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今後への期待と浮かび上がった課題

「東京インターナショナルオーディオショウ」で見た注目のネットワークオーディオ機器を総まくり!

公開日 2015/10/02 17:43 土方久明
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■dCSは新ネットワークプレーヤー「Rossini DAC」「Rossini Player」を出展

太陽インターナショナルのブースでは、先だって発表されたdCSのネットワークプレーヤー、「Rossini DAC」「Rossini Player」(関連ニュース)が、上位機「Vivaldi」とともに展示されていた(ブースレポート)。

Rossiniシリーズ

Vivaldiシリーズ

この2台のネットワークプレーヤーは、ハイエンドメーカーの中でも常に最先端のデジタル技術を誇る同社らしく、最新世代の5bitリングDACモジュールをLR独立して搭載していることが特徴。Vivaldiでは今のところ再生できない5.6MHz DSDの再生にも対応している。

CDドライブが内臓されている「Rossini Player」

CDドライブレスの「Rossini DAC」と「Rossini Clock」

■DENONはネットワークレシーバー「DRA-100」を披露

デノンのブースでは、発表されたばかりのネットワークレシーバー「DRA-100」(関連ニュース)を展示。本機は小型ながら、注目の新デジタルアンプ「DDFA」を搭載し、PCM 192kHz/24bitやDSD 5.6MHzのネットワーク再生が可能な製品だ。会場ではDALIのスピーカーと組み合わせ、美しい音を醸し出していた(ブースレポート)。

老舗となるDENONブランドだけあり、ベテランのオーディオファンが同製品を取り囲み、担当者から熱心に説明を受けていたのが印象に残る。

「DRA100」の周りにはつねに人だかりが出来ていた

本機の操作部分を司る、操作アプリケーションは第三世代になり、操作性やレスポンスが向上しているとのこと。

「DRA100」と操作アプリケーション「Denon Hi-Fi Remote」

また、今後普及が見込まれる、ストリーミングサービスへの対応については、同社のネットワークプレーヤーは、すでに海外モデルでSpotifyなどのストリーミングサービスに対応しているため、国内のサービス事業者と話が進めば、迅速な対応が可能だそうだ。

また同社のポリシーとして、今後も幅広いメディアに対応していきたいとのこと。今後はフルサイズのネットワークプレーヤーの投入も考えているという。ついにDENONブランドの本格的なネットワークプレーヤーが登場するかもしれない。

説明してくれた、ディーアンドエムホールディングス 宮原利温氏

■CHORDは新旗艦DAC「DAVE」とDELAを組み合わせてデモ

Chord Electronicsを取り扱うタイムロードのブースでは、フラグシップ・ネットワークプレーヤー「DCD 1000X」を展示。

ネットワークプレーヤー「DCD 1000X」

ネットワークプレーヤー関連の新製品は発表されなかったが、新世代FPGAを採用し、768kHz/32bit PCM、および11.2MHz DSDに対応するUSB入力を搭載した、旗艦D/Aコンバーター「DAVE」が衝撃の日本デビューを飾った。

会場ではAndroid端末にインストールした操作ソフト「PlugPlayer」とDELAのN1Aを組み合わせ、ネットワークプレーヤー的な使い方をしたデモを行っていた。

日本初公開された「DAVE」とN1Aをコントロールするモバイル端末

またPCからN1AをLANケーブルで接続、N1Aから「DAVE」をUSBで接続し、PC内のファイルを再生するデモも行い、フレキシブル性の高さもアピールしていた。この再生方式は、自宅の複数の部屋にあるPCからも「DAVE」に接続可能で、高音質に音源が再生出来るすぐれた接続方式だ。

「PC」→「DELA N1A」→「DAVE」を接続して再生する

タイムロードの村上遼氏。手に持つのは人気製品である「HugoTT」だ

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