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公開日 2018/11/15 15:44
レコードジャケット大のボードから音楽再生&歌詞表示。Lyric Speakerに新デザインの「Canvas」登場
よりインテリアや生活に馴染む外観に
COTODAMA社は、音楽と同期して筐体に歌詞を表示するスピーカー“Lyric Speaker”の新モデルとして「Lyric Speaker Canvas」を11月16日から発売する。価格は165,000円(税抜)。
歌詞を自動でビジュアライズする技術『Lyric Sync Technology』を搭載し、筐体に再生楽曲の歌詞を表示することができるスピーカーシステム。従来モデル「Lyric Speaker」では、筐体に面発光の透過スクリーンを採用し、再生した楽曲の歌詞を曲調に合わせたフォントや動きを用いたモーショングラフィックとしてスクリーンに表示していた(関連ニュース)。
Lyric Speaker Canvasは7月に発表されたモデルで(関連ニュース)、レコードジャケットを立てかけたような、正方形の2枚のボードを組み合わせたデザインで、ブラックカラーの前面部が歌詞を表示、シルバーカラーの背面部がスピーカーとなっている。
2つのボードを大きなバッフル板として活用して、効率的に音を反射させる設計を施しているとのこと。また壁もスピーカーの共鳴部として活用できる「リア・リフレクション方式」を採用し、壁際に配置することでより豊かな低音域と伸びやかな高音域を実現するとしている。
ユニットはフルレンジと3インチウーファーを各1基ずつ搭載、出力は12W+20Wの合計32W。筐体素材はABS、アクリル板、スチールを採用している。操作はアプリ「Lyric speaker」を用いて行う。iOS/Android版をそれぞれ用意し、機器との接続はWi-Fiのみで、Bluetoothには対応していない。Wi-Fiは802.11a/b/g/n/ac、WMM。
再生可能な音楽サービスは、iOS版ではAirPlayを通してApple Music/Amazon Music/プチリリ/レコチョクベスト/KK BOX、GoogleCastを用いてAmazon/Google Play Music/Spotify/AWA/うたパスに対応。AndroidはGoogleCastを用いてAmazon Music/Google Play Music/Spotify/AWA/うたパスに対応する。なおいずれもSpotify PremiumユーザーであればSpotify Connectの利用も可能となる。
対応端末はiOS10以上のiPhone6以降、iPad Air2以降、第5世代以降のiPod touch、Android 4.4以降を搭載したモバイル端末、アプリをダウンロード可能なMac、Windows PCまたはChromebook。周波数特性は40Hz ~ 20kHz。消費電力は最大36W、外径寸法は48W×40H×12Dcm、質量は5.2kg。
同社は本日製品発表会を開催。東京ミッドタウン日比谷にある「Billboard cafe & dining」にて製品紹介およびデモンストレーションを実施、またゲストにアーティストのスキマスイッチを招いたトークセッションも行われた。
開発者である斉藤迅氏は、Lyric Speakerのコンセプトとして「デジタル時代の歌詞カード」と説明。「COTODAMAという社名のとおり、言葉には魂があると思っていて、その力によって心が動かされることはたくさんあると思う。音楽と一緒に聴く歌詞は特に強い力を持っていると思っていて、Lyric Speakerでは『歌の力の全て』を余すことなく味わえる、より楽しめる形を模索して製品作りをしてきた」と語る。
Lyric Speaker Canvasの開発にあたっては特にデザインに注力したとのこと。従来モデルは特徴的で存在感あるものであったが、よりインテリアに合わせやすく、様々な場所に置きやすいデザインという構想の元で考案したと説明する。
また従来製品のユーザーから、“音楽を聴きながら歌詞を改めて見ることで、新たな気づきが多く得られた”という声が多くあったことを挙げ、「レコードや絵画など、アート作品を飾ることでインスピレーションを受けるような体験と同じく、暮らしの中に歌詞があることで、今まで気づかなかったことに気づけたりするような存在を目指した」とした。
