公開日 2017/05/17 12:25
HTCのフラグシップスマホ「HTC U11」速攻サウンドレポート。USB直結デジタルイヤホンを聴く
<山本敦のAV進化論 第132回>
HTCは16日、台湾の本社で最新のフラグシップスマホ「HTC U11」を発表した(関連ニュース)。本稿では独自取材により明らかになった、本機のハイレゾ再生をはじめとするオーディオまわりの詳細をお伝えしよう。
HTC台湾のeストアでは、HTC U11の価格も発表された。日本でも発売予定の内蔵ストレージ64GB/メインメモリ4GBのモデルは19,900新台湾ドル(約75,000円)になるようだ。台湾でのプレオーダーは5月26日から開始される。日本での発売に関しても近くアナウンスされることを期待しよう。
■付属のUSBデジタルイヤホンは「HTC U11」との組み合わせ以外にも使えるのか
今年の2月にはHTC Uシリーズのグローバル端末「HTC U Ultra」「HTC U Play」の両機種も、同じくUSBのみのイヤホン出力に限定したスマホとして発売されているが、どちらもHTC純正のハイレゾ対応イヤホンが同梱されていなかったため、単品販売されている「USonic earphones」(価格は4,000円前後)を別途買い足す必要があった。新しいHTC U11にはこちらと同等スペックのイヤホンが同梱されている。
接続がUSB Type-C経由となるのが特徴で、イヤホン側にハイレゾ対応のDACやヘッドホンアンプ、DSPなどが内蔵されている。なおパッケージにはUSB/3.5mmイヤホンジャックの変換アダプターも同梱され、こちらの場合もDA変換などの処理はアダプター側で行う仕組みだ。ハイレゾ再生はリニアPCM 192kHz/24bitまでのネイティブ再生が可能。ファイル形式はWAVとFLACをサポートしている。
付属イヤホンはHTC U11と組み合わせることを前提に機能やチューニングを最適化したもので、HTC本社のオーディオエンジニアの説明によると「他社のUSB Type-Cを搭載するスマートフォンに接続しても音は聴けない」という。またHTCの前フラグシップ端末である「HTC 10」のUSB Type-C端子に挿しても使うことができない。同梱されるUSB/3.5mm変換アダプターは他社製のUSB Type-Cを搭載するスマホでも使えるかもしれないが、保証の対象外になる。
そしてHTC 10で対応していた、USBオーディオ出力にOTGケーブルを介してハイレゾ対応ポタアンなどにつなぎ、音楽を聴く方法が使えなくなったと同社のエンジニアがコメントしていたが、こちらは実機で確認を取る必要がありそうなので、改めてハンドリングレポートで結果をお伝えしたい。また、今後他社からUSB Type-Cのイヤホンが登場したとき、HTC U11でも音楽が聴けるかも気になるところだ。
なお今後、HTCで純正のUSBイヤホンやヘッドホンをつくる計画があるのかエンジニアに訊ねてみた。具体的な回答は得られなかったが、検討課題としては捉えているようだ。
HTCでは今回、USonicのオーディオマネージメント機能をユーザーがシンプルに使えるよう、自社同士の組み合わせに限定したわけだが、USB Type-Cのイヤホン出力を採用するスマホ、あるいは受け側になるイヤホンやヘッドホンは、今後様々なブランドから発売される可能性が高い。
筆者もいちユーザーとして、共通のスタンダードに則って互換性にも目を向けつつ、USBデジタル接続による高品位なオーディオ再生の醍醐味が広く伝わるよう進化を続けて欲しいと願っている。
iPhone 7のLightning直結イヤホンと同じく、本機の場合もUSB端子にイヤホンを接続してしまうと、音楽再生中に本体のバッテリーが充電できなくなってしまう。同社のオーディオエンジニアに最適なソリューションがないか訊ねてみたところ「バッテリーがなくなってきたら、本体に付属する急速充電器でチャージしてもらいたい」という回答だった。HTC独自のアクセサリーを開発する予定はまだなさそうだ。
HTC台湾のeストアでは、HTC U11の価格も発表された。日本でも発売予定の内蔵ストレージ64GB/メインメモリ4GBのモデルは19,900新台湾ドル(約75,000円)になるようだ。台湾でのプレオーダーは5月26日から開始される。日本での発売に関しても近くアナウンスされることを期待しよう。
■付属のUSBデジタルイヤホンは「HTC U11」との組み合わせ以外にも使えるのか
今年の2月にはHTC Uシリーズのグローバル端末「HTC U Ultra」「HTC U Play」の両機種も、同じくUSBのみのイヤホン出力に限定したスマホとして発売されているが、どちらもHTC純正のハイレゾ対応イヤホンが同梱されていなかったため、単品販売されている「USonic earphones」(価格は4,000円前後)を別途買い足す必要があった。新しいHTC U11にはこちらと同等スペックのイヤホンが同梱されている。
接続がUSB Type-C経由となるのが特徴で、イヤホン側にハイレゾ対応のDACやヘッドホンアンプ、DSPなどが内蔵されている。なおパッケージにはUSB/3.5mmイヤホンジャックの変換アダプターも同梱され、こちらの場合もDA変換などの処理はアダプター側で行う仕組みだ。ハイレゾ再生はリニアPCM 192kHz/24bitまでのネイティブ再生が可能。ファイル形式はWAVとFLACをサポートしている。
付属イヤホンはHTC U11と組み合わせることを前提に機能やチューニングを最適化したもので、HTC本社のオーディオエンジニアの説明によると「他社のUSB Type-Cを搭載するスマートフォンに接続しても音は聴けない」という。またHTCの前フラグシップ端末である「HTC 10」のUSB Type-C端子に挿しても使うことができない。同梱されるUSB/3.5mm変換アダプターは他社製のUSB Type-Cを搭載するスマホでも使えるかもしれないが、保証の対象外になる。
そしてHTC 10で対応していた、USBオーディオ出力にOTGケーブルを介してハイレゾ対応ポタアンなどにつなぎ、音楽を聴く方法が使えなくなったと同社のエンジニアがコメントしていたが、こちらは実機で確認を取る必要がありそうなので、改めてハンドリングレポートで結果をお伝えしたい。また、今後他社からUSB Type-Cのイヤホンが登場したとき、HTC U11でも音楽が聴けるかも気になるところだ。
なお今後、HTCで純正のUSBイヤホンやヘッドホンをつくる計画があるのかエンジニアに訊ねてみた。具体的な回答は得られなかったが、検討課題としては捉えているようだ。
HTCでは今回、USonicのオーディオマネージメント機能をユーザーがシンプルに使えるよう、自社同士の組み合わせに限定したわけだが、USB Type-Cのイヤホン出力を採用するスマホ、あるいは受け側になるイヤホンやヘッドホンは、今後様々なブランドから発売される可能性が高い。
筆者もいちユーザーとして、共通のスタンダードに則って互換性にも目を向けつつ、USBデジタル接続による高品位なオーディオ再生の醍醐味が広く伝わるよう進化を続けて欲しいと願っている。
iPhone 7のLightning直結イヤホンと同じく、本機の場合もUSB端子にイヤホンを接続してしまうと、音楽再生中に本体のバッテリーが充電できなくなってしまう。同社のオーディオエンジニアに最適なソリューションがないか訊ねてみたところ「バッテリーがなくなってきたら、本体に付属する急速充電器でチャージしてもらいたい」という回答だった。HTC独自のアクセサリーを開発する予定はまだなさそうだ。
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