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公開日 2016/05/17 10:00
デノン、音質を追求したAVアンプ「AVR-X2300W/X1300W」。アトモス/DTS:Xに対応
デノンのHi-Fi技術と最新トレンド技術を融合
デノンは、ドルビーアトモスに対応、DTS:Xにもアップデートで対応予定の7.2ch AVアンプ「AVR-X2300W」「AVR-X1300W」を6月中旬より発売する。
・「AVR-X2300W」 ¥85,000(税抜)
・「AVR-X1300W」 ¥57,500(税抜)
昨年登場の「AVR-X2200W」「AVR-X1200W」(関連ニュース)の後継となる初〜中級AVアンプ。昨年モデルに引き続きドルビーアトモス/DTS:Xに対応する。なおDTS:Xについては、2016年7〜8月に予定されている無償アップデートにより対応する予定。
いずれも7chディスクリート・パワーアンプを搭載。実用最大出力はAVR-X2300Wが185W、AVR-X1300Wは175Wとなる。機能面はほぼ同一の両機だが、アンプやアナログ回路の構成、部品選定では大きく異なっており、AVR-X2300Wは「より音質を突き詰めたモデル」となっている。この点からもデノンは、AVR-X2300Wを「ミドルクラス」として位置付ける。
HDMIは全入出力がHDCP2.2に対応しており、4K/60p、HDR、BT.2020の映像信号のパススルーが可能だ。AVR-X2300Wは8入力/2出力、AVR-X1300Wは6入力/1出力のHDMI端子を搭載。Wi-FiおよびBluetoothも内蔵する。ネットワークおよびUSBメモリーによるハイレゾ再生では、新たに5.6MHz DSDに対応した。以下にその詳細を解説していく。
■アトモスなど最新フォーマットに対応しつつ、アンプとしてのHi-Fi性能を追求
製品発表に先立ち、プレス向けに実施された内覧会では、サウンドマネージャーである山内慎一氏や、設計を担当した高橋佑規氏が登場。本製品について詳細な説明を行った。
本機は「伝統のオーディオマインドと最新トレンド技術の融合」をコンセプトに開発が行われたとのこと。最新フォーマットにいち早く対応しつつ、AVアンプはあくまで“アンプ”であるという思想のもと、根本からデノンのHi-Fi技術を盛り込んでいくことを目指した。
特に重視したという要素は3つ。1つ目は最新フォーマットへのいち早い対応による、ソースを選ばない接続性。2つ目はハイレゾオーディオおよびオブジェクトオーディオ(ドルビーアトモス、DTS:X)という膨大な情報量をもつソースを的確に処理できる大容量デジタル演算処理セクション。3つ目は、デノンがこれまで培ってきたオーディオ技術(同社は“オーセンティックな手法”と説明する)を活かした伝統的なアナログオーディオセクションだ。
■プリアンプ部を刷新。エネルギッシュかつ壮大なサウンドを狙う
その上で掲げられたサウンドデザインのコンセプトは「Make It Spectacular(エネルギッシュで壮大なサウンドへ)」。昨年モデルのコンセプト「More Energetic」からさらに一歩踏み込んで、上述のようにハイレゾオーディオとオブジェクトオーディオの魅力を最大限引き出すことを狙ったという。山内氏は本機のサウンドについて以下のように解説する。
「2000番台、1000番台共に、毎年のモデルチェンジの中で着実な改良を積み重ねてきましたが、今回の2モデルもその例に漏れず、さらに大きな進化/進歩を実現しています。昨年以来、デノンサウンドのテーマとして“ビビッド”と“スペーシャス”を掲げてきましたが、本機ではそれをマルチチャンネルに展開することを目指しました。結果的に実現したその音は“スペクタキュラー”(編集部注:壮観なさま。華やかな様子)と表現できます。抑揚やダイナミズム、強弱といった要素をより明確にして、“オーディオ的なサウンド”をAVアンプながら実現できたと自負しています」(山内氏)。
高橋氏が“音の要”としてまず挙げたのはプリアンプ部だ。プリアンプ・ボードは新たに設計され、ヒートシンクや電源トランスからの振動を受けにくく、かつ信号経路の最短化を考慮したレイアウトが採用された。さらに、インピーダンスの高いアナログ出力端子を、トランスからできるだけ距離を置いて配置することで、ノイズの影響を低減したという。
・「AVR-X2300W」 ¥85,000(税抜)
・「AVR-X1300W」 ¥57,500(税抜)
昨年登場の「AVR-X2200W」「AVR-X1200W」(関連ニュース)の後継となる初〜中級AVアンプ。昨年モデルに引き続きドルビーアトモス/DTS:Xに対応する。なおDTS:Xについては、2016年7〜8月に予定されている無償アップデートにより対応する予定。
いずれも7chディスクリート・パワーアンプを搭載。実用最大出力はAVR-X2300Wが185W、AVR-X1300Wは175Wとなる。機能面はほぼ同一の両機だが、アンプやアナログ回路の構成、部品選定では大きく異なっており、AVR-X2300Wは「より音質を突き詰めたモデル」となっている。この点からもデノンは、AVR-X2300Wを「ミドルクラス」として位置付ける。
