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公開日 2013/11/29 20:20
ソニー、ハイレゾアップスケーリングなどウォークマン独自の高音質化技術を説明
スティック型のMシリーズ紹介も
ソニーは、圧縮音源などもハイレゾ相当にアップスケーリングする「DSEE HX」を始めとする独自の高音質化技術群や、スティック型ウォークマン「Mシリーズ」などに関する説明会を開催した。
■「S-Master」進化のポイント
「DSEE HX」は、圧縮音源に対する高域補間技術「DSEE(Digital Sound Enhancement Engine)」を進化させたもので、192kHz/24bitへのアップサンプリングとビット拡張を行うことで、ハイレゾでない通常の音源も高音質化して再生できる。12月発売予定のハイレゾ対応ウォークマン「ZX1」に搭載される予定で、「F880シリーズ」も12月中旬のアップデート対応を予定している。
アップスケーリングにおいては、様々なジャンルのCDや圧縮音源とハイレゾ音源を多数解析。その解析結果に基づいて再生待機の拡張とビット拡張を行ってハイレゾ信号を生成する。
そのほか、ウォークマンの新モデルではフルデジタルアンプ「S-Master」も進化。ハイレゾ対応機には「S-Master HX」、ハイレゾ非対応の「Mシリーズ」などには「S-Master MX」を搭載している。
S-Masterでは、最終段のパワースイッチまで一貫してデジタル信号処理で音楽情報を伝送することで、DAC部でのアナログ変換によるノイズ等の影響を限りなく小さくするというもの。最終段のパワードライバーの直前にマスタークロック回路を置き、パルスタイミングのズレの発生を抑えるなどしている。
これに加え、S-Master HXとS-Master MXでは、S-Masterドライバーの駆動用にマイナス電源を追加。+/-電源構成によるキャップレス化を行っている。これによりDCバイアスのないGNDセンターのスイッチング信号出力となるため、デジタル出力とヘッドホンをカップリングコンデンサなしで接続できるようになった。これによって「深く沈み込み、キレのある力強い低音を実現した」という。
さらに、両技術ともに正負電源(合計4電源)の独立化によって電源を強化。ヘッドホン駆動・オーディオ出力のために+/-電源とオーディオ出力の左右の電源、合わせて4つの電源を独立して搭載させた。こうして各電源の負荷が軽減され、十分電流を供給することによってヘッドホンのドライブ能力を向上させるとともに、左右の音の相互干渉も軽減されることでステレオ感を強調するという。
S-Master HXではこれに加え、ハイレゾ音域(20kHz以上)におけるノイズシェイプ性能も装備。「HX」と「MX」の違いはこの点のみで、「非ハイレゾ音源再生においてはほぼ同等の音質を実現している」としている。
■スティック型のMシリーズは「スマホ時代のウォークマン」
「Mシリーズ(M500シリーズ)」(関連ニュース)については、「スマホ時代のウォークマン」という考え方を紹介。「スマホで音楽を聴き、DAPは持たないというユーザーが増えている。本機では『スマホを持っている、スマホで音楽を聴いている』ことを前提に、このようなスマホに流出したユーザーを獲得しようというねらいの下に開発した」という。
こうしたねらいに基づき、まずはスマホとウォークマンの2台持ちをしても苦にならない携帯性と操作性を実現したと説明。Bluetoothヘッドセットのコントローラー部と同じくらいのサイズ感で携帯性を向上させた。
また、スマホ内の音楽をウォークマン経由で聴いている場合でも、曲の再生/停止、早送り/巻き戻しなどをウォークマン側で操作可能(※選択中のアルバム/フォルダー内の楽曲操作のみ。アルバムやアーティスト変更等は非対応)。NFCでのワンタッチペアリングにも対応しており、これらの工夫によって、2台持ちでもウォークマン1台を操作するだけでよくした。
さらに、スマホで音楽再生を行っているユーザーは、バッテリーライフ、音質、メールや電話の着信でアプリを切り替える必要があることなど不満を持っていると紹介。S-Master MXをはじめとする独自技術でスマホ内の音源も高音質化させられること、音楽再生の役割をウォークマン側が担当することでスマホのバッテリーライフにも好影響であること、そして前述のようにウォークマン側でスマホ内の音楽再生操作も行えるといった利点を紹介した。
なおBluetoothのコーデックはSBC、AAC、apt-Xに対応。もちろん電話着信の際にはBluetoothヘッドセット同様に通話も行える。
