• ブランド
    特設サイト
公開日 2010/05/31 16:32

三菱電機、3DレーザーTV今夏投入や事業戦略を発表 - オールインワンの3D液晶TVも秋に投入へ

BHR400シリーズ発表会詳報
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
三菱電機(株)は、都内で行われた液晶テレビ“REAL”「BHR400シリーズ」(関連ニュース)の製品説明会において、今夏の3Dテレビの国内発売や、AV事業の方針などを発表した。

■3D機は米国モデルをベースにしたレーザーテレビとオールインワン液晶の2製品を展開予定

3Dテレビについては、75V型の3D対応レーザーテレビを今夏に国内投入すると発表。続いて、「BHR400シリーズ」のコンセプトを踏襲してBDとHDDを搭載した、オールインワンモデルの3D対応液晶テレビも年末商戦に向けて秋に投入するとした。両製品ともに価格などは現在調整中だという。

3D対応のレーザーTVと液晶テレビの国内投入を発表

3Dレーザーテレビは、光源にレーザーを用いたDLP方式の製品が検討されている。3D方式はフレームシーケンシャルで、アクティブシャッターグラスを使用する。なお、3D対応液晶テレビも同様の方式を採用する予定で、説明会では同社スタッフから「他社からの3Dテレビも基本的に同方式を採用していることからも、今後の家庭における3Dではこの方式が中心になっていくのではないかと考えている」とのコメントを聞くこともできた。

製品は、すでにアメリカで発売しているリアプロジェクションテレビ「L75-A91」(米・三菱の製品情報)をベースにしてものになるとのことで、発表会場には実際にその実機を参考展示。また、82V型の「WD-82737」の参考展示も行っていた。

L75-A91

WD-82737

3D対応液晶テレビについては、55V型モデルを参考展示。前述のようにフレームシーケンシャルとアクティブシャッターグラスによって3Dに対応し、LEDバックライトと240Hz液晶パネルを搭載することが明らかにされていた。

3D対応液晶テレビの試作機

なお、サイズ展開などについては検討中とのことだったが「リビングで3Dを楽しむならある程度大きなサイズのほうが適していると考えており、まずは50V型近辺の大画面のものから投入することになるのではないか。その後の小型モデルへの展開はニーズを見ながら判断してくことになるだろう」(同社スタッフ)という。

また、参考展示されていたモデルではトランスミッターが外付けされていたが、「製品化の際に内蔵するか外付けにするかも検討中」だとのこと。内蔵した場合と外付けにした場合それぞれのメリットを判断しながら今後検討していくという。そのほか2D-3D変換などについても現在検討中であるとのことだった。

参考展示されていた3製品ともトランスミッターは外付けされていた

発表会では、同社京都製作所 所長の阿部正治氏が「レーザーテレビは、デバイスの圧倒的な高速応答性により、クロストークが少ない安定した3D映像を楽しめる」と特徴を説明。続けて「現在、3D映画館のほとんどはDLP方式を採用している」と語り、3DとDLPとの相性が良いことを強調した。

三菱電機(株)京都製作所 所長 阿部正治氏

そして、「レーザーの持つ圧倒的な高色域により、すぐれた色再現性を確保した」ともコメント。レーザーテレビの色域を、CCFL液晶テレビおよび白色LED液晶テレビと比較したグラフを用いてその利点をアピールした。

レーザーテレビは安定した3D映像と優れた色再現性を持つと説明

また、阿部氏は3Dに対する同社の取り組みを改めて紹介。2007年度にアメリカで3D対応テレビを導入して、北米での販売実績が今年度中に100万台を越える見込みであることなどを明かす。

同社の3Dに対する取り組みを改めて紹介

「3D映像の迫力をお楽しみ頂くための絶対条件は、何をおいても大画面である」と言葉を続け、最初の国内投入モデルに75V型を選んだ背景について説明した。

そして最後に「レーザーテレビは大画面・高画質、液晶テレビはオールインワンであることが他社との差別化のポイント」だとコメントした。

レーザーと液晶モデルそれぞれで訴求を行う

次ページテレビ事業の現況と今後の施策を幹部が語る

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 【こういうのでいいんだよ】イヤホンマニアも高評価。オーディオテクニカのUSB-C有線機「ATH-CKS330NC」が今売れている理由とは?
2 AirPods Max、ロスレスと超低遅延再生に対応。4月のiOS 18.4とUSB-C接続で
3 プロが「まるで映画館」と驚くサウンドバーが3万円強!JBL「CINEMA SB580」がAmazonで激安に
4 【Qobuzを楽しむ50万円プラン】プライマー&ピエガ、これぞスモール・ラグジュアリーの音楽世界
5 【ミニレビュー】手のひらサイズで効果抜群!LANケーブルに直列接続する「EE1」はQobuzにも効く
6 オンキヨー・カムバック!テレビの音も新鮮に、リビングオーディオ対応プリメイン「TX-8470」レビュー
7 「EPICON」がついに「EPIKORE」へ。DALIの理想を結実させたハイエンド・スピーカーが登場
8 【プロレビュー有】映画も音楽も上質体験! プレミアムな万能ヘッドホン「Sonos Ace」が“お値段以上”なワケ
9 デノン新フラグシップ「3000シリーズ」の実力は? 「PMA-3000NE」「DCD-3000NE」をB&WとDALIで聴き比べ!
10 YouTubeの画質がiPhoneで低下する問題が解決。「すべてのストリーミングが正常に」
3/25 10:40 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX