公開日 2012/11/02 10:10
【第22回】「秋のヘッドホン祭2012」− これが高橋敦の“超”個人的ベスト5!
[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
10月27日と28日に2日間に及んで盛大に開催された「秋のヘッドホン祭2012」。例によって編集部による膨大な当日レポートがすでに公開されているが(関連ニュース一覧はこちら)、これまた例によって僕の個人的な視点からのレポートもお届けさせていただくことにしよう。前回と同じく僕の個人的「ベスト5」を奮ってご紹介していく。
では、早速第5位からスタートだ。
【第5位】異業種系&コラボ系ヘッドホン
まず今年はなぜか、ギターアンプブランドからの出展が重なっていた。ともに英国を代表するギターアンプブランド、MarshallとVOXのヘッドホンだ。後者はギターもしくはベース用ヘッドホンアンプ内蔵ヘッドホンという特殊なものであるが(ちなみにヘッドホン部分は「Produced by audio-technica」とのこと)、前者は普通のヘッドホン&イヤホンだ。
このMarshallのヘッドホン「MAJOR FX」とイヤホン「MINOR FX」のルックスは、まさに“Marshallな雰囲気”を再現している。身近にバンド経験者の友人がいる方などは、さりげなくこれを着けていくとウケそう。なお名称末尾に「FX」が付くのはiPhone対応リモコン&マイク搭載モデルだ。
特にMAJOR FXは低音の確かさと全体の厚みや密度感、そして高音の適度な暴れなど、ルックスだけではなく音もMarshallのイメージに合っている。僕がFender派でなかったら手が伸びているところだよ。
しかし、異業種ブランドとのコラボでいちばん(僕的に)目立っていたヘッドホンはこれ! Logic 3の「FERRAARI by Logic 3」。見ての通りのフェラーリなヘッドホンとイヤホンだ。
「何しろフェラーリ!」という一点勝負だけで魅力的な製品であるが、音も悪くない。ベースのゴリッとしたやや硬質な迫力や、ドラムスのタイトな抜け、全体の厚みなど、なかなかの充実だ。
【第4位】Astell&Kern「AK100」
第4位はハイエンドポータブルプレーヤー。これがいくつか出展されており、ジャンルとして確立されそうな気配を漂わせていた。中でも僕が気になったのは、iriverが展開するハイファイオーディオブランド「Astell&Kern」から登場する「AK100」だ。
192kHz/24bit対応や定評あるDACチップ(WM8740)の採用といったところは、同ジャンルの他の製品と並ぶ要素であって、突出はしていない。僕が惹かれたポイントは、そのコンパクトさとシンプルさ、モノとしての手応えや仕上げの良さだ。
特に実用的かつ個性的と思わせるのは、ボリュームがボタンではなく本体から飛び出したダイヤルでの操作となっていることだ。152段階の調整が可能とのことで、そこまで来れば実質無段階のアナログ感覚に近い。そしてこれを指先でつまんで回すと、何というか物理的に「操作してる感」があり、気分が良いのだ。
音質は簡単にしか確認できなかったが、音の方も精密感を感じさせる印象の描写だった。ハイレゾプレーヤーとしての仕上がりも良さそうだ。このモノ&この音で5万4,800円なら強い納得感がある。
さて次は、嬉しいことに多数の出展があったDSDネイティブ再生USB-DAC/ヘッドホンアンプを続けて紹介。
では、早速第5位からスタートだ。
【第5位】異業種系&コラボ系ヘッドホン
まず今年はなぜか、ギターアンプブランドからの出展が重なっていた。ともに英国を代表するギターアンプブランド、MarshallとVOXのヘッドホンだ。後者はギターもしくはベース用ヘッドホンアンプ内蔵ヘッドホンという特殊なものであるが(ちなみにヘッドホン部分は「Produced by audio-technica」とのこと)、前者は普通のヘッドホン&イヤホンだ。
このMarshallのヘッドホン「MAJOR FX」とイヤホン「MINOR FX」のルックスは、まさに“Marshallな雰囲気”を再現している。身近にバンド経験者の友人がいる方などは、さりげなくこれを着けていくとウケそう。なお名称末尾に「FX」が付くのはiPhone対応リモコン&マイク搭載モデルだ。
特にMAJOR FXは低音の確かさと全体の厚みや密度感、そして高音の適度な暴れなど、ルックスだけではなく音もMarshallのイメージに合っている。僕がFender派でなかったら手が伸びているところだよ。
しかし、異業種ブランドとのコラボでいちばん(僕的に)目立っていたヘッドホンはこれ! Logic 3の「FERRAARI by Logic 3」。見ての通りのフェラーリなヘッドホンとイヤホンだ。
「何しろフェラーリ!」という一点勝負だけで魅力的な製品であるが、音も悪くない。ベースのゴリッとしたやや硬質な迫力や、ドラムスのタイトな抜け、全体の厚みなど、なかなかの充実だ。
【第4位】Astell&Kern「AK100」
第4位はハイエンドポータブルプレーヤー。これがいくつか出展されており、ジャンルとして確立されそうな気配を漂わせていた。中でも僕が気になったのは、iriverが展開するハイファイオーディオブランド「Astell&Kern」から登場する「AK100」だ。
192kHz/24bit対応や定評あるDACチップ(WM8740)の採用といったところは、同ジャンルの他の製品と並ぶ要素であって、突出はしていない。僕が惹かれたポイントは、そのコンパクトさとシンプルさ、モノとしての手応えや仕上げの良さだ。
特に実用的かつ個性的と思わせるのは、ボリュームがボタンではなく本体から飛び出したダイヤルでの操作となっていることだ。152段階の調整が可能とのことで、そこまで来れば実質無段階のアナログ感覚に近い。そしてこれを指先でつまんで回すと、何というか物理的に「操作してる感」があり、気分が良いのだ。
音質は簡単にしか確認できなかったが、音の方も精密感を感じさせる印象の描写だった。ハイレゾプレーヤーとしての仕上がりも良さそうだ。このモノ&この音で5万4,800円なら強い納得感がある。
さて次は、嬉しいことに多数の出展があったDSDネイティブ再生USB-DAC/ヘッドホンアンプを続けて紹介。
次ページ3位はあのDSDネイティブ再生USB-DAC/ヘッドホンアンプ。1位は…9つ真空管!?のヘッドホンアンプ