• ブランド
    特設サイト
公開日 2018/05/31 08:00

Google Play Musicをラズパイで。ストリーミングならではの“音楽との出会い”を体験

海上忍のラズパイ・オーディオ通信(46)
海上 忍
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
「OTOTEN」でお会いしましょう

4月28日・29日の2日間にわたって中野サンプラザで開催された「春のヘッドホン祭 2018」は、大盛況のうちに幕を閉じた。Raspberry Pi 3搭載「AUDIO OSECHI BOX」の試作を進めるラックスマンのブースにも、初お披露目となるCDトランスポートを目当てにフォロワーの方々が大勢詰めかけた。ワンボード・オーディオ・コンソーシアムの関係者として臨席した筆者も、たくさんの質問に応じさせていただいた(イベントレポート)。

「春のヘッドフォン祭 2018」のラックスマンブースにて、CDトランスポート装備の「AUDIO OSECHI BOX」が初お披露目された

最も多かった質問は、なんといってもAUDIO OSECHI BOXの発売時期と価格についてだが、筆者はそれに答える立場にないため、ワンボード・オーディオ・コンソーシアムの領分であるソフトウェア関連事項に限り回答させていただいた。独自ディストリビューション「1bc」は一般公開されるのか、CDリッピング機能を搭載するのか、ストリーミング再生に対応するのか……答えはすべて「YES」だが、完成度を高めたいのでいましばらく猶予をいただきたい、ということだ。

とはいうものの、ニュースがないと面白くないので、このコラムだけでなくリアルイベントでも成果を報告する機会があればありがたい。本稿執筆時点で直近のイベントといえば……そう、「OTOTEN」だ。

6月17日(日)の12時、OTOTENのラックスマンブースで筆者がホスト役を務める試聴イベントにて、新旧のAORを「AUDIO OSECHI BOX」で再生するデモを行う。これまで実施した2回のイベントではファイル再生とCD再生を披露してきたが、OTOTENのイベントでは「Google Play Music」を利用したストリーミング再生がそこに加わる。圧縮音源のストリーミングなんて……と言うなかれ、これがなかなかどうして、侮れない魅力をラズパイベースのオーディオ環境に添えてくれるのだ。

OTOTENのラックスマンブースでは、AUDIO OSECHI BOXで「Google Play Music」のストリーミング再生デモを実施する予定だ

MPDとストリーミングサービスの融合

スマートフォンやPCでは当たり前のように利用されている音楽ストリーミングサービスだが、“アプリ”を利用することが基本だ。その音をコンポで聴く時には、スマートフォンからLINEまたはUSBで出力するか、Wi-FiやBluetoothでワイヤレス送信するスタイルが一般的で、一部のAVアンプやワイヤレススピーカーのように内部にアプリを持つケースはそう多くない。

音質でいえば、内部のアプリで再生するほうが有利なことは明らかだ。デコードされたストリーミングデータがSoCから直接DACチップへ入力された方が伝送経路がシンプルになるし、AirPlayやA2DPのレシーバプロセスを常時稼働させておく必要もなくなる。

Raspberry Piというか、Linuxベースのオーディオ再生システムで同じことを実現しようとすると、MPDのような全体を統括する再生系に“ぶら下がる”アプリが理想的だ。そうでないと、再生開始/停止などの操作体系が分離してしまうし、再生中の曲情報を表示するためのユーザインターフェースを別途用意しなければならなくなる。ボリューム管理も悩ましいことになるだろう。

次ページupmpdcli採用で手軽にストリーミングサービスを利用

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX