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公開日 2016/07/29 13:07
スカパー!、世界初の4K HDR放送を10月4日開始。東芝「レグザZ20X」が対応
他社テレビも順次アップデート対応
スカパーJSATは、世界初の4K HDR放送を10月4日より開始する。この4K HDR放送に対応テレビ第一弾として、東芝“レグザ”「Z20X」が8月下旬よりアップデートを実施する。
■HLG方式での4K HDR放送を10月4日から開始
4K専門チャンネル「スカパー!4K 体験」の一部時間帯で4K HDR放送を実施。当面は週2回、火曜と木曜の夜に約1時間の放送を行う。
4K放送対応の「スカパー!プレミアムサービス」または「スカパー!プレミアムサービス光」の受信環境があれば、追加料金なしで無料で視聴可能。来春を目処に「4K総合」と「4K映画」にも展開を予定している。
前述のように、まず最初に東芝の「レグザ Z20X」が今回の4K HDR放送に対応(関連ニュース)。他社製品においても今秋以降順次対応する予定。
HDRはHybrid Log Gamma方式を採用。今後もすべてのHDRコンテンツをHLG方式で放送する。オープニング番組として、「CGプロデューサー ヤナイ君 〜プロジェクションマッピング篇〜(仮)」を放送するほか、BSスカパー!で放送したオリジナルドラマ「螻蛄(けら)」全5話を4K HDRで改めて放送する。
なお同社ではこの他にもHDRコンテンツの制作を進めており、放送作品や放送時間は順次拡充していく。ローンチの10月4日時点でも「CGプロデューサー ヤナイ君」「螻蛄」以外のHDR作品も用意されるという。
「CGプロデューサー ヤナイ君」は、スカパー!とイマジカ・ロボットホールディングスの共同制作。同ホールディングの(株)ロボットが番組の企画・制作を、(株)IMAGICAが技術をそれぞれ担当する。
番組は、ヤナイ君が昨今注目されているプロジェクションマッピングの仕組みと技術をわかりやすく説明するという内容。後半は伊勢スペイン村を舞台に、夏休みイベントの実際のプロジェクションマッピング映像を、「4K HDRならではの高精細で大幅な輝度レンジにより臨場感たっぷりに伝える」としている。初回放送は10月4日の午後10時15分から。
HLG方式は、NHKと英国BBCが開発して今年7月に国際標準化されたHDR規格。放送用途に適するよう意図して開発されたことが特徴だ。同社執行役員で有料多チャンネル事業部門カスタマー事業本部長の古屋金哉氏は、ST2084方式(ドルビーPGガンマ)とHLGは正確な相互変換が可能だと紹介したほか、「HLGはHDR非対応テレビとも互換性があり、テレビ側がHLG非対応な場合は通常のSDRとして再生できる」と、メリットを説明した。
■今後も4Kコンテンツを積極展開
代表取締役執行役員社長の高田真治氏は、大型テレビにおける4Kモデルの構成比が高まっていることに触れ、「これから2020年に向けて、地アナ停波時にテレビを購入した人たちの買い替えタイミングが来る。そうなると4Kテレビの普及はますます加速するだろう」とコメント。
こうした状況を背景に、今回世界で初めて一般視聴者向けの4K HDR放送をスタートさせるとし、「これまで以上の高精細な放送に取り組んでいく」と述べた。
また、取締役執行役員専務 有料多チャンネル事業部門長の小牧次郎氏は、今年4月に行った4Kに関する調査結果に言及。4Kテレビの所有率はまだ2.8%程度だが、購入意欲のある回答者が半数を超えていたことを紹介する。
一方、「4Kのコンテンツが充実してきたと思うか」という質問には約35%が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答。「実際の所有率がまだ2%ちょっとなのに、コンテンツが充実していると思っている回答がこれほど多いのは、逆に、いかに4Kがまだ認知・理解が進んでいないかということを表しているのではないか」と語る。
また、この6月末時点でのスカパー!での4Kチャンネルの契約数について「残念ながら約15,000世帯」と紹介。こうした状況を変え、4Kへの認知・理解を向上させることがスカパー!の使命だとし、今後も積極的に4Kコンテンツを放送していくと述べた。
なお、スカパー!ではJリーグの4K中継も行っているが、既報の通りJリーグは来季から英国のパフォームグループと10年間の放映権契約を締結。同グループによる「DAZN(ダ・ゾーン)」での配信が決まっている。
この点について小牧氏は、「サブライセンスを獲得してスカパー!でも中継を続けるかなど、今後のことは現時点ではまったくの未定。(契約がある)今年いっぱいはこれまでどおり全力でJリーグを放送していく」とした。
そのほか発表会には、スカパー!の4K HDR放送対応テレビ第一弾となるレグザZ20Xを展開する東芝映像ソリューションから、常務取締役 統括技師長の安木成次郎氏も出席。
