公開日 2020/12/24 06:40
娘の歓心を買いたい…奮闘する評論家、マランツ「NR1200」で“ダイニング・オーディオ”自腹導入レポート
【特別企画】マランツ「NR1200」で実現
海上氏がマランツのHDMI搭載2chアンプ「NR1200」を自腹で購入したと聞き、またしても、と思った。先日記事に登場していただいた秋山 真氏など、プロが相次いで「NR1200」を購入しているからだ。海上氏に理由を尋ねると、娘さんはじめ家族とのコミュニケーションの場であるリビングで良い音を楽しむための「ダイニング・オーディオ」環境を構築したいというニーズに、「NR1200」がピッタリであることが見えてきた。
■ダイニングテーブルというオーディオの未開拓地
スペース……そこは最後のフロンティア。筆者がいうスペースは宇宙ではなく空間、しかもダイニングテーブルの端のこと。現在ここにはタブレットが鎮座し、Wi-Fi経由でビデオレコーダーにつなぎテレビ代わりに活用しているが、音楽鑑賞にも使いたい。音楽は書斎のコンポで聴けばいいと言われそうだが、そうはいかない事情があるからだ。
目的は、書斎に来てくれない娘とのコミュニケーション。娘は高校の軽音楽部でギターを担当しており、音楽への関心は高い。食事中に「泣きのギターってどんなの?」などと質問してくることがあるため、その場でサッと聴かせてみたい。正直に言おう、ダイニングテーブルというコンポーネントオーディオにとっての未開拓地を、娘の歓心を買うために使いたいのだ。
とはいえ、職業柄しっかりした音でなければ。はいはい泣きのギターね、とSantanaの「哀愁のヨーロッパ」をタブレットのYouTubeで聴かせるのはかんたんだが、それでは哀愁が半減してしまう。やはり一定レベル以上の音が必要、広い帯域をきちんと鳴らせるパッシブスピーカーはマストだ。だからこその「ダイニング・オーディオ」なのである。
それに、質問は泣きのギターとは限らない。ピッキング・ハーモニクスかもしれないし、ライトハンド奏法かもしれないじゃないか。Zakk Wyldeが弾いたあの曲、David Gilmourのあのギターソロ、Genesis時代のSteve Hackettといった具合に、手本になる曲を次々聴かせねば。臨機応変な対応が必要だから勢い音源はストリーミング、操作にテーブルの上にあるタブレットを使えれば申し分ない。
これらの要望を1台で叶えるもの、すなわちパッシブスピーカーを鳴らせるアンプ、各種ストリーミングサービスに対応したネットワーク再生機能、操作を一元化できるアプリという条件すべてを満たすコンポがあればと物色を開始したところ、マランツの「NR1200」にたどり着いた。まさに条件どおりの製品である。
■電源ON/OFFから曲操作までアプリで完結
NR1200との出会いは2019年秋、評論家を集めた試聴会でのこと。サービス開始直後のAmazon Music HDに対応しているというインパクトだけでなく、Pure Directモードで聴いたときの緻密で伸びやかな音色が印象に残った。
HDMI入力のサポートでテレビやビデオレコーダーを音源に使えるという2chアンプには珍しい機能もあるうえに、価格は手頃、これがヒットしないわけがない。発売以来品薄が続いていることはご存知のとおりだ。
フルサイズのコンポはリビングオーディオ向きとはいえないが、幸い我が家のダイニングテーブルには45×40センチほどの空間が天板の下にある。とはいえ余白は少なく、設置できてもフロントパネルへのアクセスは容易でない。だからアプリでほぼすべて操作できるHEOSはどんぴしゃり、電源ON/OFFから曲操作までタブレット1台で完結できるところがいい。
そう、HEOSはNR1200に決めた最大の要因だ。USBメモリやHDMIはもちろんのこと、ミュージックサーバー(DLNA)、AirPlayといった機能をHEOSアプリで一元管理できる。ストリーミングサービスにも対応、SpotifyやAWAといった圧縮音源のサービスのみならず、膨大な数のロスレス音源を擁するAmazon Music HDまでサポートしている。