また、スマホでYouTubeやMusice Unlimitedなどを再生した場合でも、それらを音声をウォークマン経由でストリーミング可能。「例えば音楽再生中に友人から面白動画などを紹介するメールがきたような場合でも、特に切り替え操作などをせずにそのまま動画を視聴できるメリットがある」とした。また、スマホで再生しているコンテンツの音声/音楽にもS-Master MXなどの効果が適用されるため、より高音質で楽しめるとした。
■「S-Master」進化のポイント
「DSEE HX」は、圧縮音源に対する高域補間技術「DSEE(Digital Sound Enhancement Engine)」を進化させたもので、192kHz/24bitへのアップサンプリングとビット拡張を行うことで、ハイレゾでない通常の音源も高音質化して再生できる。12月発売予定のハイレゾ対応ウォークマン「ZX1」に搭載される予定で、「F880シリーズ」も12月中旬のアップデート対応を予定している。
アップスケーリングにおいては、様々なジャンルのCDや圧縮音源とハイレゾ音源を多数解析。その解析結果に基づいて再生待機の拡張とビット拡張を行ってハイレゾ信号を生成する。
そのほか、ウォークマンの新モデルではフルデジタルアンプ「S-Master」も進化。ハイレゾ対応機には「S-Master HX」、ハイレゾ非対応の「Mシリーズ」などには「S-Master MX」を搭載している。
S-Masterでは、最終段のパワースイッチまで一貫してデジタル信号処理で音楽情報を伝送することで、DAC部でのアナログ変換によるノイズ等の影響を限りなく小さくするというもの。最終段のパワードライバーの直前にマスタークロック回路を置き、パルスタイミングのズレの発生を抑えるなどしている。
これに加え、S-Master HXとS-Master MXでは、S-Masterドライバーの駆動用にマイナス電源を追加。+/-電源構成によるキャップレス化を行っている。これによりDCバイアスのないGNDセンターのスイッチング信号出力となるため、デジタル出力とヘッドホンをカップリングコンデンサなしで接続できるようになった。これによって「深く沈み込み、キレのある力強い低音を実現した」という。
さらに、両技術ともに正負電源(合計4電源)の独立化によって電源を強化。ヘッドホン駆動・オーディオ出力のために+/-電源とオーディオ出力の左右の電源、合わせて4つの電源を独立して搭載させた。こうして各電源の負荷が軽減され、十分電流を供給することによってヘッドホンのドライブ能力を向上させるとともに、左右の音の相互干渉も軽減されることでステレオ感を強調するという。
S-Master HXではこれに加え、ハイレゾ音域(20kHz以上)におけるノイズシェイプ性能も装備。「HX」と「MX」の違いはこの点のみで、「非ハイレゾ音源再生においてはほぼ同等の音質を実現している」としている。
■スティック型のMシリーズは「スマホ時代のウォークマン」
「Mシリーズ(M500シリーズ)」(関連ニュース)については、「スマホ時代のウォークマン」という考え方を紹介。「スマホで音楽を聴き、DAPは持たないというユーザーが増えている。本機では『スマホを持っている、スマホで音楽を聴いている』ことを前提に、このようなスマホに流出したユーザーを獲得しようというねらいの下に開発した」という。
こうしたねらいに基づき、まずはスマホとウォークマンの2台持ちをしても苦にならない携帯性と操作性を実現したと説明。Bluetoothヘッドセットのコントローラー部と同じくらいのサイズ感で携帯性を向上させた。
また、スマホ内の音楽をウォークマン経由で聴いている場合でも、曲の再生/停止、早送り/巻き戻しなどをウォークマン側で操作可能(※選択中のアルバム/フォルダー内の楽曲操作のみ。アルバムやアーティスト変更等は非対応)。NFCでのワンタッチペアリングにも対応しており、これらの工夫によって、2台持ちでもウォークマン1台を操作するだけでよくした。
さらに、スマホで音楽再生を行っているユーザーは、バッテリーライフ、音質、メールや電話の着信でアプリを切り替える必要があることなど不満を持っていると紹介。S-Master MXをはじめとする独自技術でスマホ内の音源も高音質化させられること、音楽再生の役割をウォークマン側が担当することでスマホのバッテリーライフにも好影響であること、そして前述のようにウォークマン側でスマホ内の音楽再生操作も行えるといった利点を紹介した。
なおBluetoothのコーデックはSBC、AAC、apt-Xに対応。もちろん電話着信の際にはBluetoothヘッドセット同様に通話も行える。
また、スマホでYouTubeやMusice Unlimitedなどを再生した場合でも、それらを音声をウォークマン経由でストリーミング可能。「例えば音楽再生中に友人から面白動画などを紹介するメールがきたような場合でも、特に切り替え操作などをせずにそのまま動画を視聴できるメリットがある」とした。また、スマホで再生しているコンテンツの音声/音楽にもS-Master MXなどの効果が適用されるため、より高音質で楽しめるとした。