Lyric Speaker Canvasでは、GoogleCastを利用して、Chromecast build-in対応スピーカーなどとLyric Speaker Canvas本体を連携して同時再生が可能となっており、「Googleホームなどとの連携により、さらに生活に馴染む製品になっていると思う」と語る。なお、GoogleCastで連携可能なスピーカー台数は公表されていないとのことだが、同社で試したところ5台程度は遅延なく同時再生できることを確認しているという。
さらに側面にアナログ出力端子を新たに装備し、ユーザーが所有するスピーカーを用いた同時再生も可能にした。アナログ端子について斎藤氏は、従来ユーザーから「自宅にあるスピーカーも使って歌詞表示を楽しみたい」という意見があり今回新たに搭載したと説明する。
歌詞情報はSync Power社の240万曲以上ある歌詞データベースから取得、楽曲ごとに合わせたフォントやモーショングラフィックを再生しながらその場で生成しているとのこと。斎藤氏は「それぞれの楽曲を100%味わえるよう、バラード系では明朝体、テンポの速い楽曲はゴシック体とするなど印象に合わせてデザインしている」と説明。なお表示デザインは随時アップデートにて追加されていくとのこと。
搭載する独自技術「Lyric Sync Technology」は他にも、DJツールであったり、音楽ライブでモニターに表示する歌詞演出、歌詞を表示するMVを自動生成するリリックビデオツールとしても提供しているとのこと。
なお、従来モデルではAndroid端末と純正再生プレーヤーでGoogle Castする場合のみ最大96kHz/24bitのハイレゾ再生を可能にしていたが、Lyric Speaker Canvasではハイレゾ非対応とのこと。音質面ではより効率的に前に音を出すような設計になったことで、「さらにリッチなサウンドになっていると思う」と説明した。
11月16日からは、代官山蔦屋書店/二子玉川蔦屋家電/ザ・コンランショップ新宿本店・丸の内店・名古屋店・福岡店にて販売をスタート。12月に向けて量販店など取り扱い店舗は順次拡大していく予定とした。
スキマスイッチの大橋卓弥氏、常田真太郎氏を招いたトークセッションでは、Lyric Speaker Canvasを使って『未来花(ミライカ)for Anniversary』『全力少年』の2曲をデモンストレーションした。
大橋氏は製品について、「行間に込めた思いまでより伝わりやすく表現してくれると思う」とコメント。『未来花 for Anniversary』はバンドバージョンの楽曲だが、当初ピアノと歌のみで製作されたもので、「楽曲も歌詞もシンプルを心がけて製作した作品で、歌詞を見ながら聴くことで、より自然と言葉が入っていくなと実感した」と語る。
常田氏も「作り手として言いたかったことをストレートに伝えて、よりダイレクトに音楽を受け取ってもらえるように感じる」とし、さらに歌詞については「歌詞カードをイラストのように捉えていて、段落も気にしながら作っている。そうした行間や段落などで表現したことまで反映されているのがすごいなと思う」と語った。
フォント選択やモーショングラフィックのデザインについて、「テンポのある楽曲は特に、歌詞が素早く変わっていくので、インテリアに溶け込みながらも、そこから曲をよりしっかり聴いてみたくなるということに繋がるのでは」と大橋氏。「今はCDを持ってる人も少ないので、歌詞が気になった時、検索しなくても表示してくれるのも良い。日本語を大切に書いているので、感じてもらえたら嬉しい」した。
また、「自分たちは歌詞の作り方として、全部書いてしまうのではなく、間引いて行間に思いを込めることも多いので、やはり行間まで感じられるのが一番良いと思う」とし、「作り手としては音楽と向き合って聴いてほしい。目で見ている内に、文字やモーションによって最初思っていたことと違う意味を感じたりすることもある。流れ方も常に変わるので、一回一回その瞬間を楽しむという体験は、音楽と共通する部分」と語った。
常田氏は「曲作り自体はアナログな手触りや温かさを大事にしてやっているけど、機材はデジタル化していて、テクノロジーが手助けしてくれると実感している。Lyric Speaker Canvasもまさに最先端テクノロジーといった感じ。より深くリスナーに音楽を届けられると同時に、そうしたテクノロジーを通しても、思いや伝えたいことが無くならずしっかり届くような作品作りを心がけたい」とした。
