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公開日 2017/03/14 11:25
JVCケンウッド、「ビクター」ブランド復活を発表
“周年記念モデル”を各ブランドで投入へ
JVCケンウッドは、ビクターブランドの復活を発表。また、ケンウッドの創立70周年、JVC(日本ビクター)の創立90周年を記念したモデルをJVC、ケンウッド、ビクターの各ブランドから発売する。
ビクターブランドは、JVCブランドとケンウッドブランドに当てはまらない、独創的な製品を展開するブランドとして展開するとのこと。今後は、JVC、ケンウッド、そしてビクターの3ブランドで製品を展開していく。
JVCケンウッドとしての経営統合から5周年を迎えたこと、そして上記のようにケンウッド/トリオブランド(春日無線電気商会)の70周年、JVC/ビクターブランド(日本ビクター)の90周年という節目を迎えるにあたり、同社代表取締役社長 兼 CEOの辻孝夫氏がブランド戦略を発表。ビクターブランドの復活と、各ブランドの周年記念モデルの発売を明らかにした。
ビクターブランドについては、「Victorが90年にわたり実現してきた音と映像の革新は、時代が変わってもその歴史が止まることはない」とアピール。「革新の歴史に誇りを持ち、音と映像の世界において、多彩なアプローチで探求を続ける。ビクターは『時代をつくる』ブランドだ」としている。
同社では、日本ビクターとケンウッドがそれぞれで活動していた2007年までを「JK1.0」時代、経営統合した2008年から2016年までを「JK2.0」時代、そして経営体制を新たにした2016年6月からを「JK3.0」時代だと定義付けていると説明。
「JK2.0は経営再建の時期だったが、JK3.0ですべてを一新し拡大成長の期間に入った」(辻氏)とし、各ブランドそれぞれで周年記念を迎える節目の年に、ビクターブランドの復活、周年記念モデルの発売という2つの活動を展開する。
JVCは元々ビクターの海外ブランドだったものをグローバルブランドとして日本市場でも統一して使用するようになったもの。「JK2.0」時代に、経営再建などのために研究開発抑制を行ったことに伴って、ビクターのDNA“探究心”も薄れてしまったという反省を踏まえ、今回、この「誇りと探究心」を復活させ、「時代をつくる」ブランドとしてビクターブランドを展開していく。
なお、JVCブランドは「人の感覚を高める新鮮な発想力で『豊かな生活を提供する』プロダクトブランド」、ケンウッドブランドは「鋭い視点、鋭い視野で『限界を超越する』プロダクトブランド」だと定義。JVCは、日本ビクター時代からの「文化に貢献、社会に奉仕」するDNAを、ケンウッドブランドは「鋭さ・先進性・高品質」というDNAを持ったブランドと定義付け、製品展開を行う。
辻氏はまた、これら2つの取り組み以外にもJK3.0時代として“尖った”ソリューションを提供していくとコメント。「当社は一万一千件の知財を保有しているし、知財化されていないノウハウも多数持っている。こうした“埋もれた技術”を視点を変えて利活用することで、新たなイノベーションを創出している」とした。
その一例として辻氏は、カメラ技術を活用したドライブレコーダーが参入からわずか6ヶ月でトップシェアに成長し今もその地位を維持していること、光ディスク技術がガン治療の研究に応用されていることなどを紹介。自然音をハイレゾ音源で再現するソリューション「KooNe」を導入したカーディーラーで新車の成約率が上がるなどの効果も上がっているという。
また、ヘッドホンとポータブルプレーヤーでのリスニングが盛り上がっている昨今の状況について「頭内定位のため、音の発生源との距離感や、音の定位感への“欠乏感”が発生する。手軽で便利だが、もっと探求できる」と表現。この“実態への欠乏感”を多くの人が感じて音楽ライブへのニーズが高まったため、音楽ソフトの売上が下がるなかでライブ売上が上がっているという考えを述べた。
そして、この“ヘッドホンリスニングでの実態への欠乏感”を満たす新技術が、別項で紹介している「EXOFIELD(エクソフィールド)」だとコメント。「ヘッドホンが誕生して120年。ステレオヘッドホンが生まれてからは60年という歴史。今度は我々がヘッドホンの新しい文化を築く」と新技術をアピールした。
また、本日の発表会には日本オーディオ協会の校條亮治会長もゲストとして登壇。「ビクターという歴史あるブランドの再登場、そしてエクソフィールドという新技術をJVCケンウッドが同時発表したことに、協会としても最大の敬意を表したい」と、JVCケンウッドの取り組みに賛辞を送った。
校條氏はまた、かつては生演奏でしか楽しめなかった音楽が、録音技術の登場によって家庭などでも楽しめるようになったこと、そしてその後の技術革新でさらに音楽が身近で手軽なものになった状況に言及。「ただ、便利になる一方で、音楽の希少価値が薄まってしまった一面もあるのではないか。その結果、クリエーターが大変な苦労をして生み出しているのに、音楽は無料で手に入るものだと認識されるようにもなっている」と語る。
