• ブランド
    特設サイト
公開日 2017/08/28 13:15

パナソニック、ベルリン・フィルと音づくりした4K液晶“VIERA”最上位「EX850」

高輝度パネル搭載。テクニクスの技術も
編集部:風間雄介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
パナソニックは、4K/HDR対応液晶テレビ“VIERA”の最上位機種として、画質と音質を高めたEX850シリーズを10月20日に発売する。

“VIERA”EX850シリーズ

TH-60EX850

DX850シリーズの後継機となり、4K/HDRに対応している。画面サイズは60型、55型、49型の3サイズ。価格はいずれもオープンだが、型番と想定売価は以下の通り。

・「TH-60EX850」41万円前後(税抜)
・「TH-55EX850」34万円前後(税抜)
・「TH-49EX850」30万円前後(税抜)

TH-60EX850

TH-55EX850

EX850は画質・音質ともにこだわった上位シリーズだが、まずは音質面でのトピックについて紹介しよう。

ベルリン・フィルとコラボ、Technicsの技術でチューンした音

本機には、ベルリン・フィルと共同でチューニングしたサウンドモード「ミュージック」を搭載している。パナソニックは2016年8月末、ベルリン・フィルとのパートナーシップを発表(関連ニュース)。様々な協業を行うとしていたが、実際の製品に協業の成果が反映されたのは今回のEX850シリーズが初めて。

ベルリン・フィルとの共同チューニングモードは、ベルリン・フィルのデジタルコンサートホール(DCH)の再生用にチューンナップした。大ホールでのクラシック楽曲は情報量が多く、音の定位の再現も難しい。またダイナミックレンジが広く、特にベルリン・フィルはホールが大きくその傾向が顕著という。つまり、これらの難しい課題をクリアすれば、よりテレビセットとしての音質が高まることになる。

実際にミュージックモードを聴いてみると、クラシックだけでなく、ポップスやロックなどクラシック以外の音楽にもマッチする。最終チューニング前の試作機の音で同モードを聴いたのだが、それでも音の包囲感がぐっと広がり、かつ各楽器の分離がよくなる。低域の明瞭さも加わり、完成度が高い印象だった。

なお、全体のサウンドはTechnicsチームがチューニングしており、匠による官能評価を行っているほか、独自の音響解析システムも使って音づくりしている。

スピーカーは画面の両サイドに配置。ユニット構成はハイレゾ対応トゥイーターが12.5W+12.5W、ミッドレンジスピーカーも12.5W+12.5W。ウーファーはダブルウーファーで25W×2となる。最大出力は計100W。

スピーカーはサイドに搭載している

なお低域については、前後対向配置のクアッド・パッシブラジエーター(左右)も備え、音響レゾネーターも搭載。重低音を画面前方に響かせる独自の音導管構造を採用している。背面に回り込むと、かなり大型の定位起用ユニットが取り付けられていることがわかる。

背面下部には巨大なウーファーユニットを装備している

アンプにはTechnicsのフルデジタルアンプ「JENO Engine」を搭載。ジッターを抑え、PWM変換誤差を最適化。位相特性のズレや逆起電力の回り込みも排除している。

また、Technicsのノウハウを盛り込み、オーディオグレードのパーツを採用。スピーカー毎に電源回路を分離するという工夫も行っている。

なおデザインについては、これまでの音にこだわったサイドスピーカー型VIERAとは少し方向性を変え、スピーカー部もブラックにして、あまりスピーカーが目立ちすぎないようにした。

画面の周囲とスピーカーの境目を分かりにくくして一体感を高め、映像に没入しやすくした

本体のスタンドはセンタータイプ。これにより画面を下へぐっと引き下げている

高輝度パネルの採用とヘキサクロマ進化で高画質化

搭載している液晶パネルは新しいIPSパネルで、バックライトはLED。輝度はこれまでのDX750/DX850、EX750に比べ約1.8倍となった(49インチは1.4倍)。

同社では、「一部が明るい映像を実現できるモデルでも、全体が明るい映像を表示すると輝度が不足しがちなものもある。EX850の新高輝度パネルは、パネルそのものが明るいため、全体が明るい映像も鮮やかに表示できる」と説明する。

本機のリモコン

映像処理エンジン「ヘキサクロマドライブ」は、直近のEX750と同じものだが、DX850の世代からは進化している。

また、これもEX750と同等だが、バックライトのエリア制御も細かく行っており、DX850に比べるとエリア数は数十倍以上となっている。

搭載する接続端子は全モデル共通で、HDMI×4系統、ビデオ入力×1系統、光デジタル音声出力×1系統、ヘッドホン出力×1、LAN×1、USB×3。SDメモリーカードスロットを1系統備える。

「TH-60EX850」の外形寸法は1,447W×816H×300Dmm(スタンド含む)、質量は約39kg(スタンド含む)。

「TH-55EX850」の外形寸法は1,338W×755H×300Dmm(スタンド含む)、質量は約35kg(スタンド含む)。

「TH-49EX850」の外形寸法は1,200W×677H×230Dmm(スタンド含む)、質量は約27kg(スタンド含む)。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ソニー、第2世代フラグシップ・ミラーレス一眼「α1 II」。画質、操作性を着実に強化
2 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
3 目黒蓮を“もっとそばに”感じられる特別イベント。「レグザミュージアム〜The 6 STORIES〜」11/21から原宿で開催
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 ビックカメラ.com、「2025年新春福箱」の抽選申し込み開始。全66種類、iPadやPS5も登場
6 覚えておくと絶対便利!iPhoneの「計測」アプリでできる、あんなことこんなこと
7 ビクター「HA-A6T」レビュー!5000円切り完全ワイヤレスイヤホンは「価格を上回るクオリティ」
8 高音質と機能性を両立する新たなスタンダード機!AVIOTのANC完全ワイヤレス「TE-V1R」レビュー
9 Meze Audioが打ち出す待望の入門モデル。開放型ヘッドホン「105 AER」&イヤホン「ALBA」の音質に迫る
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/21 10:37 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX