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公開日 2007/07/05 17:38
NHK、ハイビジョンカメラを月に打ち上げ − “地球の出”を撮影予定
NHKは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で開発、試験を進めてきた“ハイビジョンMoonカメラ”が、月周回衛星“かぐや(SELENE:セレーネ)”に搭載され、8月16日に種子島宇宙センターから打ち上げられる予定であると発表した。
これまでNHKは、スペースシャトル(1998、2000 年)や国際宇宙ステーションからの世界初の生中継(2006 年)など室内環境でのハイビジョンカメラによる撮影に成功してきたが、今回は初めて真空環境でカメラを使用する。
搭載する“ハイビジョンMoonカメラ”は、日なたと日陰で300度を越す激しい温度差や電子機器にダメージを与える宇宙放射線、打ち上げ時の大きな振動など、厳しい環境条件に耐えるよう設計開発されており、耐久試験を重ねてきたという。
ビデオカメラは、220万画素CCDを3枚搭載した3CCD方式。望遠レンズ搭載機と広角レンズ搭載機の2台を打ち上げる予定だ。
撮影したハイビジョン映像はエンコーダーによりデジタル圧縮され、長野県臼田にあるJAXA臼田宇宙空間観測所に蓄積伝送。その後、神奈川県相模原のJAXA月ミッション運用解析センターで元のハイビジョン信号に復号する計画だ。なお、衛星からの伝送速度は10Mbps程度で、1分間の動画データの伝送に約20分かかるという。
また月周回衛星かぐやは、アポロ計画以来、月をめざす最も高性能な衛星とのことで、月の地形や成分の観測、重力分布の観測など、月の起源を調べるための様々なデータ取得を予定。これらとあわせてハイビジョンMoonカメラによる鮮明な映像の取得が期待されている。
なお今回、月の地平線(月平線)から昇る「地球の出(アース・ライズ)」を、世界で初めてハイビジョンで撮影する計画。撮影した映像は、秋以降の番組で紹介する予定だという。
(Phile-web編集部)
これまでNHKは、スペースシャトル(1998、2000 年)や国際宇宙ステーションからの世界初の生中継(2006 年)など室内環境でのハイビジョンカメラによる撮影に成功してきたが、今回は初めて真空環境でカメラを使用する。
搭載する“ハイビジョンMoonカメラ”は、日なたと日陰で300度を越す激しい温度差や電子機器にダメージを与える宇宙放射線、打ち上げ時の大きな振動など、厳しい環境条件に耐えるよう設計開発されており、耐久試験を重ねてきたという。
ビデオカメラは、220万画素CCDを3枚搭載した3CCD方式。望遠レンズ搭載機と広角レンズ搭載機の2台を打ち上げる予定だ。
撮影したハイビジョン映像はエンコーダーによりデジタル圧縮され、長野県臼田にあるJAXA臼田宇宙空間観測所に蓄積伝送。その後、神奈川県相模原のJAXA月ミッション運用解析センターで元のハイビジョン信号に復号する計画だ。なお、衛星からの伝送速度は10Mbps程度で、1分間の動画データの伝送に約20分かかるという。
また月周回衛星かぐやは、アポロ計画以来、月をめざす最も高性能な衛星とのことで、月の地形や成分の観測、重力分布の観測など、月の起源を調べるための様々なデータ取得を予定。これらとあわせてハイビジョンMoonカメラによる鮮明な映像の取得が期待されている。
なお今回、月の地平線(月平線)から昇る「地球の出(アース・ライズ)」を、世界で初めてハイビジョンで撮影する計画。撮影した映像は、秋以降の番組で紹介する予定だという。
(Phile-web編集部)