• ブランド
    特設サイト
公開日 2015/02/05 12:41

音楽ファンのための “ネットオーディオ” 完全ガイド【第5回】CDのリッピング

リッピング時に気をつけたい設定やテクニックを紹介
逆木 一
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
「良い音で音楽を聴く楽しさ」と「快適な音源管理・再生」をどちらも叶えてくれるもの − それが「ネットオーディオ」だ。音源の入手方法やライブラリの管理方法、そして音源の再生方法など、ぜったい押さえておきたい基礎知識を、逆木 一(さかき はじめ)が解説。これからネットオーディオをはじめたいという方に向け、全15回にわたってお届けする。

連載目次
第1回「まず『音源』ありき」
第2回「タグについて理解しよう」
第3回「コーデックの基礎知識」
第4回「ライブラリを構築する」
第5回「音源の入手方法(1) CDのリッピング」
第6回「音源の入手方法(2) 配信サイトからのダウンロード」
第7回「PCオーディオで楽しむ(1) 基礎知識」
第8回「PCオーディオで楽しむ(2) USB DACを活用する」
第9回「PCオーディオで楽しむ(3) 色々な再生ソフト」
第10回「PCオーディオで楽しむ(4) オーディオルームとPCの親和性」
第11回「ネットワークオーディオで楽しむ(1) 基礎知識」
第12回「ネットワークオーディオで楽しむ(2) サーバー」
第13回「ネットワークオーディオで楽しむ(3) プレーヤー」
第14回「ネットワークオーディオで楽しむ(4) コントロール」
第15回「様々な再生方法」


ライブラリ構築の工程の多くはCDリッピングと同時に完了する

第1回〜第4回では、ネットオーディオの根幹を成す音源の存在、内的に付加されることで音源を音源たらしめるタグの重要性、タグの活用と密接にかかわるコーデックの基礎知識、自分にとって理想のライブラリを構築するための自分ルールなど、ひたすら『音源』に焦点を当ててきました。

把握すべきことは多岐に渡り、人によっては「ネットオーディオは難しそう!」と思われるかもしれません。

しかし、私は最初から「ネットオーディオは簡単だ」などと無責任なことを言うつもりはありません。むしろ、今まで書いてきた内容はネットオーディオの真価たる「快適な音楽再生」を手に入れるための基礎の基礎、必要最低限の知識でしかありません。ツールやシステムがどれだけ便利に、多機能になったところで、それを生かすも殺すもユーザー次第です。

さて、ついにと言いますかようやくと言いますか、この連載もCDのリッピングにまで辿り着きました。これまでの連載内容をきちんと踏まえれば、あとはもう楽勝です。「タグの管理編集は面倒そう」「ライブラリの構築なんて難しそう」と思っても、実際にそれらの工程の99%はCDのリッピングと同時に完了すると言っても過言ではありません。

dBpoweramp CD Ripperで実際にCDをリッピングしてみる

では、実際にCDのリッピングをしてみましょう。KOKIAのシングルCD『New Day, New Life』を用意しました。

KOKIA『New Day, New Life』

筆者はリッピングソフトに「dBpoweramp CD Ripper」(販売サイト)を使用しています。多機能と使いやすさを両立した優れたソフトだと言えます。

ちなみにリッピングソフトやディスクドライブによって音が変わるという議論もあるようですが、例によってこの連載の目的は音質の追求ではないため、そのような領域には立ち入りません。下の画像は、CDを読み込んだdBpoweramp CD Ripperの画面です。

dBpoweramp CD RipperでCDを読み込みと、上記のように様々な情報を自動取得してくれるのだが・・・

早速画面左上の「Rip」を押してリッピング開始……してはいけません。第4回で登場した「自分ルール」を思い出しましょう。ソフト任せにしてはいけません。まず、下の画像において赤い枠で囲んだ部分を確認してください。

自分にとって理想のライブラリを構築するために、確認すべき項目は多数ある

アーティスト・ジャンル・アルバムアーティスト・アルバムタイトル・リリース年・作曲者・曲名・その他諸々はそのままで大丈夫ですか?

使用するコーデックはそのままで大丈夫ですか?

ファイルの保存先はそのままで大丈夫ですか?

保存する際のフォルダ構造はそのままで大丈夫ですか?

アルバムアートはそのままで大丈夫ですか?

大丈夫なら、そのままリッピングを開始しましょう。しかしながら、この場合、筆者は大丈夫ではありませんでした。

次ページ自動取得されたタグ情報を「自分ルール」に従って修正する

1 2 3 4 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX