<山本敦のAV進化論 第30回>
「スマホでハイレゾ」の実力とは? ドコモの “ハイレゾ対応” スマホ一斉比較テスト
画質・音質ともにハイレゾ仕様
富士通「ARROWS NX」
■音まわりのプロフィール
5.2インチのWQHD(2560×1440)画素/570ppiという超高精細な新IPS液晶ディスプレイを搭載した富士通ARROWSシリーズの最新端末。筆者としては、ARROWSまでもハイレゾ対応になったところにドコモの本気度を一番強く感じた次第だ。
ハイレゾ対応の中味は、今回発表された7機種の中では最もオーソドックスなもので、ヘッドホン端子から96kHz/24bit、WAV/FLACの出力までをサポートする。ARROWS純正のミュージックプレーヤーアプリは持たず、イヤホンをプラグインするとノーティフィケーショントレイの位置にされるランチャーから、ドコモのメディアプレーヤーまたはGoogleのPlayミュージックを選んで再生する。今シーズンの機種で随一のバッテリー容量3,500mAhは音楽再生時にも頼もしい。
GALAXYシリーズではドコモのメディアプレーヤーアプリでハイレゾが再生できるとされているが、他端末では明らかに音質が良くなかったので、ARROWSでの検証がちゃんと行えるか若干不安だった。試してみたら、他の端末にプリインされているハイレゾ対応プレーヤーアプリに近い音質だったので、今回はメディアプレーヤーアプリで音質チェックを行うことにした。
ドコモのメディアプレーヤーアプリは既に利用されている方、あるいは手元のドコモ端末で確認できる方も多いと思うので詳細は割愛するが、ハイレゾ再生時の楽曲情報はメニューからファイル形式だけが参照できる。「AUDYSSEY Dynamic EQ」も搭載されているが、ハイレゾ再生時には効果がないようだ。端末固有の機能としてDolby Audioもサポートしているが、こちらもハイレゾ再生時にはスルーされる。