HDMIは全入出力がHDCP2.2に対応しており、4K/60p、HDR、BT.2020の映像信号のパススルーが可能だ。AVR-X2300Wは8入力/2出力、AVR-X1300Wは6入力/1出力のHDMI端子を搭載。Wi-FiおよびBluetoothも内蔵する。ネットワークおよびUSBメモリーによるハイレゾ再生では、新たに5.6MHz DSDに対応した。以下にその詳細を解説していく。
■アトモスなど最新フォーマットに対応しつつ、アンプとしてのHi-Fi性能を追求
製品発表に先立ち、プレス向けに実施された内覧会では、サウンドマネージャーである山内慎一氏や、設計を担当した高橋佑規氏が登場。本製品について詳細な説明を行った。
本機は「伝統のオーディオマインドと最新トレンド技術の融合」をコンセプトに開発が行われたとのこと。最新フォーマットにいち早く対応しつつ、AVアンプはあくまで“アンプ”であるという思想のもと、根本からデノンのHi-Fi技術を盛り込んでいくことを目指した。
特に重視したという要素は3つ。1つ目は最新フォーマットへのいち早い対応による、ソースを選ばない接続性。2つ目はハイレゾオーディオおよびオブジェクトオーディオ(ドルビーアトモス、DTS:X)という膨大な情報量をもつソースを的確に処理できる大容量デジタル演算処理セクション。3つ目は、デノンがこれまで培ってきたオーディオ技術(同社は“オーセンティックな手法”と説明する)を活かした伝統的なアナログオーディオセクションだ。
■プリアンプ部を刷新。エネルギッシュかつ壮大なサウンドを狙う
その上で掲げられたサウンドデザインのコンセプトは「Make It Spectacular(エネルギッシュで壮大なサウンドへ)」。昨年モデルのコンセプト「More Energetic」からさらに一歩踏み込んで、上述のようにハイレゾオーディオとオブジェクトオーディオの魅力を最大限引き出すことを狙ったという。山内氏は本機のサウンドについて以下のように解説する。
「2000番台、1000番台共に、毎年のモデルチェンジの中で着実な改良を積み重ねてきましたが、今回の2モデルもその例に漏れず、さらに大きな進化/進歩を実現しています。昨年以来、デノンサウンドのテーマとして“ビビッド”と“スペーシャス”を掲げてきましたが、本機ではそれをマルチチャンネルに展開することを目指しました。結果的に実現したその音は“スペクタキュラー”(編集部注:壮観なさま。華やかな様子)と表現できます。抑揚やダイナミズム、強弱といった要素をより明確にして、“オーディオ的なサウンド”をAVアンプながら実現できたと自負しています」(山内氏)。
高橋氏が“音の要”としてまず挙げたのはプリアンプ部だ。プリアンプ・ボードは新たに設計され、ヒートシンクや電源トランスからの振動を受けにくく、かつ信号経路の最短化を考慮したレイアウトが採用された。さらに、インピーダンスの高いアナログ出力端子を、トランスからできるだけ距離を置いて配置することで、ノイズの影響を低減したという。
次ページデジタル回路基板も刷新。DACのポストフィルターも見直し
- ジャンルAVアンプ
- ブランドDENON
- 型番AVR-X2300W
- 発売日2016年6月中旬
- 価格85,000円(税抜)
【SPEC】●定格出力(8Ω、20Hz〜20kHz、THD0.08%):フロント/サラウンド/サラウンドバック…各95W×2、センター…95W ●実用最大出力(6Ω、1kHz、THD10%、1ch駆動):185W ●周波数特性:10Hz〜100kHz(+1,-3dB、ダイレクトモード時) ●Bluetoothバージョン:Ver.2.1+EDR ●対応プロファイル:A2DP/AVRCP ●対応コーデック:SBC/AAC ●接続端子:HDMI×入力8/出力2、コンポジット×入力2/出力1、コンポーネント×入力2/出力1、アナログ音声入力×4、光デジタル入力×2、サブウーファープリ出力×2、ゾーンプリ出力×1、ヘッドホン出力×1、USB×1、LAN×1、他 ●消費電力:500W ●外形寸法:434W×235H×339Dmm(アンテナを立てた場合。アンテナを寝かせた場合は167Hmm) ●質量:9.4kg
- ジャンルAVアンプ
- ブランドDENON
- 型番AVR-X1300W
- 発売日2016年6月中旬
- 価格57,500円(税抜)
【SPEC】●定格出力(8Ω、20Hz〜20kHz、THD0.08%):フロント/サラウンド/サラウンドバック…各80W×2、センター…80W ●実用最大出力(6Ω、1kHz、THD10%、1ch駆動):175W ●周波数特性:10Hz〜100kHz(+1,-3dB、ダイレクトモード時) ●Bluetoothバージョン:Ver.2.1+EDR ●対応プロファイル:A2DP/AVRCP ●対応コーデック:SBC/AAC ●接続端子:HDMI×入力6/出力1、コンポジット×入力2/出力1、アナログ音声入力×2、光デジタル入力×2、サブウーファープリ出力×2、ヘッドホン出力×1、USB×1、LAN×1、他 ●消費電力:430W ●外形寸法:434W×215H×339Dmm(アンテナを立てた場合。アンテナを寝かせた場合は151Hmm) ●質量:8.5kg