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公開日 2022/11/16 19:38
<Inter BEE>NEUMANNの伝説的真空管マイク「M 49 V」が復刻/フォステクス、発売未定のリボントゥイーター搭載モニタースピーカー試作機展示
FitEarはヘッドホン最新Verも
音と映像と通信機器の総合展示会「Inter BEE 2022」が、本日11月16日(水)から18日(金)にかけて幕張メッセにて開催されている。昨年同様リアルとオンライン(12/23まで)の2会場での実施となる。本稿ではゼンハイザー、フォステクス、FitEarなどのブース展示の模様をお伝えしたい。
■ゼンハイザー
ゼンハイザーブースでは、企業での会議や、大学などの学術機関、劇場のステージなどでの使用に向けたワイヤレスマイクシステム「EW-DX 」を国内初お披露目。2023年の発売に向けて現在準備中とのことだ。
よりビジネスシーンに特化したアイテムとしては、会議用スピーカーフォン「TeamsConnect Intelligent Speaker」を展示。現状では国内未発売の参考出展品扱いだが、ブーススタッフによると2023年の発売を予定し、価格感は65,000円前後を予定するとのこと。
筐体内には7基のビームフォーミングマイクを装備し、収音範囲は半径3.5m。エコー/ノイズキャンセリング機能の装備により、部屋の雑音の抑制や、スピーカーから出た声を拾ってしまい聴こえが二重となる「ダブルトーク」の抑制に寄与するという。
また、本機はマイクロソフトが提供するビデオ会議ソリューションTeams Roomsの認証を得た製品となっており、同ソフト使用時には最大10名の音声認識に対応。リアルタイムでの文字起こし機能も備え、音声認識によりどの発話者が発した言葉か、ダイヤログ上で確認可能となっている。
Web会議を想定したソリューションでは、天井に取り付ける “シーリングマイクロホン”「TeamConnect Ceiling 2」といった製品も用意。卓上にマイクを置く必要が無くなり、会議室のスマート化や、パーテーションの設置されている環境であっても天井部からの収音により、オンラインの参加者にも均一な音声を届けることができるとアピールしている。また、広い会議室内で端の参加者に声を届けるための拡声機能「TruVoicelift」機能なども備える。
ほか、モニター用ヘッドホン・イヤホンとして「HD 280 PRO」「HD 400 PRO」や、「IEシリーズ」の展示や、50年代から60年代にかけて活躍したNEUMANNブランドの真空管マイクをオリジナル復刻した「M 49 V」といった製品が紹介されていた。
■フォステクス
フォステクスブースでは今回初お披露目となる、2ウェイバスレフ型ニアフィールドモニター試作機を展示。現在、販売予定はないものの、同社のモニタースピーカーでは初めてリボントゥイーターを装備。放送局に収めているモニタースピーカーの技術を踏襲したプロダクトになっているという。
サイズ感は238W×398H×250Dmmと、同社の中でも小型モデルを展開する「NFシリーズ」同等のものになっているとのことで、自宅で音楽製作を行うユーザーや、ヘッドホンでのサウンドチェックからステップアップを見据えたYouTuberといったユーザー層にも導入しやすい物になっているとブーススタッフは説明する。
そして来場者の声も取り入れつつ「プロフェッショナルからハイエンドアマチュアを含め、幅広い用途でモニター環境を構築できるモデルとして製品化を詰めていきたい」と語っていた。
■須山歯研/FitEar
7月に開催されたポタ研で初出展された、目下開発中のFitEar初となるヘッドホン試作機の展示と試聴を実施。今回2台をブースに用意するが、いずれもポタ研展示時からユニットを刷新。また、2台とも別のチューニングが施されているとのことで、ブースを訪れるユーザーからの聴き比べ投票による評価を募っていた。
試聴に際して各ヘッドホンについて伺おうとしたところ「詳細をお伝えすると、音の傾向がある程度絞れてくることもあるので、まずは音だけを楽しんで欲しい」とのこと。それぞれのモデルに込められたチューニング傾向の違いなど、ぜひ会場で試していただきたいと述べていた。
ほか、「SAFE LISTENING Live! ライブ用イヤープラグ(耳栓)」のデモンストレーションを行うとともに、お試し版を配布。一般的な耳栓と異なり、高域側の音を取り込むフィルターを設けることで全音域をバランスよく減衰。耳栓をした状態でも不自然さをあまり感じずに、音量だけを下げた状態で音を聴くことができるという。
本製品は2017年から一般販売されているアイテムだが、今回InterBEEに出展した狙いとして、展示コンセプトに沿うように「アーティスト・事務所・興業者」へのアプローチがあると説明。製品の性質から量販店での購入よりも、ライブ会場で突発的に発生するニーズに重きを置き「ライブグッズ」として取り扱ってもらい、手に取ってもらう機会を増やすことができればと語った。
さらに、「音を聴きに来ているのに耳栓なんて失礼」というユーザー側の心理も、アーティスト側から「ライブグッズ」として提供することで着用への心理的ハードルを下げるとともに「自分たちの耳のことを考えていてくれる」というポジティブな方向で作用するのではと考えを示した。
ほか、上述の各ブースが出展したHall4の展示内容として、ヤマハブースでは遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション「ADECIA」シリーズの新製品ラインナップや、I/Oラック、ポータブルPAシステムなどを展開。モニタースピーカーでは「HS5」「MS101-4」などの展示が行われていた。
ラディウス、ポニーキャニオンエンタープライズ、キュー・テックらと共同で「NeSTREAM LIVE」を展開するメモリーテックは、同サービスを紹介するブースを出展。近々の試みとして「チャプター機能対応アップデート」と、11月30日にポニーキャニオンから発売されるGLAYのライブブルーレイ「GLAY LIVE TOUR 2022 〜We Happy Swing〜 Vol.3 Presented by HAPPY SWING 25th Anniv. in MAKUHARI MESSE」の初回プレス盤に視聴シリアルコードを封入。テレビやスマートフォンで同ライブをDolbyAtmos音源で楽しむことができる(視聴期限は2023年11/30まで)。
■ゼンハイザー
ゼンハイザーブースでは、企業での会議や、大学などの学術機関、劇場のステージなどでの使用に向けたワイヤレスマイクシステム「EW-DX 」を国内初お披露目。2023年の発売に向けて現在準備中とのことだ。
よりビジネスシーンに特化したアイテムとしては、会議用スピーカーフォン「TeamsConnect Intelligent Speaker」を展示。現状では国内未発売の参考出展品扱いだが、ブーススタッフによると2023年の発売を予定し、価格感は65,000円前後を予定するとのこと。
筐体内には7基のビームフォーミングマイクを装備し、収音範囲は半径3.5m。エコー/ノイズキャンセリング機能の装備により、部屋の雑音の抑制や、スピーカーから出た声を拾ってしまい聴こえが二重となる「ダブルトーク」の抑制に寄与するという。
また、本機はマイクロソフトが提供するビデオ会議ソリューションTeams Roomsの認証を得た製品となっており、同ソフト使用時には最大10名の音声認識に対応。リアルタイムでの文字起こし機能も備え、音声認識によりどの発話者が発した言葉か、ダイヤログ上で確認可能となっている。
Web会議を想定したソリューションでは、天井に取り付ける “シーリングマイクロホン”「TeamConnect Ceiling 2」といった製品も用意。卓上にマイクを置く必要が無くなり、会議室のスマート化や、パーテーションの設置されている環境であっても天井部からの収音により、オンラインの参加者にも均一な音声を届けることができるとアピールしている。また、広い会議室内で端の参加者に声を届けるための拡声機能「TruVoicelift」機能なども備える。
