBZT9600の流れを受け継いでいるという。なお「MGVC」には公式に対応アナウンスはしていないが、再生は可能とのこと。公式アナウンスがない理由については「欧州向け市場でMGVC対応ソフトを発売する目処が今のところないため」としている。
■プレスカンファレンス詳報
3日15時から行われたプレスカンファレンスには、Panasonic EuropeのCEO laurent Abadie氏や、パナソニック ホームエンターテインメント事業部の楠見雄規事業部長らが登壇した。
Abadie氏は藤沢でのスマートシティの取り組みや、スウェーデンでのスマートホームの取り組みについて紹介した。
またアプライアンス部門のシニアバイスプレジデントである本間哲朗氏は、同社が提案するホームアプライアンス製品の狙いは“プレミアムライフスタイル”の提供であると説明。パナソニックの持つ様々な技術を集約して新たなシナジーを生み出す製品づくりに取り組む。一例として、イメージプロセッシング技術と、バイタルコンディション解析技術を合わせ、肌状態のチェックやメイクアップシミュレーションを行える鏡が紹介された。また、4Kテレビと、テレビと連動する照明なども例示された。
そしてAV事業について説明した楠見氏は、「五感を解き放つような製品づくりを目指す。4Kテレビはもちろん、4K BDプレーヤー、4Kムービーカメラ、4K動画撮影も可能なミラーレス一眼カメラ『DMC-GH4』、ウェアラブルカメラなどを、コンシューマー/プロシューマー/ビジネスの各分野を網羅する製品を用意。パナソニックの “4Kワールド”の拡大を進める考えだ」と語った。