ケーブル類がミニマムで済むところも美点といえる。電源ケーブルとスピーカーケーブルはやむを得ないとして、Wi-Fiレディかつストリーミング対応だからそれ以外のケーブルは一切必要ない。家内は見栄えと掃除しやすさを重視するため、すっきり目立たず設置できることは家庭の平和を保つうえでとても重要なポイントだ。
■ダイニングテーブルというオーディオの未開拓地
スペース……そこは最後のフロンティア。筆者がいうスペースは宇宙ではなく空間、しかもダイニングテーブルの端のこと。現在ここにはタブレットが鎮座し、Wi-Fi経由でビデオレコーダーにつなぎテレビ代わりに活用しているが、音楽鑑賞にも使いたい。音楽は書斎のコンポで聴けばいいと言われそうだが、そうはいかない事情があるからだ。
目的は、書斎に来てくれない娘とのコミュニケーション。娘は高校の軽音楽部でギターを担当しており、音楽への関心は高い。食事中に「泣きのギターってどんなの?」などと質問してくることがあるため、その場でサッと聴かせてみたい。正直に言おう、ダイニングテーブルというコンポーネントオーディオにとっての未開拓地を、娘の歓心を買うために使いたいのだ。
とはいえ、職業柄しっかりした音でなければ。はいはい泣きのギターね、とSantanaの「哀愁のヨーロッパ」をタブレットのYouTubeで聴かせるのはかんたんだが、それでは哀愁が半減してしまう。やはり一定レベル以上の音が必要、広い帯域をきちんと鳴らせるパッシブスピーカーはマストだ。だからこその「ダイニング・オーディオ」なのである。
それに、質問は泣きのギターとは限らない。ピッキング・ハーモニクスかもしれないし、ライトハンド奏法かもしれないじゃないか。Zakk Wyldeが弾いたあの曲、David Gilmourのあのギターソロ、Genesis時代のSteve Hackettといった具合に、手本になる曲を次々聴かせねば。臨機応変な対応が必要だから勢い音源はストリーミング、操作にテーブルの上にあるタブレットを使えれば申し分ない。
これらの要望を1台で叶えるもの、すなわちパッシブスピーカーを鳴らせるアンプ、各種ストリーミングサービスに対応したネットワーク再生機能、操作を一元化できるアプリという条件すべてを満たすコンポがあればと物色を開始したところ、マランツの「NR1200」にたどり着いた。まさに条件どおりの製品である。
■電源ON/OFFから曲操作までアプリで完結
NR1200との出会いは2019年秋、評論家を集めた試聴会でのこと。サービス開始直後のAmazon Music HDに対応しているというインパクトだけでなく、Pure Directモードで聴いたときの緻密で伸びやかな音色が印象に残った。
HDMI入力のサポートでテレビやビデオレコーダーを音源に使えるという2chアンプには珍しい機能もあるうえに、価格は手頃、これがヒットしないわけがない。発売以来品薄が続いていることはご存知のとおりだ。
フルサイズのコンポはリビングオーディオ向きとはいえないが、幸い我が家のダイニングテーブルには45×40センチほどの空間が天板の下にある。とはいえ余白は少なく、設置できてもフロントパネルへのアクセスは容易でない。だからアプリでほぼすべて操作できるHEOSはどんぴしゃり、電源ON/OFFから曲操作までタブレット1台で完結できるところがいい。
そう、HEOSはNR1200に決めた最大の要因だ。USBメモリやHDMIはもちろんのこと、ミュージックサーバー(DLNA)、AirPlayといった機能をHEOSアプリで一元管理できる。ストリーミングサービスにも対応、SpotifyやAWAといった圧縮音源のサービスのみならず、膨大な数のロスレス音源を擁するAmazon Music HDまでサポートしている。
ケーブル類がミニマムで済むところも美点といえる。電源ケーブルとスピーカーケーブルはやむを得ないとして、Wi-Fiレディかつストリーミング対応だからそれ以外のケーブルは一切必要ない。家内は見栄えと掃除しやすさを重視するため、すっきり目立たず設置できることは家庭の平和を保つうえでとても重要なポイントだ。
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