安木氏は、ソフトウェアアップデートでHLG方式のHDRにも対応できる映像エンジン「4KレグザエンジンHDR PRO」の処理能力の高さと、ピーク輝度1,000nitという性能を持つZ20Xが「スカパー!の4K HDRを表現するのに最適なモデルだと思っている」とアピール。「今後もスカパー!4Kチューナー内蔵モデルのラインナップを強化していく。ぜひご期待いただきたい」とコメントした。
■HLG方式での4K HDR放送を10月4日から開始
4K専門チャンネル「スカパー!4K 体験」の一部時間帯で4K HDR放送を実施。当面は週2回、火曜と木曜の夜に約1時間の放送を行う。
4K放送対応の「スカパー!プレミアムサービス」または「スカパー!プレミアムサービス光」の受信環境があれば、追加料金なしで無料で視聴可能。来春を目処に「4K総合」と「4K映画」にも展開を予定している。
前述のように、まず最初に東芝の「レグザ Z20X」が今回の4K HDR放送に対応(関連ニュース)。他社製品においても今秋以降順次対応する予定。
HDRはHybrid Log Gamma方式を採用。今後もすべてのHDRコンテンツをHLG方式で放送する。オープニング番組として、「CGプロデューサー ヤナイ君 〜プロジェクションマッピング篇〜(仮)」を放送するほか、BSスカパー!で放送したオリジナルドラマ「螻蛄(けら)」全5話を4K HDRで改めて放送する。
なお同社ではこの他にもHDRコンテンツの制作を進めており、放送作品や放送時間は順次拡充していく。ローンチの10月4日時点でも「CGプロデューサー ヤナイ君」「螻蛄」以外のHDR作品も用意されるという。
「CGプロデューサー ヤナイ君」は、スカパー!とイマジカ・ロボットホールディングスの共同制作。同ホールディングの(株)ロボットが番組の企画・制作を、(株)IMAGICAが技術をそれぞれ担当する。
番組は、ヤナイ君が昨今注目されているプロジェクションマッピングの仕組みと技術をわかりやすく説明するという内容。後半は伊勢スペイン村を舞台に、夏休みイベントの実際のプロジェクションマッピング映像を、「4K HDRならではの高精細で大幅な輝度レンジにより臨場感たっぷりに伝える」としている。初回放送は10月4日の午後10時15分から。
HLG方式は、NHKと英国BBCが開発して今年7月に国際標準化されたHDR規格。放送用途に適するよう意図して開発されたことが特徴だ。同社執行役員で有料多チャンネル事業部門カスタマー事業本部長の古屋金哉氏は、ST2084方式(ドルビーPGガンマ)とHLGは正確な相互変換が可能だと紹介したほか、「HLGはHDR非対応テレビとも互換性があり、テレビ側がHLG非対応な場合は通常のSDRとして再生できる」と、メリットを説明した。
■今後も4Kコンテンツを積極展開
代表取締役執行役員社長の高田真治氏は、大型テレビにおける4Kモデルの構成比が高まっていることに触れ、「これから2020年に向けて、地アナ停波時にテレビを購入した人たちの買い替えタイミングが来る。そうなると4Kテレビの普及はますます加速するだろう」とコメント。
こうした状況を背景に、今回世界で初めて一般視聴者向けの4K HDR放送をスタートさせるとし、「これまで以上の高精細な放送に取り組んでいく」と述べた。
また、取締役執行役員専務 有料多チャンネル事業部門長の小牧次郎氏は、今年4月に行った4Kに関する調査結果に言及。4Kテレビの所有率はまだ2.8%程度だが、購入意欲のある回答者が半数を超えていたことを紹介する。
一方、「4Kのコンテンツが充実してきたと思うか」という質問には約35%が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答。「実際の所有率がまだ2%ちょっとなのに、コンテンツが充実していると思っている回答がこれほど多いのは、逆に、いかに4Kがまだ認知・理解が進んでいないかということを表しているのではないか」と語る。
また、この6月末時点でのスカパー!での4Kチャンネルの契約数について「残念ながら約15,000世帯」と紹介。こうした状況を変え、4Kへの認知・理解を向上させることがスカパー!の使命だとし、今後も積極的に4Kコンテンツを放送していくと述べた。
なお、スカパー!ではJリーグの4K中継も行っているが、既報の通りJリーグは来季から英国のパフォームグループと10年間の放映権契約を締結。同グループによる「DAZN(ダ・ゾーン)」での配信が決まっている。
この点について小牧氏は、「サブライセンスを獲得してスカパー!でも中継を続けるかなど、今後のことは現時点ではまったくの未定。(契約がある)今年いっぱいはこれまでどおり全力でJリーグを放送していく」とした。
そのほか発表会には、スカパー!の4K HDR放送対応テレビ第一弾となるレグザZ20Xを展開する東芝映像ソリューションから、常務取締役 統括技師長の安木成次郎氏も出席。
安木氏は、ソフトウェアアップデートでHLG方式のHDRにも対応できる映像エンジン「4KレグザエンジンHDR PRO」の処理能力の高さと、ピーク輝度1,000nitという性能を持つZ20Xが「スカパー!の4K HDRを表現するのに最適なモデルだと思っている」とアピール。「今後もスカパー!4Kチューナー内蔵モデルのラインナップを強化していく。ぜひご期待いただきたい」とコメントした。