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公開日 2014/10/07 22:09

<CEATEC>クラリオンのフルデジタル伝送ヘッドホンは今年度中発売/三菱は「REAL 4K」をアピール

V-Low放送の“ハイレゾ級”放送を聴けるデモも
ファイル・ウェブ編集部
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本日から11日まで幕張メッセで開催される「CEATEC 2014」。本稿ではデジタルヘッドホンを出展したクラリオンや、レーザー光源を使った4K液晶テレビ「REAL 4K」をアピールした三菱電機、V-Low放送のデモを行ったTOKYO FMブースのもようをお伝えする。


クラリオン

クラリオンは、昨年のCEATECにも参考出展していたフルデジタルアクティブヘッドホン(関連ニュース)を更にブラッシュアップしたものを出展していた。今年度中の発売を予定しており、価格は10万円未満になる見込みとのことだ。

参考出展されていたフルデジタル伝送ヘッドホン。外観は2タイプ(ハウジング中央がグロス仕上げのものとヘアライン仕上げのもの)が用意されており、来場者の反応などを見つつ決定するとのこと

音源からスピーカーまで完全デジタル伝送することが大きな特徴のモデル。同社のBluetooth対応ポータブルフルデジタルスピーカー「ZP1」(関連ニュース)や住宅向け埋め込み型フルデジタルスピーカー「ZF160」(関連ニュース)などで既に採用されている技術をヘッドホンに活かしたかたちとなる。

PCとUSB接続してデモを実施

今回出展されたものは、部品の選定を全てやりなおし、昨年モデルより音質を向上したのがポイント。マルチ駆動型平板ドライバーを搭載し、高解像度かつ低歪み、ハイレスポンスな音が持ち味だという。電源は接続機器側から供給する。

本体に電源ボタンを用意。ケーブルは着脱式となる予定

もう片方のハウジングにはボリュームつまみを用意

ケーブルは着脱可能で、USB端子との接続のほか、iOS端末と直接つなげるよう、Lightning to USBケーブルの用意も検討しているとのことだ。

こちらは既に発売中の車載用システム「Z8」。試聴用にコンポのようなかたちに実装して展示していた。


三菱電機


三菱電機のブース
三菱電機は、レーザー光源を使った4K液晶テレビ「REAL 4K」LS1シリーズをアピール。


「REAL 4K」LS1シリーズ
LS1シリーズ(関連ニュース)はバックライトに赤色レーザーと新開発のシアン色LEDを採用。赤色レーザーによって、特に深い赤系の色、赤、ピンク、紫などを鮮やかに再現できるほか、シアン色LEDは青や緑の再現性向上に効果を発揮する。これに赤、青、緑の色純度を高くする高性能カラーフィルターとを組み合わせることで、4K映像のスタジオ規格であるBT.2020の色域カバー率80%以上を実現したのが特徴だ。

バックライトは直下型で、ローカルディミングにも対応。さらに、映像の暗い場所で制御した電力を明るい場所に集中させ、ピーク輝度を高める「輝きダイナミックレンジ」も搭載した。

また、総合出力58Wの「DIATONEサウンドシステム」を搭載。画面から分離した、アルミ製の円筒形タテ型スピーカーボックスを左右に配置している。

2Kモデルを使い、LED光源とレーザー光源の色表現力を比較できるデモも行った

11日にAV評論家・麻倉怜士氏や写真家・高砂淳二氏によるトークセッションのほか、ジャズボーカリストSHANTIさんを迎えてオリジナル4Kコンテンツを紹介するなどといった訴求を行う。

そのほかオーディオナビシステム「DIATONE SOUND. NAVI」搭載の実車でダイヤトーンサウンドを体験することもできた。

「DIATONE SOUND. NAVI」の試聴も行っていた


V-Low放送

TOKYO FMのブースでは、V-Lowマルチメディア放送をアピールしていた。

V-Lowマルチメディア放送は、地上アナログ放送の停波で空いた周波数帯域のうち、旧1〜3chに相当する周波数帯を使って行われるマルチメディア放送。既存のラジオやテレビといった放送と異なり、あらゆるデジタルデータを配信することが可能となっている。ブースではTOKYO FMの人気番組「NISSAN あ、安部礼司〜beyond the average〜」「JET STREAM」などの番組音声をテキスト化表示したり、番組付帯情報配信を行うデモを行っていた。

IP放送との聴き比べも実施。HE-AAC方式の音を“ハイレゾ級”とアピールしていた。

またV-Lowマルチメディア放送は高音質放送の実施も検討中。ブースでは、「JET STREAM」のデモ番組をMPEG-4 HE-AAC方式の256kbps音声で聴けるデモを実施。IPサイマル放送と聴き比べられるほか、スペクトログラムもチェックすることができた。同社はHE-AAC方式の音を“ハイレゾ級”とアピールしていた。

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