公開日 2020/02/07 06:15
テレビの音を強化したい! 僕のこだわりに応えるコスパ◎アンプが見つかった
[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第243回】
■テレビ周りでもあえての「スピーカー + アンプ」!
僕が「普段使いオーディオ」に求める要素として、「使いやすさ」「操作性」の重要性は極めて大きい。それらをクリアしていれば、絶対的な音質だけにこだわる必要はないとさえ考えている。
その割り切りは、テレビ視聴用のスピーカーシステムにおいても同じだ。そうなると、「ということはサウンドバーをお使いですか?」と思われるだろうが、実際のところ僕が使っているのは、B&W「CM1」の初代モデルというスピーカーとオーディオアンプの組み合わせだったりする。
というのもこのシステム、設置当初はオーディオシステムとテレビ視聴システムを兼ねてセッティングしたもの。今は後者の役割のみになっているのだが、これは決して「面倒だから惰性でそのまま…」というわけではない。バーチャルサラウンドなどは求めず、ステレオ再生特化とするなら音質面で優位なので、むしろ積極的に継続して使っているのだ。もし「使ってないスピーカーが余ってる」というオーディオファンの方がいれば、そのスピーカーを活用する意味でもおすすめの方法だ。
さて、そんなテレビ視聴システムにおいて、スピーカーにはいまだ不満はないものの、アンプの方は少し不便を感じていた。なぜなら、前述のように当初はオーディオシステムも兼ねていたので、現在のテレビ用の専任システムとしてはオーバースペックで、使い勝手も少し悪いのだ。
というわけで、今回導入した新アンプがこちら!
FOSTEX「AP20d」実売税込1万6,000円ほど。
今回はAP20dが、僕の求める「テレビ視聴用の普段使いスピーカーシステムの一部としてのオーディオアンプ」として、どのように使いやすく便利なのかを紹介!あわせて、あえて「スピーカー+アンプ」を使う際の、テレビ用オーディオアンプの選び方や使い方のポイントも説明していこう。
■僕が「AP20d」を選んだわけ
僕の自宅では、テレビのヘッドホン出力端子からアンプのアナログ入力端子へ接続して使っている。当初はテレビの光デジタル出力からアンプの光デジタル入力端子に接続していたのだが、後に切り替えたかたちだ。
もちろん音質面ではデジタル接続の方が有利だ。理屈の上で有利というだけではなく、実際に耳で聴いて分かるレベルで、デジタル接続の方が音は良かった。
のだが…少し面倒になったのだ。というのも、普段おおよそ全て、レコーダーに録画したテレビ番組を再生・視聴している僕にとって、テレビ視聴における操作はレコーダーのリモコンのみで完結したい。デジタル接続の場合アンプでの音量調整はアンプ側のリモコンで行う必要があり、ちょっとした音量調整のために、いちいちリモコンを持ち替えなくてはならなかった。
そこで、ヘッドホン端子からのアナログ接続に変更。アンプ側のボリュームをあらかじめほど良いところに合わせておけば、あとの微調整はレコーダーのリモコンからテレビの音量を動かすことで行えるようになった。
ところが、これまでに使っていたアンプでは、デジタル入力で重宝していた「とある便利な機能」がアナログ入力には用意されていなかった。
その機能とは「オートスタンバイ」。音声信号の入力が一定時間途絶えると自動的に省電力スタンバイモードに入り、音声信号の入力再開を検知するとまた自動的にONに戻る機能だ。
この機能が無いと、一日で最初にテレビを見るときや寝る前など、アンプ本体やリモコンの電源ボタンに手を伸ばす必要がある。とはいえさすがの僕でも、一日に数回しか必要ない操作が億劫だったわけではない。それを「忘れる」ことが多発するのが億劫だったのだ。
「録画しておいた番組を再生開始したら音が出ず、ため息を吐きながらアンプの電源を入れる」「寝ようと照明を消したらアンプの電源ランプが光っていて、ため息を吐きながら電源を落としに戻る」ということがちょくちょくあり、なんだかなあ…という感じだった。
