公開日 2011/09/26 16:41
【レビュー】B&W 45周年記念スピーカー「PM1」を貝山知弘が聴く
「真のハイCPモデル」
ジョン・バウワーズとレイ・ウィルキンスがB&Wエレクトロニクスを創業したのは1966年。同社は創設以来スピーカーひと筋に研究・開発を続け、世界的企業に成長した。
リーダーシップをとっていたバウワーズのフィロソフィーは、音響技術の粋を集め「記録された音楽ソースをできるだけオリジナルに忠実に再生する」ことであった。バウワーズは利益が見込める大企業との提携もあえて断り、B&Wという社名のもと、ブレることなくこの理想を貫いた。
彼は1988年に惜しまれつつ他界したが、高音質を得るためのテクノロジーを追求するという彼の思想は、後継者たちに見事に継承され、現在では誰もが認める世界最大のスピーカーメーカーに成長した。
わたしが同社のスピーカーに初めて接したのは1975年。アムステルダムを舞台にした映画のロケーション中に知り合った、オランダ人の自宅であった。製品名は忘れてしまったが、ヨーロッパのマニアの間で評判が高いというモデルだけあって、極めて整ったバランスで鮮明なサウンドを聴けたことが印象的だった。
■45周年記念は小型モデルという予感があった
B&Wは1991年の創立25周年に記念モデルを発売し、その後は5年後ごとに、新たな記念モデルの発売を続けている。
私にとってこれらの記念モデルとの出会いは常に新鮮であり、魅惑的であった。単に音質が優れているだけでなく、常に将来に通じる意欲的なテクノロジーに挑戦していたからだ。前回の40周年記念モデル「Signature Diamond」などはその好例で、先進的な技術と斬新なデザインが融合した傑作であった。
今回の45周年記念モデルは「PM1」。今まで登場した記念モデルの中で最も小型のスピーカーであった。
予感がなかったわけではない。次回は50周年。それにふさわしい斬新な高級モデルが出てくるだろう。そうなると、今回は小型システムではないかという予想は、わたしの頭のどこかにあった。
リーダーシップをとっていたバウワーズのフィロソフィーは、音響技術の粋を集め「記録された音楽ソースをできるだけオリジナルに忠実に再生する」ことであった。バウワーズは利益が見込める大企業との提携もあえて断り、B&Wという社名のもと、ブレることなくこの理想を貫いた。
彼は1988年に惜しまれつつ他界したが、高音質を得るためのテクノロジーを追求するという彼の思想は、後継者たちに見事に継承され、現在では誰もが認める世界最大のスピーカーメーカーに成長した。
わたしが同社のスピーカーに初めて接したのは1975年。アムステルダムを舞台にした映画のロケーション中に知り合った、オランダ人の自宅であった。製品名は忘れてしまったが、ヨーロッパのマニアの間で評判が高いというモデルだけあって、極めて整ったバランスで鮮明なサウンドを聴けたことが印象的だった。
■45周年記念は小型モデルという予感があった
B&Wは1991年の創立25周年に記念モデルを発売し、その後は5年後ごとに、新たな記念モデルの発売を続けている。
私にとってこれらの記念モデルとの出会いは常に新鮮であり、魅惑的であった。単に音質が優れているだけでなく、常に将来に通じる意欲的なテクノロジーに挑戦していたからだ。前回の40周年記念モデル「Signature Diamond」などはその好例で、先進的な技術と斬新なデザインが融合した傑作であった。
今回の45周年記念モデルは「PM1」。今まで登場した記念モデルの中で最も小型のスピーカーであった。
予感がなかったわけではない。次回は50周年。それにふさわしい斬新な高級モデルが出てくるだろう。そうなると、今回は小型システムではないかという予想は、わたしの頭のどこかにあった。