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公開日 2020/01/29 12:23

ソニー、4K HDR対応の業務用モニター「PVM-X2400」「PVM-X1800」

「マスターモニターと同一色域をもつ広色域パネル」
編集部:平山洸太
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ソニービジネスソリューションは、HDR対応の業務用4K液晶モニターとして、24型モデル「PVM-X2400」と18型モデル「PVM-X1800」を7月上旬に発売する。価格はPVM-X2400が154万円、PVM-X1800が126.5万円(ともに税込)。

「PVM-X2400」

「PVM-X1800」

4K HDR映像制作の基準モニターとして使われる同社マスターモニター「BVM-HX310」と同一色域をもつ広色域パネル「α-Si TFTアクティブマトリクス」を搭載。マスターモニターからピクチャーモニターまで一貫した色管理が行えることで、撮影から仕上げまでの円滑なコミュニケーションをサポートするという。

マスターモニター「BVM-HX310」と同一色域をもつ広色域パネルを搭載

2モデルにおける画面サイズ以外の仕様は共通で、解像度は4K(3,840×2,160ピクセル)。1,000カンデラの輝度、約10.7億色の表示色、48/50/60Hzのリフレッシュレートに対応する。また、色空間はITU-R BT.2020/ITU-R BT.709/DCI-P3/S-Gamut3/S-Gamut3.Cineを備える。

バックライトには新開発の駆動システム「ダイナミックコントラストドライブ」を搭載する。シーンに応じて動的にコントラストを変動させ、明暗が混在するコンテンツにおいて、各シーンの明部から暗部の全体のコントラストのバランス確認に役立つとのこと。例えば、輝度が高いシーンでは最大輝度を生かした表示を、暗い映像では輝度を抑えて暗部の再現性を優先させることができる。

ダイナミックコントラストドライブを搭載

低輝度領域の再現を重視するブラックディテール表示機能も備える。バックライトの輝度を三段階で下げることで、低輝度領域の正しい色と階調を再現。これにより、月明かり・暗闇など、全体の輝度が低い映像において、画面全体を一定の輝度に抑えながら、低輝度領域の色と階調を忠実に再現するという。なお、モニターのダイナミックレンジを上回る高輝度領域は、クリップもしくはゼブラパターンで表示する。

ブラックディテール表示

波形モニター(WFM)は、HDR/SDRの各種EOTFに対応した輝度レベルに加え、RGB/YCbCrパレード表示にも対応。入力信号レベルに加え、表示輝度のスケールにも対応し、EOTF設定に合わせて自動で選択される。ベクトルスコープやオーディオレベルメーターとの同時表示もできる。

モニターを4分割して表示できるQuad Viewモードを備える。HD×4の非同期信号入力に対応し、4画面に異なるEOTF、色域、伝送マトリクス、ユーザー3D LUT、色温度などの個別設定が行える。ユーザー3D LUTは、33格子点と17格子点の.cube形式に対応し、USBメモリーから本体に直接読み込むことが可能。SDIだけでなく、HDMI接続時にも適用できる。

Quad Viewモード

デザインでは、UIとメニュー表示を刷新し、小型で使いやすいサイズを追求したとする。特に18型では、19インチラックマウントに収まる対角18.4インチの画面サイズにすることで、オプション品のラックマウントアダプターにより縦7ユニット(7U)に収まり、スペースが限られる中継車にも最適だという。

18型モデルはラックマウントに対応

そのほか、ビデオペイロードIDによるモニターの自動設定、カメラフォーカスを補助する拡大表示、入力設定変更が素早くできる内部設定コピー機能に対応。2.0W×2のステレオスピーカーのほか、インターフェースとしてSDI入力×4(12G対応×2/3G対応×2)、HDMI×1、RJ-45 8ピン、RJ-45を備える。

また電源はAC100 - 240Vに加え、DC22 - 32Vにも対応する。スタンドとハンドルを除く外形寸法は、PVM-X2400が568W×382H×158.5Dmmで、PVM-X1800が444W×310H×148.5Dmm。質量は質量はPVM-X2400が約10.5kg、PVM-X1800が約8.2kg。

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