そこで新たなアンプ選びにおいては「アナログ入力でのオートスタンバイ機能」を必須条件とし、それを満たす製品の中からさらに選び抜いた。それが「AP20d」というわけだ。
僕が「普段使いオーディオ」に求める要素として、「使いやすさ」「操作性」の重要性は極めて大きい。それらをクリアしていれば、絶対的な音質だけにこだわる必要はないとさえ考えている。
その割り切りは、テレビ視聴用のスピーカーシステムにおいても同じだ。そうなると、「ということはサウンドバーをお使いですか?」と思われるだろうが、実際のところ僕が使っているのは、B&W「CM1」の初代モデルというスピーカーとオーディオアンプの組み合わせだったりする。
というのもこのシステム、設置当初はオーディオシステムとテレビ視聴システムを兼ねてセッティングしたもの。今は後者の役割のみになっているのだが、これは決して「面倒だから惰性でそのまま…」というわけではない。バーチャルサラウンドなどは求めず、ステレオ再生特化とするなら音質面で優位なので、むしろ積極的に継続して使っているのだ。もし「使ってないスピーカーが余ってる」というオーディオファンの方がいれば、そのスピーカーを活用する意味でもおすすめの方法だ。
さて、そんなテレビ視聴システムにおいて、スピーカーにはいまだ不満はないものの、アンプの方は少し不便を感じていた。なぜなら、前述のように当初はオーディオシステムも兼ねていたので、現在のテレビ用の専任システムとしてはオーバースペックで、使い勝手も少し悪いのだ。
というわけで、今回導入した新アンプがこちら!
FOSTEX「AP20d」実売税込1万6,000円ほど。
今回はAP20dが、僕の求める「テレビ視聴用の普段使いスピーカーシステムの一部としてのオーディオアンプ」として、どのように使いやすく便利なのかを紹介!あわせて、あえて「スピーカー+アンプ」を使う際の、テレビ用オーディオアンプの選び方や使い方のポイントも説明していこう。
■僕が「AP20d」を選んだわけ
僕の自宅では、テレビのヘッドホン出力端子からアンプのアナログ入力端子へ接続して使っている。当初はテレビの光デジタル出力からアンプの光デジタル入力端子に接続していたのだが、後に切り替えたかたちだ。
もちろん音質面ではデジタル接続の方が有利だ。理屈の上で有利というだけではなく、実際に耳で聴いて分かるレベルで、デジタル接続の方が音は良かった。
のだが…少し面倒になったのだ。というのも、普段おおよそ全て、レコーダーに録画したテレビ番組を再生・視聴している僕にとって、テレビ視聴における操作はレコーダーのリモコンのみで完結したい。デジタル接続の場合アンプでの音量調整はアンプ側のリモコンで行う必要があり、ちょっとした音量調整のために、いちいちリモコンを持ち替えなくてはならなかった。
そこで、ヘッドホン端子からのアナログ接続に変更。アンプ側のボリュームをあらかじめほど良いところに合わせておけば、あとの微調整はレコーダーのリモコンからテレビの音量を動かすことで行えるようになった。
ところが、これまでに使っていたアンプでは、デジタル入力で重宝していた「とある便利な機能」がアナログ入力には用意されていなかった。
その機能とは「オートスタンバイ」。音声信号の入力が一定時間途絶えると自動的に省電力スタンバイモードに入り、音声信号の入力再開を検知するとまた自動的にONに戻る機能だ。
この機能が無いと、一日で最初にテレビを見るときや寝る前など、アンプ本体やリモコンの電源ボタンに手を伸ばす必要がある。とはいえさすがの僕でも、一日に数回しか必要ない操作が億劫だったわけではない。それを「忘れる」ことが多発するのが億劫だったのだ。
「録画しておいた番組を再生開始したら音が出ず、ため息を吐きながらアンプの電源を入れる」「寝ようと照明を消したらアンプの電源ランプが光っていて、ため息を吐きながら電源を落としに戻る」ということがちょくちょくあり、なんだかなあ…という感じだった。
そこで新たなアンプ選びにおいては「アナログ入力でのオートスタンバイ機能」を必須条件とし、それを満たす製品の中からさらに選び抜いた。それが「AP20d」というわけだ。