ほか、モニター用ヘッドホン・イヤホンとして「HD 280 PRO」「HD 400 PRO」や、「IEシリーズ」の展示や、50年代から60年代にかけて活躍したNEUMANNブランドの真空管マイクをオリジナル復刻した「M 49 V」といった製品が紹介されていた。
■フォステクス
フォステクスブースでは今回初お披露目となる、2ウェイバスレフ型ニアフィールドモニター試作機を展示。現在、販売予定はないものの、同社のモニタースピーカーでは初めてリボントゥイーターを装備。放送局に収めているモニタースピーカーの技術を踏襲したプロダクトになっているという。
サイズ感は238W×398H×250Dmmと、同社の中でも小型モデルを展開する「NFシリーズ」同等のものになっているとのことで、自宅で音楽製作を行うユーザーや、ヘッドホンでのサウンドチェックからステップアップを見据えたYouTuberといったユーザー層にも導入しやすい物になっているとブーススタッフは説明する。
そして来場者の声も取り入れつつ「プロフェッショナルからハイエンドアマチュアを含め、幅広い用途でモニター環境を構築できるモデルとして製品化を詰めていきたい」と語っていた。
■須山歯研/FitEar
7月に開催されたポタ研で初出展された、目下開発中のFitEar初となるヘッドホン試作機の展示と試聴を実施。今回2台をブースに用意するが、いずれもポタ研展示時からユニットを刷新。また、2台とも別のチューニングが施されているとのことで、ブースを訪れるユーザーからの聴き比べ投票による評価を募っていた。
試聴に際して各ヘッドホンについて伺おうとしたところ「詳細をお伝えすると、音の傾向がある程度絞れてくることもあるので、まずは音だけを楽しんで欲しい」とのこと。それぞれのモデルに込められたチューニング傾向の違いなど、ぜひ会場で試していただきたいと述べていた。
ほか、「SAFE LISTENING Live! ライブ用イヤープラグ(耳栓)」のデモンストレーションを行うとともに、お試し版を配布。一般的な耳栓と異なり、高域側の音を取り込むフィルターを設けることで全音域をバランスよく減衰。耳栓をした状態でも不自然さをあまり感じずに、音量だけを下げた状態で音を聴くことができるという。
本製品は2017年から一般販売されているアイテムだが、今回InterBEEに出展した狙いとして、展示コンセプトに沿うように「アーティスト・事務所・興業者」へのアプローチがあると説明。製品の性質から量販店での購入よりも、ライブ会場で突発的に発生するニーズに重きを置き「ライブグッズ」として取り扱ってもらい、手に取ってもらう機会を増やすことができればと語った。
さらに、「音を聴きに来ているのに耳栓なんて失礼」というユーザー側の心理も、アーティスト側から「ライブグッズ」として提供することで着用への心理的ハードルを下げるとともに「自分たちの耳のことを考えていてくれる」というポジティブな方向で作用するのではと考えを示した。
ほか、上述の各ブースが出展したHall4の展示内容として、ヤマハブースでは遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション「ADECIA」シリーズの新製品ラインナップや、I/Oラック、ポータブルPAシステムなどを展開。モニタースピーカーでは「HS5」「MS101-4」などの展示が行われていた。
ラディウス、ポニーキャニオンエンタープライズ、キュー・テックらと共同で「NeSTREAM LIVE」を展開するメモリーテックは、同サービスを紹介するブースを出展。近々の試みとして「チャプター機能対応アップデート」と、11月30日にポニーキャニオンから発売されるGLAYのライブブルーレイ「GLAY LIVE TOUR 2022 〜We Happy Swing〜 Vol.3 Presented by HAPPY SWING 25th Anniv. in MAKUHARI MESSE」の初回プレス盤に視聴シリアルコードを封入。テレビやスマートフォンで同ライブをDolbyAtmos音源で楽しむことができる(視聴期限は2023年11/30まで)。