YouTubeのPhile-webチャンネルでは、Lyric speaker Canvasが『未来花(ミライカ)for Anniversary』『全力少年』の2曲を再生するデモンストレーションの様子を掲載。曲調で異なるモーショングラフィックやフォント、段落の表現などぜひ確認してみていただきたい。
歌詞を自動でビジュアライズする技術『Lyric Sync Technology』を搭載し、筐体に再生楽曲の歌詞を表示することができるスピーカーシステム。従来モデル「Lyric Speaker」では、筐体に面発光の透過スクリーンを採用し、再生した楽曲の歌詞を曲調に合わせたフォントや動きを用いたモーショングラフィックとしてスクリーンに表示していた(関連ニュース)。
Lyric Speaker Canvasは7月に発表されたモデルで(関連ニュース)、レコードジャケットを立てかけたような、正方形の2枚のボードを組み合わせたデザインで、ブラックカラーの前面部が歌詞を表示、シルバーカラーの背面部がスピーカーとなっている。
2つのボードを大きなバッフル板として活用して、効率的に音を反射させる設計を施しているとのこと。また壁もスピーカーの共鳴部として活用できる「リア・リフレクション方式」を採用し、壁際に配置することでより豊かな低音域と伸びやかな高音域を実現するとしている。
ユニットはフルレンジと3インチウーファーを各1基ずつ搭載、出力は12W+20Wの合計32W。筐体素材はABS、アクリル板、スチールを採用している。操作はアプリ「Lyric speaker」を用いて行う。iOS/Android版をそれぞれ用意し、機器との接続はWi-Fiのみで、Bluetoothには対応していない。Wi-Fiは802.11a/b/g/n/ac、WMM。
再生可能な音楽サービスは、iOS版ではAirPlayを通してApple Music/Amazon Music/プチリリ/レコチョクベスト/KK BOX、GoogleCastを用いてAmazon/Google Play Music/Spotify/AWA/うたパスに対応。AndroidはGoogleCastを用いてAmazon Music/Google Play Music/Spotify/AWA/うたパスに対応する。なおいずれもSpotify PremiumユーザーであればSpotify Connectの利用も可能となる。
対応端末はiOS10以上のiPhone6以降、iPad Air2以降、第5世代以降のiPod touch、Android 4.4以降を搭載したモバイル端末、アプリをダウンロード可能なMac、Windows PCまたはChromebook。周波数特性は40Hz ~ 20kHz。消費電力は最大36W、外径寸法は48W×40H×12Dcm、質量は5.2kg。
同社は本日製品発表会を開催。東京ミッドタウン日比谷にある「Billboard cafe & dining」にて製品紹介およびデモンストレーションを実施、またゲストにアーティストのスキマスイッチを招いたトークセッションも行われた。
開発者である斉藤迅氏は、Lyric Speakerのコンセプトとして「デジタル時代の歌詞カード」と説明。「COTODAMAという社名のとおり、言葉には魂があると思っていて、その力によって心が動かされることはたくさんあると思う。音楽と一緒に聴く歌詞は特に強い力を持っていると思っていて、Lyric Speakerでは『歌の力の全て』を余すことなく味わえる、より楽しめる形を模索して製品作りをしてきた」と語る。
Lyric Speaker Canvasの開発にあたっては特にデザインに注力したとのこと。従来モデルは特徴的で存在感あるものであったが、よりインテリアに合わせやすく、様々な場所に置きやすいデザインという構想の元で考案したと説明する。
また従来製品のユーザーから、“音楽を聴きながら歌詞を改めて見ることで、新たな気づきが多く得られた”という声が多くあったことを挙げ、「レコードや絵画など、アート作品を飾ることでインスピレーションを受けるような体験と同じく、暮らしの中に歌詞があることで、今まで気づかなかったことに気づけたりするような存在を目指した」とした。
Lyric Speaker Canvasでは、GoogleCastを利用して、Chromecast build-in対応スピーカーなどとLyric Speaker Canvas本体を連携して同時再生が可能となっており、「Googleホームなどとの連携により、さらに生活に馴染む製品になっていると思う」と語る。なお、GoogleCastで連携可能なスピーカー台数は公表されていないとのことだが、同社で試したところ5台程度は遅延なく同時再生できることを確認しているという。
さらに側面にアナログ出力端子を新たに装備し、ユーザーが所有するスピーカーを用いた同時再生も可能にした。アナログ端子について斎藤氏は、従来ユーザーから「自宅にあるスピーカーも使って歌詞表示を楽しみたい」という意見があり今回新たに搭載したと説明する。
歌詞情報はSync Power社の240万曲以上ある歌詞データベースから取得、楽曲ごとに合わせたフォントやモーショングラフィックを再生しながらその場で生成しているとのこと。斎藤氏は「それぞれの楽曲を100%味わえるよう、バラード系では明朝体、テンポの速い楽曲はゴシック体とするなど印象に合わせてデザインしている」と説明。なお表示デザインは随時アップデートにて追加されていくとのこと。
搭載する独自技術「Lyric Sync Technology」は他にも、DJツールであったり、音楽ライブでモニターに表示する歌詞演出、歌詞を表示するMVを自動生成するリリックビデオツールとしても提供しているとのこと。
なお、従来モデルではAndroid端末と純正再生プレーヤーでGoogle Castする場合のみ最大96kHz/24bitのハイレゾ再生を可能にしていたが、Lyric Speaker Canvasではハイレゾ非対応とのこと。音質面ではより効率的に前に音を出すような設計になったことで、「さらにリッチなサウンドになっていると思う」と説明した。
11月16日からは、代官山蔦屋書店/二子玉川蔦屋家電/ザ・コンランショップ新宿本店・丸の内店・名古屋店・福岡店にて販売をスタート。12月に向けて量販店など取り扱い店舗は順次拡大していく予定とした。
スキマスイッチの大橋卓弥氏、常田真太郎氏を招いたトークセッションでは、Lyric Speaker Canvasを使って『未来花(ミライカ)for Anniversary』『全力少年』の2曲をデモンストレーションした。
大橋氏は製品について、「行間に込めた思いまでより伝わりやすく表現してくれると思う」とコメント。『未来花 for Anniversary』はバンドバージョンの楽曲だが、当初ピアノと歌のみで製作されたもので、「楽曲も歌詞もシンプルを心がけて製作した作品で、歌詞を見ながら聴くことで、より自然と言葉が入っていくなと実感した」と語る。
常田氏も「作り手として言いたかったことをストレートに伝えて、よりダイレクトに音楽を受け取ってもらえるように感じる」とし、さらに歌詞については「歌詞カードをイラストのように捉えていて、段落も気にしながら作っている。そうした行間や段落などで表現したことまで反映されているのがすごいなと思う」と語った。
フォント選択やモーショングラフィックのデザインについて、「テンポのある楽曲は特に、歌詞が素早く変わっていくので、インテリアに溶け込みながらも、そこから曲をよりしっかり聴いてみたくなるということに繋がるのでは」と大橋氏。「今はCDを持ってる人も少ないので、歌詞が気になった時、検索しなくても表示してくれるのも良い。日本語を大切に書いているので、感じてもらえたら嬉しい」した。
また、「自分たちは歌詞の作り方として、全部書いてしまうのではなく、間引いて行間に思いを込めることも多いので、やはり行間まで感じられるのが一番良いと思う」とし、「作り手としては音楽と向き合って聴いてほしい。目で見ている内に、文字やモーションによって最初思っていたことと違う意味を感じたりすることもある。流れ方も常に変わるので、一回一回その瞬間を楽しむという体験は、音楽と共通する部分」と語った。
常田氏は「曲作り自体はアナログな手触りや温かさを大事にしてやっているけど、機材はデジタル化していて、テクノロジーが手助けしてくれると実感している。Lyric Speaker Canvasもまさに最先端テクノロジーといった感じ。より深くリスナーに音楽を届けられると同時に、そうしたテクノロジーを通しても、思いや伝えたいことが無くならずしっかり届くような作品作りを心がけたい」とした。
YouTubeのPhile-webチャンネルでは、Lyric speaker Canvasが『未来花(ミライカ)for Anniversary』『全力少年』の2曲を再生するデモンストレーションの様子を掲載。曲調で異なるモーショングラフィックやフォント、段落の表現などぜひ確認してみていただきたい。