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公開日 2014/11/20 10:00
デノン、32bit DSP4基搭載のフラグシップAVアンプ「AVR-X7200W」
HDCP2.2にも無償アップデート対応
デノンは、同ブランド最上位となるドルビーアトモス対応9.2ch AVアンプ「AVR-X7200W」を2015年1月上旬に発売する。価格は350,000円(税抜)。
本機は2012年10月に発売されたAVR-4520(関連ニュース)の後継モデルで、チャンネル毎に基板を独立させた最大出力260Wの9chパワーアンプを搭載。ドルビーアトモスに対応し、外部パワーアンプを用いての最大11.2chプロセッシングに対応する。4基のDSPを搭載することで、ドルビーアトモスに対応しながら、同時に「D.D.S.C.-HD32」や「AL32」も搭載。処理の高負荷化によるトレードオフを排除したという。映像系では、4K/60p/4:4:4/24bitのパススルー入力に対応。HDCP 2.2にも、2015年初夏に実施予定の無償アップデートで対応する。
HDMI端子は8入力/3出力を搭載。先行したデノンの2014年モデルと同様に、Wi-Fi、Bluetoothを内蔵する。ネットワーク/USBメモリーからは、192kHz/24bitまでのWAV/AIFF/FLACや2.8MHz DSDの再生が可能だ。
発表前日に行われたプレス発表会には、デノン全製品の“音決め”を担当する米田晋氏、マーケティンググループの川北裕司氏が登場し、AVR-X7200Wの説明を行った。発表会冒頭で川北氏は、「本機には大きく2つのテーマがありました。ひとつは非常に処理負荷の大きいドルビーアトモスに対応したからといって、トレードオフで音質や機能を省くことは徹底的に避けること。もうひとつは視聴環境に合わせて最適なレンダリングを行うドルビーアトモスの特性を活かすべく、様々な環境に対応できる柔軟性を本機に持たせることでした」とそのコンセプトを説明した。
■最新の32bit DSP「SHARCプロセッサー」を4基搭載
AVR-X7200Wの最大の特徴は、ドルビーアトモスに対応しながら、なおかつデノンのハイエンドAVアンプが搭載してきた機能を引き続き搭載・向上させるために、最新の32bitフローティングポイントDSP「SHARCプロセッサー」を4基搭載した点だ。従来モデルのAVR-4520では、DSPは3基の搭載だった。川北氏によれば、本機も当初はDSPを3基の構成で開発を進めていたが、「D.D.S.C.-HD」や「AL 32 Processing Multi Channel」「Denon Link HD」など従来の機能を省略することなくドルビーアトモスに対応すること、そして何より音質面でDSPの4基仕様が最適と判断されたことから、今回の仕様を実現させたのだという。
■11.2ch(7.2.4)プロセッシングが可能で、アトモス時の割り当ても柔軟に対応
前述のようにパワーアンプを9ch搭載し、本機単体では9.2chの出力に対応。また、外部パワーアンプを組み合わせることで、最大11.2ch(ドルビーアトモス:7.2.4)の同時プロセッシングを行うことができる。プリアウト端子は13.2ch分を搭載、スピーカー端子は11ch分を装備する。川北氏は本機のチャンネルアサイン機能について「再生時には、ドルビーアトモスやストレートデコードでのドルビーTrueHDなどの入力信号に応じて、自動的に再生するチャンネルにパワーアンプが割り振られていきます。こうした点はフロントワイド/ハイトの時代から他社に先駆けて提案してきたことです」とその強みを述べていた。
AVR-X7200W単体におけるドルビーアトモス再生では、「5.1.2」「5.1.4」「7.1.2」「7.1.4」「9.1.2」の各スピーカーは一に対応。さらにトップ/ハイトスピーカーを柔軟にアサインできることも特徴で、5.1.2および7.1.2アサイン時にはフロントハイト(FH)、トップフロント(TF)、トップミドル(TM)、トップリア(TR)、リアハイト(RH)を割り当てることが可能。5.1.4、および7.1.4アサイン時にも、下の表のように様々な割当てを行うことが可能だ。
川北氏は、他社のドルビーアトモス対応AVアンプと比較しても、トップ/ハイトスピーカー割り当ての柔軟性が高いと説明。「アサイン可能なパターンが多いことで、すでにフロントハイトを設置している方や、試聴室の後方高めの位置にサラウンドバックを設置している方など、設置済みのスピーカーを有効に使ってドルビーアトモスを楽しむことが可能です」と長所をアピールしつつ、割り当てのパターンを増やすことが開発において非常に手間がかかったことも明かしていた。
