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公開日 2019/07/24 06:00
【特別企画】独自イヤーピースが秘訣

スポーツ好きのイヤホンファン、必聴!プラントロニクス「BackBeat FIT 3100/2100」の完成度がすごい

海上 忍

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運動する時に必要なものといえば、体を動かしやすいウェアとシューズ、そして「音楽」だ。


トレーニングやエクササイズ、ワークアウトといった適度な運動を行う時は、音楽がペースキーパーでもあり、体を動かし続けるための動機になる。無くても運動は楽しめるが、音楽があればより楽しく、より開放感に浸れる。

しかし “弘法筆を選ばず” で、ただ音楽を聴ければいいというわけにはいかない。当たり前ながら運動中に落下したり、動くにつれて装着位置がズレていくような事態は避けたい。汗に対して防水機能は必須だし、屋外で使う場合には安全を考慮して周囲の音を聞き取る仕掛けも必要だ。もちろん、音の良さは大前提となる。

こう考えると “スポーツ向けモデル” に求められる性能は、普通に音楽を楽しみたいイヤホンファンからしても高いハードルとなる。今回は、スポーツに特化した設計によってそのハードルを見事に超えた、プラントロニクスのBluetoothイヤホン「BackBeat FIT 3100」と「BackBeat FIT 2100」を取り上げたい。

「BackBeat FIT 3100」¥OPEN(市場想定価格18,900円前後)

「BackBeat FIT 2100」¥OPEN(市場想定価格12,420円前後)

デザインや装着性、アプリに音質。一朝一夕では到達できない完成度

3100は完全ワイヤレスイヤホン、2100は左右ユニットをフレキシブルなネックバンドがつなぐワイヤレスイヤホンで、共通仕様として、耳掛け式でインナーイヤー(開放)型を採用し、φ13.5mmダイナミックドライバーを搭載している。

そもそもプラントロニクスとは、1960年代に旅客航空機用の軽量型ヘッドセットを開発して名を成したブランド。やがて企業向けには会議システムやコミュニケーションツールを、そして個人向けにはオーディオ用ヘッドホン/イヤホンを手掛けるようになり、現在に至る。特に北米では著名な企業で、空港内の売店などでもプラントロニクスのヘッドホン/イヤホンは定番だ。

プラントロニクスは、航空機用の軽量型ヘッドセットなど高い技術力を持つ歴史あるブランド

日本のポータブルオーディオファンにとってはまだ馴染みの浅いブランドかもしれないが、月面に着陸したアポロ11号からの第一声を届けるのにも利用されたほど、製品の信頼性は確かなものだ。

BackBeat FIT 3100/2100も、スポーツ向けイヤホンとしてのデザインや装着性、音質、そして管理用アプリにいたるまで、一朝一夕には到達しえない完成度が感じられる。

たとえば、シリコン製のイヤーループ(耳掛け)部分。素材自体はありふれたものだが、耳と接する部分には細かい模様が刻まれており、摩擦係数を高めて動きにくくし、また肌に貼り付くことを防ぐ意図があると考えられる。サッと耳にかけることができて、しかもズレない。

耳掛け部分はシリコン製、模様が刻まれておりフィット感と快適な装着性を実現する

最大の特徴は「Always Awareイヤーピース」。インナーイヤー型ユニットの表面を覆う形状のシリコン製で、ノズルを耳穴に軽く差し込むようにして装着する。フリーサイズで交換には対応しないが、一体化された3Dループサポートにより良好なフィット感を生み出す。

「Always Awareイヤーピース」により、耳穴を完全に塞がずに周囲の音を取り込む仕様

“使える” 機能をしっかり装備

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