こうした状況に対し、オーディオメーカーなどは“感性価値”を追求することが重要だと校條氏は提言。「アナログ技術とデジタル技術の融合」「ホームオーディとモバイルオーディオの融合」「ビジュアルとオーディオの融合」「ビギナーとマニア、プロフェッショナルの融合」という4つの融合戦略を掲げ、これらで感性価値を追求し、オーディオにおける“感動創造”に挑戦していくべきだとした。
ビクターブランドは、JVCブランドとケンウッドブランドに当てはまらない、独創的な製品を展開するブランドとして展開するとのこと。今後は、JVC、ケンウッド、そしてビクターの3ブランドで製品を展開していく。
JVCケンウッドとしての経営統合から5周年を迎えたこと、そして上記のようにケンウッド/トリオブランド(春日無線電気商会)の70周年、JVC/ビクターブランド(日本ビクター)の90周年という節目を迎えるにあたり、同社代表取締役社長 兼 CEOの辻孝夫氏がブランド戦略を発表。ビクターブランドの復活と、各ブランドの周年記念モデルの発売を明らかにした。
ビクターブランドについては、「Victorが90年にわたり実現してきた音と映像の革新は、時代が変わってもその歴史が止まることはない」とアピール。「革新の歴史に誇りを持ち、音と映像の世界において、多彩なアプローチで探求を続ける。ビクターは『時代をつくる』ブランドだ」としている。
同社では、日本ビクターとケンウッドがそれぞれで活動していた2007年までを「JK1.0」時代、経営統合した2008年から2016年までを「JK2.0」時代、そして経営体制を新たにした2016年6月からを「JK3.0」時代だと定義付けていると説明。
「JK2.0は経営再建の時期だったが、JK3.0ですべてを一新し拡大成長の期間に入った」(辻氏)とし、各ブランドそれぞれで周年記念を迎える節目の年に、ビクターブランドの復活、周年記念モデルの発売という2つの活動を展開する。
JVCは元々ビクターの海外ブランドだったものをグローバルブランドとして日本市場でも統一して使用するようになったもの。「JK2.0」時代に、経営再建などのために研究開発抑制を行ったことに伴って、ビクターのDNA“探究心”も薄れてしまったという反省を踏まえ、今回、この「誇りと探究心」を復活させ、「時代をつくる」ブランドとしてビクターブランドを展開していく。
なお、JVCブランドは「人の感覚を高める新鮮な発想力で『豊かな生活を提供する』プロダクトブランド」、ケンウッドブランドは「鋭い視点、鋭い視野で『限界を超越する』プロダクトブランド」だと定義。JVCは、日本ビクター時代からの「文化に貢献、社会に奉仕」するDNAを、ケンウッドブランドは「鋭さ・先進性・高品質」というDNAを持ったブランドと定義付け、製品展開を行う。
辻氏はまた、これら2つの取り組み以外にもJK3.0時代として“尖った”ソリューションを提供していくとコメント。「当社は一万一千件の知財を保有しているし、知財化されていないノウハウも多数持っている。こうした“埋もれた技術”を視点を変えて利活用することで、新たなイノベーションを創出している」とした。
その一例として辻氏は、カメラ技術を活用したドライブレコーダーが参入からわずか6ヶ月でトップシェアに成長し今もその地位を維持していること、光ディスク技術がガン治療の研究に応用されていることなどを紹介。自然音をハイレゾ音源で再現するソリューション「KooNe」を導入したカーディーラーで新車の成約率が上がるなどの効果も上がっているという。
また、ヘッドホンとポータブルプレーヤーでのリスニングが盛り上がっている昨今の状況について「頭内定位のため、音の発生源との距離感や、音の定位感への“欠乏感”が発生する。手軽で便利だが、もっと探求できる」と表現。この“実態への欠乏感”を多くの人が感じて音楽ライブへのニーズが高まったため、音楽ソフトの売上が下がるなかでライブ売上が上がっているという考えを述べた。
そして、この“ヘッドホンリスニングでの実態への欠乏感”を満たす新技術が、別項で紹介している「EXOFIELD(エクソフィールド)」だとコメント。「ヘッドホンが誕生して120年。ステレオヘッドホンが生まれてからは60年という歴史。今度は我々がヘッドホンの新しい文化を築く」と新技術をアピールした。
また、本日の発表会には日本オーディオ協会の校條亮治会長もゲストとして登壇。「ビクターという歴史あるブランドの再登場、そしてエクソフィールドという新技術をJVCケンウッドが同時発表したことに、協会としても最大の敬意を表したい」と、JVCケンウッドの取り組みに賛辞を送った。
校條氏はまた、かつては生演奏でしか楽しめなかった音楽が、録音技術の登場によって家庭などでも楽しめるようになったこと、そしてその後の技術革新でさらに音楽が身近で手軽なものになった状況に言及。「ただ、便利になる一方で、音楽の希少価値が薄まってしまった一面もあるのではないか。その結果、クリエーターが大変な苦労をして生み出しているのに、音楽は無料で手に入るものだと認識されるようにもなっている」と語る。
こうした状況に対し、オーディオメーカーなどは“感性価値”を追求することが重要だと校條氏は提言。「アナログ技術とデジタル技術の融合」「ホームオーディとモバイルオーディオの融合」「ビジュアルとオーディオの融合」「ビギナーとマニア、プロフェッショナルの融合」という4つの融合戦略を掲げ、これらで感性価値を追求し、オーディオにおける“感動創造”に挑戦していくべきだとした。