本機は2012年10月に発売されたAVR-4520(関連ニュース)の後継モデルで、チャンネル毎に基板を独立させた最大出力260Wの9chパワーアンプを搭載。ドルビーアトモスに対応し、外部パワーアンプを用いての最大11.2chプロセッシングに対応する。4基のDSPを搭載することで、ドルビーアトモスに対応しながら、同時に「D.D.S.C.-HD32」や「AL32」も搭載。処理の高負荷化によるトレードオフを排除したという。映像系では、4K/60p/4:4:4/24bitのパススルー入力に対応。HDCP 2.2にも、2015年初夏に実施予定の無償アップデートで対応する。
HDMI端子は8入力/3出力を搭載。先行したデノンの2014年モデルと同様に、Wi-Fi、Bluetoothを内蔵する。ネットワーク/USBメモリーからは、192kHz/24bitまでのWAV/AIFF/FLACや2.8MHz DSDの再生が可能だ。
発表前日に行われたプレス発表会には、デノン全製品の“音決め”を担当する米田晋氏、マーケティンググループの川北裕司氏が登場し、AVR-X7200Wの説明を行った。発表会冒頭で川北氏は、「本機には大きく2つのテーマがありました。ひとつは非常に処理負荷の大きいドルビーアトモスに対応したからといって、トレードオフで音質や機能を省くことは徹底的に避けること。もうひとつは視聴環境に合わせて最適なレンダリングを行うドルビーアトモスの特性を活かすべく、様々な環境に対応できる柔軟性を本機に持たせることでした」とそのコンセプトを説明した。
■最新の32bit DSP「SHARCプロセッサー」を4基搭載
AVR-X7200Wの最大の特徴は、ドルビーアトモスに対応しながら、なおかつデノンのハイエンドAVアンプが搭載してきた機能を引き続き搭載・向上させるために、最新の32bitフローティングポイントDSP「SHARCプロセッサー」を4基搭載した点だ。従来モデルのAVR-4520では、DSPは3基の搭載だった。川北氏によれば、本機も当初はDSPを3基の構成で開発を進めていたが、「D.D.S.C.-HD」や「AL 32 Processing Multi Channel」「Denon Link HD」など従来の機能を省略することなくドルビーアトモスに対応すること、そして何より音質面でDSPの4基仕様が最適と判断されたことから、今回の仕様を実現させたのだという。
■11.2ch(7.2.4)プロセッシングが可能で、アトモス時の割り当ても柔軟に対応
前述のようにパワーアンプを9ch搭載し、本機単体では9.2chの出力に対応。また、外部パワーアンプを組み合わせることで、最大11.2ch(ドルビーアトモス:7.2.4)の同時プロセッシングを行うことができる。プリアウト端子は13.2ch分を搭載、スピーカー端子は11ch分を装備する。川北氏は本機のチャンネルアサイン機能について「再生時には、ドルビーアトモスやストレートデコードでのドルビーTrueHDなどの入力信号に応じて、自動的に再生するチャンネルにパワーアンプが割り振られていきます。こうした点はフロントワイド/ハイトの時代から他社に先駆けて提案してきたことです」とその強みを述べていた。
AVR-X7200W単体におけるドルビーアトモス再生では、「5.1.2」「5.1.4」「7.1.2」「7.1.4」「9.1.2」の各スピーカーは一に対応。さらにトップ/ハイトスピーカーを柔軟にアサインできることも特徴で、5.1.2および7.1.2アサイン時にはフロントハイト(FH)、トップフロント(TF)、トップミドル(TM)、トップリア(TR)、リアハイト(RH)を割り当てることが可能。5.1.4、および7.1.4アサイン時にも、下の表のように様々な割当てを行うことが可能だ。
川北氏は、他社のドルビーアトモス対応AVアンプと比較しても、トップ/ハイトスピーカー割り当ての柔軟性が高いと説明。「アサイン可能なパターンが多いことで、すでにフロントハイトを設置している方や、試聴室の後方高めの位置にサラウンドバックを設置している方など、設置済みのスピーカーを有効に使ってドルビーアトモスを楽しむことが可能です」と長所をアピールしつつ、割り当てのパターンを増やすことが開発において非常に手間がかかったことも明かしていた。
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